満開の紫陽花。どの花もよく見ると「よくもまあ、こんな美しいものを自然は造るものだなあ」と感心する。
「栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった」という聖書の言葉や金子みすずの「そうして、そうして、神さまは、小ちゃな蜂の中に」の詩を思い浮かべた。
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6月3-4日に広島で「はだしのゲン」連載50年記念イベントが開かれた。
広島市教委が平和教材から削除する方針を表明後、漫画「はだしのゲン」が売れているという。文庫版の販売数は3月に通常の15倍超に急増したそうだ。
政府、行政の動きに、多くの人が怪しいきな臭いものを察知して危機感を持つからだろう。
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与党は入管法改正案を明日8日に参院法務委員会で採決、9日に参院本会議で採決するつもりだが、きょう夕方から国会前で採決に反対するデモが国会前で行われ、5000人が集まったという。
5日にも5500人が国会前に集まった。
この改正案については、審議中に、前提となる事実がウソだったことが次々に発覚している。
特筆すべきは、政府が法改正の根拠として出してきた「難民をほとんど見つけることができない」という柳瀬房子難民審査参与員の発言の信ぴょう性に大きな疑問符がついたことだ。
25日、参院法務委員会で入管庁が出してきた資料によれば、参与員が111人いる中、柳瀬氏など特定の人に審査が集中していたことが判明した。
難民審査参与員は、入管庁が難民ではないと認定した外国人が不服を申し立てた際、3人1組で審査する役割。法務省から委託された識者らが務め、NPO出身の柳瀬氏は05年の制度発足時から務めている。
柳瀬氏の審査件数は21年が件数全体の約20%に相当する1378件、22年が25%の1231件だった。全国難民弁護団連絡会議(全難連)が、参与員を務める弁護士10人に調査したところ審査件数は年平均36件だった。元参与員の阿部浩己明大教授は年に約50件だという。
参与員の勤務日数は32日(従事時間は1日4時間程度)。その中で1231件を審査したとなると、1件あたり6分しかかけていないことになる。これではまともな審査とは言えないし、そもそも特定の人に審査を集中させる事情はなんだ?
柳瀬氏は21年の衆院参考人招致で「難民を認定したいと思っているのにほとんどみつけることができない」と発言。入管庁は発言を難民申請が乱用されていることの根拠として法改正の必要性を説明している。
きょうは事情があって国会前には行けなかったので、「賛成」の党派に属している中でモノが分かりそうな参議院議員をFacebookで探して改正案に反対するようメッセージを送っていた。
前滋賀県知事の嘉田由紀子参院議員が国民民主党に入党するとのニュースが流れたが、なんで・・?といぶかりつつ彼女にもメッセージを送った。
かつて彼女には大いに期待していたのだが・・。
とにかく、最後まで入管法改正に反対しつづけよう。