2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

拉致問題の膠着を破る鍵について2

国連安全保障理事会は28日、北朝鮮に対する制裁の履行状況を監視してきた「専門家パネル」の任期を1年延長する決議案を否決した。日米など13カ国が賛成したが、常任理事国で北朝鮮との関係を深めるロシアが拒否権を行使。中国は棄権した。約14年続いたパネ…

拉致問題の膠着を破る鍵について1

きのうは衆議院第一議員会館での「拉致問題の膠着を破る鍵とは何か」という集会に参加した。 これは26日刊行の『北朝鮮拉致問題の解決』(和田春樹編、岩波書店)の出版を記念したもので、こじんまりした学習会かと思っていたら、大きなフォーラムやシンポジ…

ガザの大量殺戮を操るのはAIだった

ウクライナは兵器・弾薬においても兵員数においてもロシアに対して劣勢な現状をなんとか変えようと、無人機(ドローン)など先端技術にもとづく兵器システムの開発を目指している。その中にはAIの軍事利用も含まれる。ウクライナはロシアの侵攻後、欧米の支…

モスクワ襲撃事件の政治利用に要注意

モスクワ郊外のコンサート会場で133人が死亡した襲撃事件。真相はまだはっきりしないが、プーチンの反応に危険なものを感じさせる。ウクライナの関与を決めつけ、テレビ局がウクライナ要人が関与を認めたなどとするフェイクニュースまで流している。 プーチ…

私がここにいるわけ その2④

『中村哲という希望』の出版以来、中村哲医師について話す機会が増えている。 きのうは名古屋に出張。ワーカーズコープ(労働者協同組合)主催の映画『中村哲の仕事・働くということ』の上映会で、200人の観客にアフタートークの講演をしてきた。鋭い質問を…

欧州を揺さぶるロシアへの警戒感

ふと気づくと、啓蟄も終わりに近づいている。 初候「蟄虫啓戸(すごもりのむし、とをひらく)」、次候「桃始笑(もも、はじめてさく)」を過ぎて今は末候「菜虫化蝶(なむし、ちょうとなる)」。 アシビ(小金井市の八重垣稲荷神社) きのう今日はさすがに暖かい。…

私がここにいるわけ その2③

プーチン大統領が核の脅しを公言するなか、ウクライナの隣国、モルドバで怪しい動きが・・。 ロシアの大統領選挙を前に、2月29日、プーチン大統領は、内政や外交の基本方針を示す年次教書演説を行い、ウクライナでの戦闘を「国民の主権と安全を守るため」だ…

私がここにいるわけ その2②

お知らせです。ウクライナ取材のZOOM報告会をやります。関心のある方はどうぞ。無料です。 ★AFS友の会「ZOOMネットワーキング3月の集い」へのお誘い★「ウクライナの戦争が私たちに問いかけるもの~日本人は危機の時代をどう生きるのか」■ 講師: 高世 仁さ…

私がここにいるわけ その2①

国連は、ガザの人口の4分の1が飢餓寸前の状況にあると警告し、実際に子どもたちが次々に餓死している。 一刻もはやく食糧をはじめ支援物資を人々に手渡さなくてはならないのだが、先週には支援物資を積んだ車列に近づいた100人以上が命を奪われた。現場の人…

横田夫妻とウンギョンさん面会の舞台裏

中国の人権抑圧は、娘の葬儀に親が出ることすら阻むところまできている。 中国の人権派弁護士、唐吉田氏の一人娘、正琪さんが20日午後、留学先の日本で27歳で死去した。中国当局は唐氏の出国を阻止し続け、意識不明の重体となっていた娘を見舞うことも叶わず…

寺越友枝さんの逝去によせて~「封印された拉致」と母の苦悩

寺越友枝さんが2月25日、92歳で亡くなった。 能登半島沖で行方不明となり、その後北朝鮮で生存が判明した石川県志賀町出身の寺越武志さん(74)の母親である。友枝さんは1987年から訪朝して武志さんとの面会を繰り返してきた。 寺越友枝さん(右)と武志さん…

ウクライナ戦争:勝利と平和のあいだで5

12月下旬に発売された『中村哲という希望』(旬報社)が、おかげさまで好評のようで、1月下旬に重版になっていたのが、先日、再度の重版が決まった。中村先生の名前のおかげで売れているのだろう。 実は、佐高信さんと対談しながら、話があんまり噛み合って…