2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「イカ天」に日本の希望を見た

昨夜TBSで20年近く前の「イカ天」のリバイバル総集編を放送していた。ニート忘年会から帰ってから、深夜、録画で観た。懐かしかった。正式名称は「いかすバンド天国」。素人の音楽バンドが競い合う深夜の生番組で、89年から90年にかけて2年近く続…

「人生なんでもあり」のニート忘年会

30日は、新宿ロフトプラスワンで「ニートのための大忘年会」があった。 ざっと100人くらい参加者がいて楽しく、考えさせる会だった。 いろんな人が登場したが、「オールニートニッポン」ANNで「絶望男の逆襲」というコラムを持つ白井勝美さんの話が…

今年の紅白は「愛燦燦」だ!

忘年会で朝まで飲んでいた。二次会は、お互いを知らない異業種の人たち10人だったが、いろんな話が聞けておもしろかった。この歳になると、起こるべきことが起こり、会うべき人に会うものだという感慨がある。いま、いやなことをやっていると思ったら、そ…

藤沢周平は日本の匂い

小林信彦が、今年を振り返ってこう言う。 「今年はひどい年であった。われながら、よく生き抜いたと思う。戦後六十余年、これだけ国民が踏んだり蹴ったりされた年はないと思う。 昭和三十年代に生まれていなかった人たちが、その時代(なぜかセピア色に染め…

ニートの挑戦2

「オールニートニッポン」のサイトを開くと、夏目涼介(27)さんの「美化」された似顔絵が載っている。 自衛隊除隊後、ひきこもりになった夏目さんだが、彼には一つの望みがあった。 それは、「女の子と仲良くなりたい」というものだった。 《僕の第一の欲求と…

ニートの挑戦

「ニート」について関心があると言ったら、大学時代からの友人のS君からインターネットのラジオ放送を勧められた。「オールニートニッポン(ANN)」という。http://www.kotolier.org/ann/ 番組コーナーを持つディレクターや進行スタッフの多くもまたニートの…

森光子の大東亜共栄圏3

慰問団には、歌手のほか松竹歌劇団、曲芸師、コミックバンドなどがおり、歌も踊りもお笑いもという混成芸能人集団で南洋の島々を回っていた。森光子は女優だが、十代末から歌手としても活躍しており、海軍、陸軍の基地を回って、「朧月夜」、「愛国の花」、…

木枯らしに逝った棋士

きのう、朝日新聞で女優の冨士眞奈美の連載エッセイを読んでいたら、「11月24日に急逝した畏友真部一男九段」云々とあった。知らなかったので、びっくりした。私はかつて真部のファンで、強烈な想い出もある。 真部一男といえば、若いころ「将棋界のプリ…

北朝鮮に蒔かれたジャーナリズムの種

今朝のテレ朝系「スーパーモーニング」に、ジャーナリストの石丸次郎さんが出て、『リムジンガン』創刊について語っていた。これは、世界で初めての「北朝鮮内部の人間が作る情報誌」だ。(写真) 石丸さんたちアジアプレスはすごいことをやっている。 その…

李明博が圧勝で韓国大統領に

韓国大統領選挙は、予想通り李明博(イミョンバク)の圧勝だった。ここまでの差がついたのは、ジャーナリストの池東旭(チドンオク)さんが言うように「敵失」だろう。ノムヒョン大統領の不人気は、「李候補の勢いを止める最良の方法は、ノムヒョン大統領が彼を支持する…

森光子の大東亜共栄圏2

あっけらかんと明るいイメージの森光子だが、実像はそうでもない。 「尋常小学校を出て間もなく父も母も亡くなった。兄が戦死して妹と二人残された。青春は真っ暗な時代」だったという。戦争中は戦地に慰問に行き、戦後は進駐軍のキャンプで歌う日々。なかな…

森光子の大東亜共栄圏

日経新聞を私はめったに読まないのだが、たまたま、一番後ろの面にある「私の履歴書」に女優の森光子が連載していたのを目にした。読んでみたら、これがとても面白い。 第一回目は、幼い森光子が母に連れられ、京都四条烏丸でござの上に正座しているシーンか…

金正日を国際法廷へ!その4

ICC(国際刑事裁判所)が扱うのは「最も重大な犯罪」に限られるが、北朝鮮による拉致がこれに当てはまるかどうか。 私は、「《重大性》については、韓国を巻き込めば朝鮮戦争の後だけで拉致被害者は約5百人、朝鮮戦争時の民間人を入れれば10万人規模に…

金正日を国際法廷へ!その3

日本政府は、積極的に国際刑事裁判所(ICC)の活動に取り組むことを明らかにしている。以下は、齋賀富美子氏を裁判官候補者に指名した7月6日のプレスリリースである。 《7日6日の閣議において、麻生太郎外務大臣より、本年12月に行われるICC裁判官…

金正日を国際法廷へ!その2

国際刑事裁判所(ICC)が扱うのは、02年の裁判所「ローマ規程」発効後の犯罪に限られる。これは、法律が存在しなかった時期の犯罪を処罰できないという「遡及処罰の禁止」、「事後法の禁止」にかかわる当然の原則だ。では、20年前、30年前に実行さ…

金正日を国際法廷へ!

拉致指令者、金正日を国際法廷で裁く。まるで空想と思われるかもしれないが、いま実現可能性がでてきた。 その法廷とは、国際刑事裁判所(ICC)で、2002年にできた「国際社会な影響を及ぼす大量虐殺、戦争犯罪や人道に対する罪を犯した個人を裁く常設…

「拉致と人権」国際シンポジウム

きょう、北朝鮮人権侵害問題啓発週間の政府主催の「国際シンポジウム」にパネリストとして参加してきた。これ、知り合いにちょっと出てくれと誘われてOKしたら、かなり大掛かりなシンポで、安請け合いしたことを後悔した。 参加者顔ぶれは、中山恭子首相補…

揺れる日本語 「オー」! 

先日、藤堂(とうどう)さんという方と名刺を交換した。名刺の裏のローマ字を見て、ここまで来てしまったか、と驚いた。TOUDOUと記してあったのだ。 「佐藤」さんのローマ字表記は通常SATOだが、数年前からSATOHと書かれた名刺をちらほら見るようにな…

揺れる日本語 「エー」?

その昔、森昌子の「先生」という歌がヒットしたときのこと。その歌を聞いて違和感に襲われた。 「♪それはセンセイ〜」と最後を「イ」音で終えたからだ。 「えい」「けい」「せい」と表記したものは、「エー」「ケー」「セー」という長母音で発音する約束事に…

拉致国際会議のレセプションにて

12月10日から16日までは「北朝鮮人権啓発週間」だ。この週間は去年からはじまり、期間中に各地で様々な行事が行なわれる。初日のきょうは、「第2回拉致の全貌と解決策国際会議」(家族会、救う会、拉致議連主催)があり、5か国の拉致被害者と救出団…

フィンランド・ショック3

「高福祉だと国民が働かずに怠け者になり、国際競争に勝てなくなる」という議論がある。 高福祉で知られる北欧だが、はたして競争力は弱いのか、ふたたび統計で検証していこう。 E.ダボス会議で知られるスイスの経済研究機関『世界経済フォーラム』が10…

フィンランド・ショック2

フィンランド・ショックで、北欧に日本人が関心を持ったのは、とてもいいことだと思う。 というのは、今、日本をはじめ先進国は、大きく、アメリカのような国を目指すか、北欧モデルを追求するかという岐路にあると思うからだ。 アメリカ・モデルは、小さい政…

フィンランド・ショック1

ムーミンで知られる北欧の国が注目されている。 国際的な学習到達度調査(PISA)の結果が4日発表になって、「フィンランドに学べ」という声が一斉に上がっているのだ。 PISAとは、「義務教育の知識を実生活で活用する能力を評価するテストで、15…

誰が虐殺を見過ごしたのか3

90年代の国連が乗り出した和平プロセスにも、ポルポト派は従わず、各地で戦闘を起こし、治安を悪化させた。その状況のもとで、日本から派遣された警察官とボランティアが殺されている。 大国の支援がなかったならば、ポルポト派は早くに消滅したはずである…

誰が虐殺を見過ごしたのか2

1975年4月、首都プノンペンに入城したポルポト派は、全住民を農村に強制移動させ全土をテロ支配した。ポルポト派は「民主カンプチア」という国名を名乗り、その名目上のトップのシハヌーク殿下は、文字通りのゴーストタウンと化した首都で王宮に幽閉さ…

誰が虐殺を見過ごしたのか1

先月から、カンボジア大虐殺の裁判が動き出した。 《旧ポル・ポト政権時代の大量虐殺を裁くカンボジア特別法廷は20日、同法廷設置後初の公開審理を開始した。(略)同法廷はまず、元政治犯収容所長カン・ケク・イウ(65)被告(通称ドッチ、Duch)の(略)審理を…

埴谷雄高、魂のリレー

こないだ「無限大の宇宙−埴谷雄高『死霊』展」に行った。仕事が立て込むなか、無理して横浜の神奈川近代文学館に出かけた。「海の見える丘公園」のそばのしゃれた建物だ。 かつて、『死霊』(しれい)は近代日本文学の最高峰と聞いたので読んでみたのだが、…

シンポジウム「最前線ジャーナリストの真実」

きのう、日本記者クラブで、「ミャンマー軍による長井さんの殺害に抗議する会」のシンポジウム「最前線ジャーナリストの真実」があった。APF代表の山路徹さん、アジアプレスの石丸次郎さんと私がパネリスト。http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/ …

北朝鮮とリビア7

「テロ支援国家」指定は、アメリカの都合で、きわめて政治主義的に利用されてきた。 どの国が「テロ支援国家」かは、毎年の「国際テロ報告書」に書かれる。1979年指定時は、リビア、イラク、南イエメン、シリアの4カ国で、それ以降、いくつかの国が新た…