2023-01-01から1年間の記事一覧

横田めぐみさん写真展での奇怪な出来事

8月2日(水)から14日(月)まで、拉致被害者、横田めぐみさんの写真展が、日本橋の髙島屋で開かれている。 初日の2日は、11時30分から、めぐみさんの母、横田早紀江さんと有本恵子さんの父、有本明弘さんの座談会があって、私がファシリテーターをつとめた…

ロシアの言論状況は過去最悪に

先週土曜日、武隈喜一さんの講演「ウクライナ戦争 日本のメディア報道の落とし穴と情報チェックの実践法」を聴いてきた。武隈さんはテレ朝の元報道局長で、現在はフリーのジャーナリストとしてテレビなどでロシア情勢を解説している。 講演する武隈喜一さん…

中村哲が見た「飽食の国」日本2

山田洋次監督(91)の新作映画「こんにちは、母さん」の先行上映会が23日、山田監督の父の出身地である福岡県柳川市の市民文化会館であったとのニュース。91歳にして新たな映画を作ったのはすごい。 山田洋次監督(NHK) 山田監督の生き方はどこか中村哲医師…

中村哲が見た「飽食の国」日本

去年、1年間に自殺した人の数は全国であわせて2万1881人となり前年から874人増えた。うち女性は7135人で3年連続で増加し、自殺した小中学生や高校生は。小学生が17人、中学生が143人、高校生が354人で、あわせて514人となりました。前の年から41人増え、これ…

「人生の目的はしあわせ」でいいのか4

NHKの土曜ドラマ「やさしい猫」がおもしろい。 シングルマザーで保育士のミユキ(優香)は、震災のボランティア活動中に出会ったスリランカ人の青年クマラと結婚するのだが、クマラがオーバーステイになってしまい、入管施設に収容される。ここからミユキた…

横田めぐみさん写真展のお知らせ

お知らせです。 8月2日(水)から14日(月)まで、拉致被害者、横田めぐみさんの写真展が、日本橋の髙島屋で開かれます。展示されるのは、めぐみさんの父、滋さんが、めぐみさんが13歳で北朝鮮に拉致されるまで家族を撮り続けた写真の数々。 初日、8月2日(…

「人生の目的はしあわせ」でいいのか3

タレントのRyuchell(本名、比嘉龍二)が自死したニュース。痛ましい。彼を慕う若者たちに自死の連鎖が起きないよう祈る。 Ryuchell(TBSサンデーモーニングより) 自死の背景に、ネットでの誹謗中傷があると言われている。日本は、ネット上で発信する人の匿…

「人生の目的はしあわせ」でいいのか2

袴田巖さんの「無罪」判決がまた遠くなった。 「再審公判」で、検察側は袴田さんの有罪を立証する方針だという。これまでの審理で裁判所は重要証拠の「5点の衣類」について“ねつ造”を示唆し、それが再審開始につながったのだが、検察側は“ねつ造”の指摘に反…

「人生の目的はしあわせ」でいいのか

九州北部にまた豪雨。テレビに流れた被害の映像を見て心配になり、九州にいる知り合いに連絡して無事を確認した。 荒れ狂う川の映像(サンデーモーニング16日より) 気候変動対策は待ったなし、のはずだが、戦争、「経済」が先行して、各国の政策における優…

大賀蓮と「後世への最大遺物」

日本からの頭脳流出が本格化している。 6日のNHK「国際報道」では、日本では途絶えそうになった研究を中国が研究環境を提供して続けさせようという医療分野のプロジェクトが紹介されていた。 神戸市の公益財団法人と中国・成都のスタートアップ企業が手を組…

政治とのつながりは統一協会の命綱

「岸田を呼びつけて教育を受けに来いと伝えなさい!」 ハン・ハクチャ総裁(Nスぺより 先日の統一協会・韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁の発言が問題になっている。TBS「報道特集」は、統一協会の日本の政界への関与が今も続く実態を伝えていた。 5月26日、東…

日本の凋落は政治のせい「もううんざりだ!」

朝、府中郷土の森公園に散歩に行く。池にたくさんのハスが咲き、写真を撮ったり写生したりする人の姿があった。ハスの種類は37もあるという。 紅舞妃(べにまいひ)という種類のあでやかな花。(筆者撮影) 撮影に夢中のカメラ女子たち。 ハス博士、大賀一郎…

「環境問題」ではなく「自然との和解」

7月のペシャワール会カレンダー。 皆が夢見るのは、水の流れる故郷で 耕して食を満たし、家族と一緒に 平和に暮らすことです。 それ以上の望みを 抱く人は少ないでしょう。 そして、その最低限の望みは、人間ならば誰でも共有できる世界中の願いでもあります…

歌のちから ビートルズの革命

首都圏は連日30度を超える暑さ。エアコンを29度に設定して「除湿」をかけている。十分涼しい。 豪雨被害が出ている地域にはお見舞い申し上げます。 つい先日、昔の同級生が亡くなったとの知らせがあった。そのうち会おうと思っていたが、叶わず残念だ。訃報…

ウクライナの「勝利」が平和

ロシアの侵略前からウクライナを取材し続けている、香港出身のジャーナリスト、クレ・カオルさんと先月の講演会で再会した。 takase.hatenablog.jp すぐまたウクライナに取材に行くというので、カンパを兼ねて彼の写真を購入した。負傷したウクライナ兵士を…

慰霊とはどうあるべきか2

沖縄に米軍が上陸し、日本軍が南部へと移動するなか、戦火を避けていた住民が兵士によりガマなどから追いだされるなどして戦場に放り出された。結果、住民の4人に1人が犠牲になる惨状を呈した。 遺骨は地域ごとに祀られた(報道特集17日OAより) それらの犠…

慰霊とはどうあるべきか

6月23日は沖縄慰霊の日だった。1945年のこの日、沖縄での組織的な戦闘が終わったとされる。 テレ朝の「報道ステーション」はこの日、平和祈念公園から大越キャスターの中継リポートを含む約20分の特集。今年の追悼式は、4年ぶりに「制限解除」され多くの一般…

強制送還に怯えるシリア難民

6月20日は「世界難民の日」。 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、戦争や迫害などが理由で住む場所を失った難民や国内避難民が過去最多になったと発表した。ウクライナでの戦争や気候変動の影響もともない、ふるさとを追われた人が2022年の1年間で1,910万人…

歌のちから「マイ・ラスト・ソング」より

反撃するウクライナ軍にBBCが従軍取材した映像が、生々しい戦場の様子を伝えている。ロシア軍が制空権を握るなか、ウクライナ軍は多大な犠牲を出しつつ前進する。 49歳の司令官はちょっと小さいヘルメットをかぶっている。それは同じ戦場でつい最近戦死した…

ジャニー喜多川問題を報じなかったマスコミの罪3

そろそろ紫陽花も終わりだなと、小平市の「あじさい公園」に行ってみた。花の色もくすみ始めて、「ゆく春」を惜しんだ。 可憐なベニガク(筆者撮影) ちょっと遅くなったが、八百屋で青梅を求めて梅酒を仕込む。 ・・・・・・・ 『週刊文春』は1999年からジ…

ジャニー喜多川問題を報じなかったマスコミの罪2

中村哲医師を支援してきたペシャワール会のカレンダー うまそうなスイカが山積み。6月のペシャワール会のカレンダーだ。中村哲医師の言葉— 「平和」とは大地の上に築かれるもので、自然と人間との関係のあり方が大きな意味を持つような気がしてならない。 敵…

ジャニー喜多川問題を報じなかったマスコミの罪

今週、旧友に招かれて信州に遊んだ。田植えが終わった青々とした田んぼと黄色く実った穂が揺れる麦畑が美しかった。 麦秋の信州(上田市) そろそろ山形のさくらんぼが出てくる。私の実家近くの農家に聞いたら、今年は天候不順で収量が激減し、来年の3割しか…

中村哲医師と大和魂

空がどんより曇っていたが、気分転換に自転車で東村山市八国山緑地に出かけた。 ここは「トトロの森」で知られている広大な森だが、隣に北山公園菖蒲苑がある。ちょうど「菖蒲まつり」(18日まで)でにぎわっていた。 10万本が満開だ(筆者撮影) 色や形のバ…

入管法改正案は可決成立したが・・

入管法改正案は6月8日(木)に参院法務委員会で強行採決、翌9日(金)に参院本会議で可決、成立した。 日本国民として恥ずかしい限りだ。 廃案にすることには残念ながら失敗したが、国民の関心が高まり野党ががんばったこともあって、現在の入管行政、難民審…

入管法改正反対で5千人が国会前デモ

満開の紫陽花。どの花もよく見ると「よくもまあ、こんな美しいものを自然は造るものだなあ」と感心する。 山形の実家から移植したうちの紫陽花 「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」という聖書の言葉や金子みすずの「…

ミサイル発射の陰で「管理された飢餓」が進行する北朝鮮

竹中工務店の「中村哲の挑戦」展をもう一度観に行った。前回1時間半ではたくさん見残しがあったので。再訪でまた新たな発見があり勉強になった。 竹中工務店本社前の作品 Canal 。祐成(すけなり)政徳氏の作。友人のリー智子さんのお兄さんだそうだ。 中村…

中村哲医師の宗教観「白い峰を共に仰ぐ」

お知らせです。 「中村医師が命がけで私たちに教えてくれたこと―平和そして人の道」を東京・小金井市の市民講座で2回にわたりお話します。7月8日、15日(土)14-16時で、ご関心ある方はお問い合わせください。 小金井市在住、在勤、在学でなくとも定員まで…

「中村哲の挑戦」でロングインタビューを観る4

いま参議院で審議されている入管法改正案。中村哲さんが生きていたら、これをどう考えただろうか。 なぜペシャワールというパキスタンの奥地にまで医療支援で行くのかと問われた中村さんは「やむにやまれぬ大和魂ですたい」と答えたそうだ。その中村さんなら…

「中村哲の挑戦」でロングインタビューを観る3

今朝の新聞の一面トップが将棋の藤井聡太が渡辺明名人に勝ったニュース。 藤井は20歳10カ月での名人獲得となって、谷川浩司が1983年に達成した史上最年少名人(21歳2カ月)の記録を40年ぶりに更新。さらに羽生善治が96年に全七冠制覇を達成して以来、史上2人…

「中村哲の挑戦」でロングインタビューを観る2

中村哲さんは社会批評や人生観を文章にして書き記しているけれど、動画で、しかもカメラ目線で語りかけられるととても味わい深い。 中村哲ロングインタビューのつづき― Q4:日本が失ってしまったものは何だと思いますか? 簡単に言うと、金で買えないものを…