2015-01-01から1年間の記事一覧

国境なき記者団、安田純平さんに関する声明を撤回

深夜、編集スタジオから駅に歩くと、ライトアップされた東京タワーが見えた。 季節、時期で色もデザインも変るらしい。 終電で帰宅途中、スマホでニュースを見たら、「国境なき記者団」が安田さんに関する声明を撤回したという。《フリージャーナリストの安…

シリアに入れない日本人ジャーナリスト

放送予定です。 「情熱大陸」の新年第一作はうちの制作です。 1月3日深夜0時から 「看護師 大滝潤子」 世界最大級の難民キャンプで今、何が起きているのか?“国境なき医師団”のスタッフとして 最前線で闘い続ける39歳女性に密着! 2014年、エボラ出血熱治…

安田さんは12月10日時点で無事との情報

先週から、1月3日と10日の放送にむけて編集作業がダブルで進行中。 ちなみに、3日は「情熱大陸」で「国境なき医師団」の看護師、大滝潤子さんだ。去年夏、常岡さんにシエラレオネのエボラ出血熱の最前線で働く大滝さんを取材してもらった。そのご縁でできた…

安田さんを拘束する「ヌスラ戦線」とは

安田純平さんの身代金話が次々に否定されていく。安田さんのお母さんははっきりと「身代金要求など来ていない」とテレビに答えている。 《埼玉県に住む安田さんの母親が日本テレビの取材に答え、「声明には非常に戸惑っている」と述べた。母親は、安田さんの…

安田さん事件で日本政府「全力で対応」・・ホントかな?

安田純平さんの拘束事件に関して、昨日から本格的な報道が続いている。 外国通信社が、日本発で、どんどん発信しているが「情報に信憑性がないということを書いてくれない」と常岡さん。となると、世界に「身代金要求のカウントダウン」という誤った情報が広…

安田純平さん身代金要求は真っ赤なウソ?!

いま弊社では、世界各地で緊急医療支援を行う「国境なき医師団」(MSF)に関する番組が編集最終盤。きょうはスタジオでナレーション録りをやっていた。 すると、テレビや新聞から私のスマホに立て続けに問い合わせの電話が来た。 ジャーナリスト、安田純平さ…

安田純平さん拘束から半年、未確認情報も

あるグループの声明で、ジャーナリスト安田純平さんの拘束事件が一斉にマスコミに出た。 《国境なき記者団「安田純平さん、シリアで拘束」声明掲載 国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」(本部パリ)は22日、フリージャーナリストの安田純平さん(4…

韓国の女傑逝く

登山家の谷口けいさんが亡くなった。 NHKの昼のニュースで知った。 21日午後2時50分ごろ、北海道の大雪山系黒岳(1984メートル)を登山中、山頂付近で用を足すためロープを外し仲間から見えないところへ移動した後に滑落。悪天候のため捜索が難航し、翌22…

生きるのがつらい時は、じっと立ち止まる

オフィス近くのイチョウが激しく落葉しはじめた。 冬の陽に映える葉も最後の輝き。あと数日でほとんど落ちるだろう。 ・・・・・・・・・・・・・・ 二つの番組の編集がダブルで進行中で、オフィスがせわしくなってきた。 それに加えて、年末特有の、これも…

また、ヒョイとあの時代に・・(野坂昭如)

カンボジアの最高の織り手による草木染めの絣(かすり)の布をきょう家に飾った。 シエムリアップに森本喜久男さんが作った織物の村「伝統の森」を10月に訪問したさい、思い切って買ってきたのだった。 http://d.hatena.ne.jp/takase22/20151011 眺めている…

「戦前がひたひたと迫っている」野坂昭如

野坂昭如氏が9日夜、亡くなった。 『火垂るの墓』は泣かせる小説だった。彼の言っていることは感覚的だがまっとうなところを衝いていたし、当たって砕けろ的な生き方を好もしくも思っていた。 平成15年に脳梗塞で倒れてからは、口述で執筆活動を続けていた…

回復傾向にある福島の海

きのう、ピースボートの旅を終えてかみさんが帰国した。 オーシャンドリーム号が着いた横浜港の大桟橋に迎えに行く。帰りに通った神奈川県庁前のイチョウ並木が美しかった。 葉っぱだけでなく、深い皺の幹の樹皮もいい。 こちらは冬の公園。クヌギの落ち葉が…

戦争へと動き出す欧米

うちの会社は11月が期末でもあり、ここ一ヶ月は、税理士さんとの打合せ、銀行との返済の相談などお金がらみの用事が多かった。11月末の資金繰りが厳しいなか、母親が急に体調を崩して入院したりと公私ともばたばたした日々だった。幸い、資金繰りも何とかし…

朴裕河(パクユハ)教授在宅起訴への批判広がる

ここ数日、急に冷え込んで、木々の葉が一気に色づき、また散っていく。 近所の梅の大木もすっかり裸になって冬を待つ。 こちらは、秋、物思いに沈む男かと思いきや、近くの公園のセメントのゴリラ。今の家に引っ越したばかりのころ、夜遅くなって公園にさし…

気候変動と難民

「イスラム国」のテロが世界に拡散していく一方、ロシア機がトルコに撃墜されるなど各国の思惑の衝突も表面化して、情勢はますます混沌としてきた。 こういうとき、中東の専門家のなかでは、酒井啓子氏の見方を知りたくなる。 酒井氏の「パリとシリアとイラ…

新聞記者が匿名で暴言

ある新聞の支社の報道部長が匿名で暴言を吐いていたことが判明、きょう、ツイッターで騒ぎになっていた。 《新潟日報社(新潟市)は24日、同社上越支社の坂本秀樹報道部長がツイッターで新潟水俣病3次訴訟の原告側弁護団長の高島章弁護士に対し、不適切な…

「慰安婦」研究者を在宅起訴

韓国でまた、「慰安婦」をめぐる動きがあった。 《韓国の朴裕河(パクユハ)・世宗大教授が出版した旧日本軍の慰安婦問題についての著書「帝国の慰安婦」(韓国版)をめぐり、ソウル東部地方検察庁は18日、同書が元慰安婦の名誉を傷つけているとして、朴教…

英国がシリア空爆に参加の意向

英国キャメロン首相はおととい(17日)「イスラム国」への有志国連合のシリア空爆に参加する意向を表明、今後議会の承認を求めるという。 キャメロン首相は下院で「(シリア爆撃への参加を求める)同盟国の要求はパリのテロ後、強くなっている」と強調。英国…

さっちゃんは「非正規」の記者だった?

世界は結束してテロと戦おう! そんな雰囲気になっている。 9.11のアメリカでの同時多発テロに対して、ブッシュ大統領がこれはもはやテロリズムではなくて戦争行為(acts of war)だと言って、アフガン攻撃を始めたが、フランスの同時多発テロで、また新たな…

下町に愛された記者「さっちゃん」をしのぶ会

13日のフランスのテロ。 すさまじい惨状で言葉を失うが、この種のテロは続くだろう。 さらに、これをオランド大統領が「戦争だ」とみなしたことで、今後が心配だ。 オバマ大統領は「テロリストに裁きを受けさせ、いかなる組織であれ、追及する」と宣言した。…

南三陸町のすばらしい海の幸

南三陸町で出会った元気な人をもう一人紹介したい、震災の前、「慶・明・丸」の浮き球が看板の「農漁家レストラン 慶明丸」を経営していた三浦咲子さん。 ここ波伝谷という地区は、南三陸町のなかでも最も大きな津波被害を受け、ほとんどすべての建築物がな…

内部文書にみる金正日の大嘘

今朝の東京新聞の一面トップに北朝鮮による拉致に関するスクープが載った。 「北朝鮮拉致 国主導示す」 「工作員養成の内部文書入手」 「金正日総書記 説明覆る」 の見出しが躍る。 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015111190070314.html記事は、朝鮮…

苦節27年 実を結んだミャンマー民主化運動

ミャンマーの総選挙でスーチー氏の政党が圧勝した。《ミャンマーで8日にあった総選挙(民選枠定数498)で、アウンサンスーチー氏の野党・国民民主連盟(NLD)が、軍人枠を含む国会全体でも過半数となる民選枠の3分の2超(333議席)を獲得する勢…

女性が元気にならないと町は元気にならない

先週末の南三陸町へのツアーを主催したWE=ウィメンズアイは、宮城県沿岸部、南三陸町・登米市で女性支援をする団体で、その代表は、石本めぐみさんという。 東洋経済ONLINEに掲載された、フィギュアスケートの安藤美姫との対談がおもしろい。ちょっとだけ紹…

被災地は「人物」を育てる

無理ヘンの島にシンニュウ入れる米 (岐阜県 桑原宣彰) ホルムズまで行かずとも来そう支援の日 (大阪府 遠藤 昭) シナ海と呼ばれているので俺の海 (大阪府 小山安松)先月29日の朝日俳壇から。 うまいな。マレーシアで開かれたASEAN(東南アジア諸…

南三陸町で立ち上がる女性たち

先週末、宮城県南三陸町に1泊2日で行ってきた。 南三陸町は大震災で6割の住居が全壊し、800人近い死者・行方不明者が出るという壊滅的な被害を蒙っている。 この町で活動するウィメンズアイ=WE(ウィ)というグループが、「WEとめぐる南三陸町」という被災…

フクシマの問題は若者の問題

『種まきうさぎ フクシマに向き合う青春』(ナレーション・大竹しのぶ)という映画を観てきた。 http://www.tanemakiusagi.net/ 「2011年、原発事故の被災地・福島の高校生たちが 東日本大震災と福島の姿を知ってほしいと 全国の高校生・若者に呼びかけた。 …

宇宙的スケールで生き、死ぬ

11月か。 もう年賀状が売り出されているそうな。時間のなんとはやいこと・・ 先週末、山形から仙台、南三陸と回ったが、風が冷たく、暖房を入れていた。 仙山線で仙台に抜ける途中、奥羽山脈の紅葉を見ることができた。 写真は山寺と車窓。紅葉はもうちょっ…

葉っぱの精神−この世に無駄なものはない

落ち葉を見ていると、「葉っぱアーティスト」群馬直美さんを思い出す。 その辺に落ちている葉っぱや木の実を写生した作品で知られる。 個展に行ったのは、手元のサイン本に2008年10月19日とあるからもう7年前になる。葉脈の一本一本、虫食いの穴まで精密に描…

横田めぐみさんのいた招待所を空から見る

満月だ。 「このあいだのスーパームーンを見ながら、横田めぐみさんたち拉致被害者もこの月を見ているのかな、どんな思いでいるのかなと思いました」 3日の「かわさき市民の会」で横田さんご夫妻にこんなふうに言ったら、早紀江さんは「いつも、今どうしてい…