谷川俊太郎の死によせて(2)

うちの近くの学校の校歌を谷川俊太郎が作詞していると聞き、調べたら作曲は息子さん(二番目の妻の)で、父子の作だった。 国立(くにたち)第七小学校校歌 作詞 谷川俊太郎 作曲 谷川賢作 (愛にあふれたやさしい気持ちで) たびしてみたい いろんなところ …

谷川俊太郎の死によせて

詩人・谷川俊太郎が亡くなった。 訃報が朝刊の一面トップになるとは、もうアイドルというしかない。小中高の教科書を制覇し、たくさんの校歌を作詞し(うちの近くの小学校の校歌も彼の作詞だったことをきのう知った)、さまざまなメディアに露出して社会に大…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録⑦

19日でウクライナへのロシアの全面侵攻から1000日となる。 これに合わせて国連は閣僚級会合を開催。ディカルロ国連事務次長は「ウクライナでは地獄のような千日が続いている」とし、これまでに子ども600人をふくむ少なくとも1万2164人の市民が殺害されたと報…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録⑥

兵庫県知事選での斎藤元彦氏と稲村和美氏が、トランプとハリスにダブって見える。 民意が民意を追放したような、何ともいいようのない感覚に襲われた。「既得権益」と闘う改革の士のイメージ作りはまさにトランプ的なのだが。日本でも危ない風が吹いてきたの…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録⑤

とんでもないことが起こりそうだ・・・次期トランプ政権の閣僚人事の顔ぶれを見て、こう思ったのは私だけではないだろう。 人間活動による温暖化を「信じない」と公言するトランプ氏はエネルギー長官に油田サービス会社CEOを指名。気候変動対策の国際的枠組…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録④

北朝鮮工作員、辛光洙(シン・グァンス)は原敕晁(ただあき)さんと地村武志さん・濱本富貴恵さんを拉致した実行犯である。 そのうち原敕晁さんについては、(韓国ではあるが)法廷で確定した唯一の拉致事件として事実関係が詳細に判明している。 原敕晁さ…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録③

11月15日で13歳だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから47年になる。 12日、母親の横田早紀江さんは会見し、政府に苦言を呈した。 「言いようのない、いら立ちと本当によくもこんなに長い間、政治とは何なのだろうという思いと、今までの長い間、本気…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録②

寺越武志さんの近影が届いた。 10月に届いた動画(朝日新聞) 6年前の友枝さんと武志さん 1963年に能登半島沖へ漁に出た3人が行方不明となり、北朝鮮に拉致された疑いが指摘されている「寺越事件」で、同国で生存が確認されている寺越武志さん(75)の写真と…

拉致実行犯 辛光洙直撃取材の記録①

北朝鮮工作員の辛光洙(シン・グァンス)は、1978年に地村保志さんと現在妻の富貴恵さんを拉致、1980年に原敕晁を拉致して成り済まし、「原敕晁」名義の旅券で韓国に入国して工作活動中の85年に韓国で国家保安法、反共法違反容疑で逮捕された。 辛光洙(80年…

トランプの当選によせて

まさかとは思っていたが、下馬評どおり、トランプが勝った。 6日夜、半世紀前に一緒にアメリカに滞在していた友人と渋谷の「のんべえ横丁」の小さな飲み屋で飲んでいた。テレビで早々とトランプ当確が出て、これからが思いやられるとやけ酒になる。 夜の渋谷…

アメリカで進むメディア不信

アメリカ大統領選投票日が近づく中、ハリスが失速してトランプが優勢になってきたとの報道。混沌のなかにあるアメリカでトランプが支持されるわけを知りたいと思う。 30日のNHK『国際報道』で、アメリカでメディアへの信頼度が過去最低にまで落ち込んでいる…

自公過半数割れの衆議院選挙雑感

10月27日の衆議院選挙は予想通り、自民・公明で過半数割れになった。これまでのように自公で何でも勝手にやることはできなくなるわけで、これからの政治の動きが興味深い。 NHKサイトより 東京24区では有田芳生さんが、統一協会ズブズブの裏金議員で安倍派5…

自民党が「裏金非公認」に政党助成金2千万円

総選挙投票日間近に、自民党が「裏金非公認」に公認候補と同額の2000万円の政党助成金を振り込んでいたとの驚愕情報が・・・。 (写真)自民党の森山裕幹事長から支部会計責任者あての「支部政党交付金支給通知書」(赤旗より) 24日の『しんぶん赤旗』一面…

ウクライナ戦争に北朝鮮が参戦

ウクライナをめぐる情勢が激しく動いている。 トランプ前大統領は17日、ウクライナのゼレンスキー大統領は戦争を未然に防げなかったと語り、ロシアのウクライナ侵攻についてウクライナ側にも責任があるとの認識を示した。 トランプ氏は、200万人以上の登録者…

日本の政治を激震させた『しんぶん赤旗日曜版』2

今年度のJCJの大賞は赤旗日曜版だったが、それ以外のJCJ賞は以下の4点だった。 上丸洋一『南京事件と新聞報道 記者たちは何を書き、何を書かなかったか』 朝日新聞出版 後藤秀典『東京電力の変節 最高裁・司法エリートとの癒着と原発被災者攻撃』 旬報社 NHK…

日本の政治を激震させた『しんぶん赤旗日曜版』

新内閣発足から、わずか2週間。戦後最短での解散・総選挙となった衆議院選挙がきょう15日、公示された。 そもそも、なんでこうなったかというと、岸田自民党総裁が再選を断念したから。では、その事態をもたらした「政治と金」問題を破裂させたのは何だった…

被団協にノーベル平和賞3

ノーベル平和賞を選ぶノルウェーのノーベル平和賞委員会は、ノルウェー国会が指名する5人の委員(議員は委員になれない)で構成され、任期は6年。選定が極端な政治色を帯びないよう、委員には「世界の紛争を客観視できる能力と意志」が必要という。今年委員…

被団協にノーベル平和賞2

10日の「ひと」欄に「北海道警によるヤジ排除を憲法違反として訴え、勝訴した」として桃井希生(きお)さんが登場していた。 朝日新聞10日付 2019年の参院選で、札幌駅前で街頭演説する安倍首相に「増税反対!」とやじっただけで警察官に取り囲まれ、排除さ…

被団協にノーベル平和賞

節季が秋分から寒露になって、さすがに涼しくなってきた。 初候が8日ごろから「鴻雁来(こうがん、きたる)」、次候は「菊花開(きくのはな、ひらく)」で13日ごろから。22日ごろからは末候「蟋蟀在戸(きりぎりす、とにあり)」。 秋の日はつるべ落とし。日が暮れ…

最前線で活動するウクライナ青年とライブ交流

ウクライナ軍は今月2日、東部ドネツク州の防衛拠点のひとつ、ウフレダルから部隊の撤退を許可したと発表した。「敵は長引く戦闘で大きな犠牲を出しつつも、ウフレダル攻略の試みを放棄しなかった。援軍を送り込んで攻撃し、包囲される恐れがあった」としてい…

横田めぐみさん還暦の誕生日によせて

中学1年生、13歳の時に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが、生きていれば、5日に60歳の誕生日を迎える。 これに先立って、母親の横田早紀江さんが記者会見し「自分も何年生きられるか分かりませんし、向こうで待つ被害者たちの命も分かりません」などと述べ…

最近のニュースより―イスラエルのレバノン攻撃など

晩年に宿題は無し草の花 (京田辺市 加藤草児) 15日の朝日俳壇の入選句だが、為すべきことを済ませて、悠々自適の晩年か。うらやましい。私なぞ、夏休みが終わろうとしているのに山のような宿題が残ってじたばたしている子どもの心境。「草の花」は秋の季語…

大震災で中村哲医師の父が殺されかかった話

1923年(大正12年)9月の関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺。 この追悼式に東京都の小池百合子知事は今年も追悼文を送らなかったが、埼玉、千葉の県知事は追悼文を寄せたとニュースになっていた。埼玉、千葉では、式を主催する市民団体が初めて追悼文を依頼し…

拉致被害者救出は、まず田中さんと金田さんから

朝日新聞がスクープ。 安倍晋三首相が2013年の参議院選直前、統一協会の幹部らと自民党本部の総裁応接室で面談していた。萩生田光一・元経済産業相や岸信夫・元防衛相も同席していた。17日朝刊の1面に面談時の写真が大きく掲載されている。 朝日新聞17日朝刊…

ウクライナを変える市民社会4

マスコミのニュースは自民党総裁選に占拠されている。 9人の候補は、選挙の顔に誰がいいかのイメージだけで競っている。裏金問題、統一協会ふくめ自民党が引き継いできた安倍政治の根深い問題をこそ論戦で取り上げるべきなのに、無視されたまま。高市早苗氏…

ウクライナを変える市民社会3

サハリン(旧樺太)から残留日本人とその家族が5年ぶりに一時帰国した。きのう新宿で一時帰国者をかこんで歓送会があり、私も参加してきた。 NHK札幌 新宿での歓送会。左手で挨拶する白い服の女性は、日本人の父と絶滅が危惧されるウィルタの母をもつ北島リ…

ウクライナを変える市民社会2

長月、節季は処暑(しょしょ)を過ぎてもう白露(はくろ)。朝夕に降りる露のことを白露といい、残暑も終わりにむかうはずだが、きのう今日と東京は最高気温33℃と暑さが続く。 鉢植えの朝顔が咲いた 7日から初候「草露白」(くさのつゆ、しろし)。次候「鶺…

ウクライナを変える市民社会

完成間近だったマンションが、富士山の眺望を阻害するとして解体されることになった。 右手が解体の決まったマンション うちの近くでもあり、見に行った。このマンションは「グランドメゾン国立富士見通り」(10階建て、総戸数18戸)で、JR国立駅前に延びる…

ウクライナ復興に尽力する日本人

3日、文部科学省が、7月の猛暑と山形・秋田の豪雨が温暖化の影響でもたらされたと発表した。 《概要 今夏の天候について、7月は気象庁の統計開始以降1位となる記録的な高温となりました。また、7月下旬には山形県・秋田県を中心に豪雨災害が発生し、一部…

関東大震災時の朝鮮人虐殺に新資料

9月1日で1923年の関東大震災から101年。朝鮮人らが虐殺された史実を否定する言動がやまず、これを行政が後押ししている。 小池百合子東京都知事は今年も朝鮮人犠牲者の追悼式典に追悼文を送らない。2017年から8年連続となる。政府も朝鮮人虐殺を確認できない…