おもちゃ箱ひっくり返してあと知らぬ 青森県 佐藤やす子
地球から去ってほしいと皆思い 兵庫県 河野 敦
石器時代・・・カーチス・ルメイが蘇る 東京都 坂巻克巳
4日の朝日川柳より
「(イランを)石器時代に戻してやる」

1日のテレビ演説でこう言い放ったのには、いくらトランプでもここまで言うか!と驚いた。
"We are going to hit them extremely hard over the next two to three weeks — we're going to bring them back to the Stone Age, where they belong. "
(我々は今後2〜3週間のうちに彼らを極めて強力に叩く。彼らを本来の場所である石器時代に戻してやる)
日本時間今朝2時の演説でも、橋や発電所を破壊すると脅し、同様の発言を繰り返した。
AFPはこの発言の問題をこう指摘している。
【4月3日 AFP】イランの電力網を破壊し、9000万人の国民を窮地に追い込むと脅迫するドナルド・トランプ米大統領は、戦争犯罪に当たる可能性のある行為を容認するだけでなく、痛快がるという前例のないことをしている。
専門家らは、トランプ政権が国際規範の維持を担う国際機関の弱体化に尽力していることから、少なくとも短期的には、トランプ氏が責任を問われることはないとの見方を示している。
第2次世界大戦後に締結されたジュネーブ条約は、「文民たる住民の生存に不可欠な物」の破壊を禁じている。
実際、国際刑事裁判所(ICC)は2024年、ウクライナの電力網への組織的な攻撃に関与したとして、ロシア軍関係者4人を起訴した。
それにもかかわらず、トランプ氏は1日の国民向け演説で、イランがディール(取引)に応じなければ「イランのすべての発電所を攻撃する」「われわれは今後2~3週間のうちに、イランを彼らにふさわしい石器時代に戻す」と述べた。
2月28日にイスラエルと共同で対イラン軍事作戦を開始した際には、イラン国民を支援し、不人気な神権体制打倒を支援するのが目的だと示唆していたが、打って変わってイラン国民を苦しめる行為を示唆している。
トランプ氏は2月、イランで最も高い橋を破壊する動画を投稿し、「まだまだ続くぞ!」と予告した。イランは同日、100年以上の歴史を持つ公衆衛生の研究機関「イラン・パスツール研究所」も空爆を受け、甚大な被害を受けたと報告した》
トランプは「これから戦争犯罪をどんどんやるぞ」と世界に向かって誇らしげに宣言しているのである。
人に対して軽々しく「狂ってる」などと言ってはいけないことは承知している。だが、この人の場合、その表現は不適切ではないように思われる。
ロシアやイスラエルも、“敵地”の人々の暮しを困難にして絶望感を煽るために、病院、学校などの他、発電所など生活インフラを根こそぎ破壊しているが、「誤爆だった」、「病院を軍事拠点にしていた」などと“言い訳”して正当化している。もちろんウソなのだが。
一方、トランプは「戦争犯罪に当たる可能性のある行為を容認するだけでなく、痛快がるという前例のないことをしている」(AFP)のだ。もともと白人(しかも男)しか「ヒト」と認めない差別主義者の彼は、ペルシャ人など「類人猿」にしか見えていないのではないか。
イランでは、橋や研究所のほか、病院が破壊されている。2日時点で死者は約2000人、負傷者は2万5千人を超えている(WHO)。ただでさえ、病院は爆撃による負傷者であふれているのにその医療施設を壊し、医療関係者を殺している。
さらに電力を止めたら手術ができなくなり、人工心肺装置をふくむあらゆる電動医療機器が機能せず、多くの人命が失われていくことは目に見えている。明白な戦争犯罪である。
この大統領が、「アメリカの時代」を終わらせ、世界に大きな転機をお膳立てしつつあることは間違いない。
そして、こんな人物にいきなり抱きつき、ファーストネームで(なれなれしく)呼びかけながら世界への貢献をほめあげたのは、わが国の首相だった。(なお、高市首相はフランスのマクロン大統領にもエマニュエルと呼びかけたが、高市流の「ファーストネーム外交」なのだそうだ)
「高市首相は19日(日本時間20日未明)、米ワシントンのホワイトハウスでトランプ大統領と会談した。会談の冒頭で首相は「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思う」とトランプ氏をファーストネームで呼び、イランについては「イランの核兵器開発は許されない」と非難した」(読売新聞)


主要国のリーダーが相次いで、トランプのやっていることは国際法違反だと表明することで米国の暴挙に巻き込まれないようにしているのに対し、高市首相の迎合一辺倒の姿勢は突出している。
今朝(7日)の朝日川柳では
今もまだ「ドナルドだけよ」言うのかな 和歌山県 保富 学
まさか、この時点で「ノーベル平和賞」にふさわしいなんて言いませんよね!
もっとも対米迎合は自民党の伝統だ。
冒頭の川柳に出てきたカーチス・ルメイは「石器時代」発言の元祖で、東京大空襲や原爆投下という明白な国際法違反の民間人攻撃を行った部隊の指揮官で、ベトナム戦争では空軍参謀総長として「(北)ベトナムを石器時代に戻してやる」とこれまた国際法違反の北爆を断行した。
この人物を日本政府は彼に叙勲している。
《ルメイ氏は戦時中、日本に対する爆撃機部隊の司令官として、日本国内各地への空襲を指揮。東京大空襲については回想録で「近代航空戦史上で画期的なできごと」と自賛した。日本政府は戦後、航空自衛隊発展の功績で1964年に勲一等旭日大綬章を授章した。
これについて、沖縄戦戦没者の遺骨収集を続ける市民団体「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんらは10日に国会内で、勲章の法令を担当する内閣府賞勲局職員と面会。ルメイ氏について「東京大空襲で一晩に10万人以上の市民が焼き殺された事実への悔恨の念などなく、次々と全国の都市の市民を殺戮(さつりく)する無差別爆撃を進めた」と非難。叙勲は「ルメイ氏による日本人の大量殺戮を日本政府が看過したということ」だとして、取り消しを求めた》(朝日新聞
対米追随でやってこれた時代は完全に終わった。
今後、あの人物が率いる米国に「付いていく」のはまさに日本の自殺行為である。




















