2016-01-01から1年間の記事一覧

塀の中から年末の便り

うちのオフィスの前の交差点に「謹賀新年」の看板が。もう大晦日、一年はやかったな。会社社長としては財務的に非常に苦しい一年だったが、人間として学んだことは大きかった。それは明日書こう。 自宅付近の立木の枝と青空が美しい。凛とした気持ちになる。…

注連飾りによせて

おや、玄関にかっこいい注連飾り(しめかざり)がかけてある。実にいい。 かみさんが吉祥寺で買ってきたのだという。 森崎偏陸(へんりっく)さん―寺山修司の養子―が毎年、この時期に手作りの正月飾りを売っていて、直接本人から購入したそうだ。かみさんと2…

「ザ・コーヴ」に対抗する映画「ふたつのクジラの物語」が完成

大晦日最後の週は、資金繰りと年賀状印刷など年越しの用事。 今年の年末は、倒産寸前になったとき以降、もっとも厳しい資金状況。月末にすべき支払いのうちかなりの金額の繰り延べをお願いし、たくさんの人に迷惑をかけてしまった。申し訳ない。そういえば、…

深夜の仕事が東京の夜景をつくっている

プランターに赤いものがぶら下がっているなと見ると、もがずにほっておいたシシトウだった。さすが獅子唐辛子だけのことはある。真っ赤に色づいて実にきれいだ。・・・・・・・・・ 電通の新入社員、高橋まつりさん(当時24)の過労自殺から25日で1年がた…

来年はめぐみさん拉致から40年

久しぶりに母親と昼食を一緒にしたあと、天気がいいので公園を散歩した。 この公園はたくさんの種類の桜があって、この季節に花をつけている木もある。十月桜と冬桜だった。風は冷たいが、ちょっとした花見気分を味わった。 ・・・・・・ ドイツはじめ各地で…

南スーダン情勢をひた隠す日本政府

昨夜は娘と一晩はやいイブの夕食。 オフィスでは複数の番組の編集作業が年末まで続くが、私は休ませてもらって、きょうは自宅の掃除。ガラス窓や桟を拭いてきれいにして気持ちがいい。 ・・・・・・・・・・・・・・ クリスマスらしい楽しい話題はないかとネ…

アプサラがまとったクメール絣

おとといは冬至。 一番昼が短い日で、ここから太陽が復活することから「一陽来復」といい、あとは陽が長くなる一方。ということは、めでたい日だとも言える。この日を一年の区切りにする民族もある。 いよいよ年の瀬、資金繰りを考えなくては。 ・・・・・・…

「伝統の森」への3回目の訪問

きのうまでカンボジアに出張していた。 森本喜久男さんが作った伝統のクメール絣(かすり)の村「伝統の森」に、17日から19日まで2泊してきた。 森本さんは末期がんだが、タバコも以前どおりぷかぷか吸って豪快に笑っていた。私の滞在中、日本人3人を含む11…

紛争地の取材は八百屋が野菜を売るのと同じ

真っ赤な葉っぱはドウダンツツジ。 今年は赤が一段と鮮やかだ。 ・・・・・・・・・・・ 日曜のNスペ「自閉症の君が教えてくれたこと」、観ましたか。 東田直樹さんは重い自閉症で話すことはできないが、お母さんの指導もあって文字盤のアルファベット・キ…

吉田首相はほんとに真珠湾に行ったのか

モミジでなくとも美しい紅葉はある。 赤みがかった褐色が見事な近所の林の巨木。私は樹木の種類には疎いが、たぶんコナラではないかな。きょう、東京は風が強かったから落葉が進んだことだろう。 ・・・・・・・・ 現職首相として真珠湾を訪問するのは、安倍…

タイ警察が不敬罪でBBCに立入り捜査

やっぱりか。朴槿恵大統領弾劾訴追案が国会で可決された。 時間が経つにつれ追及に加速度的に勢いがついて、集会はフェスティバルのようになり、「セウォル号事件直後、美容師を呼んでわざとボサボサのヘアスタイルにした」(SBSの報道)など、耳を疑う疑惑…

金正恩の処刑場を空から特定

歩道が落ちた銀杏に覆われている。 ・・・・・・・ 『週刊文春』が2週連続で、ジャーナリストの横田増生氏のユニクロ潜入ルポを載せた。発端は、横田氏が『ユニクロ帝国の光と影』という本を出したこと。ユニクロは名誉棄損で訴え、結局敗訴したが、柳井社長…

金融制裁はなぜ「効く」のか

師走、節気は明日から大雪(だいせつ)。初候は「閉塞成冬」(そらさむく、ふゆとなる)、11日からは次候「熊蟄穴」(くま、あなにこもる)。16日からは末候「鱖魚群」(さけのうお、むらがる)。鮭が産卵で生まれた川に里帰りする様子だという。きょうは、…

エシカル消費で銀行を変える

きょうは弟が東久留米市に開院する診療所の内覧会に行ってきた。 「なごみ内科診療所」という。もう看板の文字からしてなごんでいるではないか。 長くホスピスで働いてきた弟が開院する診療所では、外来のほか、看取りをふくむ24時間365日の訪問診療、緩和ケ…

偽ドル摘発大作戦の舞台となったトランプ城下町

苔むした石仏に紅葉が散りかかる。 いいですねえ。これはかみさんが根津美術館に行って、その庭で撮った写真。私もこの美術館には行ったことがあるが、庭にこんなすてきな石仏があるとは知らなかった。調べると如意輪観音だという。観音様は千手、馬頭などあ…

なぜ急ぐ「カジノ法案」

これまで実をつけたことがなかったうちのセンリョウ。今年初めて赤い実がついた。 うちのかみさんが近所の植木屋さんにこのことを言ったら、「今年はあっちこっちでセンリョウの実がたくさん生っている」そうだ。今年は紅葉がきれいだというが、センリョウも…

アイヌの唄に酔う−「ピカウとアパッポ」を観て

『Kapiw(ピカウ)とApappo(アパッポ)〜アイヌの姉妹の物語〜』という映画を観てきた。 「北海道に生まれ伝統的なアイヌ音楽を受け継いだ姉妹が、2011年の東日本大震災をきっかけに故郷で初めて行うことになったライブを追うドキュメンタリー」で、ピカウ…

日本には「抵抗」という文化がないのか

11月の晦日。うちの会社の年度末で、明日から新年度になる。年賀状も買わないとな。 近所の枝に最後の枯葉が残っていた。。・・・・・・・・・・ 「国境なき医師団」看護師の白川優子さんが、イラクのモスル近郊での状況をウェブサイトにアップした。 《病院…

五輪なんて所詮15日間のスポーツ大会

もう11月(霜月)も終わりだ。 いつのまにか、節気は立冬が終わって「小雪」(しょうせつ)。27日から次候の「朔風払葉」(きたかぜ、このはをはらう)。「朔風」は木枯らしのことだというが、今年はもう雪まで降って冬本番がはやそうだ。 ・・・・・・・・…

「私の苦悩には何ものかの意図がある」福島智

きょうの日曜美術館は水墨画の傅益瑤(ふえきよう、フーイーヤン)さんの特集だった。 「祭りの水墨画 日本と中国を結ぶ 傅益瑤(ふえきよう)の挑戦」 《中国で“祭りの水墨画”が注目を集めている。長いあいだ祭りが禁じられてきたからだ。作者は、日本の祭…

南スーダンが一番怖かった!

うちの会社は11月が期末で、税理士との打合せやらお金にかかわる用事が増える。きょうも融資の返済条件の変更で、ある金融機関に出かけてきた。 いま、会社はじまって以来最大のプロジェクトに着手している。こう書くと景気がよさそうなのだが、取材経費が…

駆け付け警護付与ありき

写真は海住山寺(かいじゅうせんじ)。奈良に近い京都府木津川市の山の上にあるお寺で、観光客も少なく、静かな時間を持てた。 http://www.kaijyusenji.jp/ なぜここに来たかというと、もと法相宗(ほっそうしゅう)のお寺だったことと、非常に強い「気」が…

吉永春子さんの「コーヒー代」

先週末は、森本喜久男さんとの打ち合わせのついでに、京都の秋を堪能した。 森本さんの報告会のあった法然院は今回初めて行った。哲学の道の近く、銀閣と南禅寺の間という観光地区にあるのだが、森の中のお寺という感じの静謐な雰囲気が保たれていて実によか…

13歳で拉致されたもう一人の日本人

きょうはめぐみさんが北朝鮮工作員によって拉致されて39年になる。 《新潟市で横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて39年となった15日、同市中央区の市民芸術文化会館で「忘れるな拉致 11・15県民集会」が開かれた。 めぐみさんの父・滋さんと母・早紀江さんは体調…

一匹の蝶としてはばたけ―ウォーラーステイン

今朝の朝日新聞朝刊に載ったイマニュエル・ウォーラーステインのインタビュー「トランプ大統領と世界」を興味深く読んだ。 ウォーラーステインを知ったのは、尊敬する思想家の渡辺京二が近代文明を論じるとき、資本主義分析を彼の学説に依拠していたからだっ…

大統領選挙とアメリカの時代の終わり

寒くなって、ナンテン、千両、万両など赤い実が目立ってきた。 通勤途中見かけたハナミズキ。赤い実が青い秋空に映えて美しい。 トランプの勝利は意外だった。 アメリカの新聞は圧倒的にクリントン支持だった。 《(アメリカ〉国内日刊紙の発行部数上位10…

「解放」された常岡さんを叱る

クルド自治区政府に拘束されていたジャーナリスト常岡浩介さんからきょう午後4時45分に「解放されました。元気です」と電話があった。首都エルビルの空港ですでに飛行機に乗っているという。 とりあえずよかった。ご心配いただいたみなさま、ありがとうござ…

拘束直前の常岡リポート―奪還された町

イラク政府軍がモスル市内に入ったとの情報。 《過激派組織「イスラム国」のイラクでの最大拠点、モスルの奪還作戦で、イラク軍の報道官によると軍の特殊部隊は1日、モスル東部の地区に入った。テレビ局を制圧しイラク国旗を掲げたという。》(日テレ) ・…

常岡さんの拘束理由はISメンバーの疑惑

いくつかのニュースを総合すると、常岡浩介さんを拘束したのはKRG(クルド自治政府)の治安部隊であることが確実になった。外務省は「イラクの日本大使館を通じて早期の面会を要望するとともに、適切な取り扱いを求めた」と説明。けがはしていないという…

常岡さん拘束される

常岡浩介さんがイラクで拘束されたもようだ。 きょう、フジTVの夕方のニュースを皮切りにメディアが報じ始めた。 《【カイロ時事】在イラク日本大使館は31日、イラク北部で取材中のジャーナリスト常岡浩介氏(47)を現地当局が拘束したとの情報があり…