2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

北朝鮮とリビア6

「テロ支援国家」という言葉が新聞などで飛び交っているが、この意味については、きちんと解説されていないようだ。 「テロ支援国家」とは、アメリカ政府が規定するもので、初めて規定されたのが1979年12月だった。つまり、「テロ支援国家」は世界標準…

北朝鮮とリビア5

毎朝アサガオの花が咲いている。 アサガオといっても宿根の「琉球朝顔」で、初めて植えたのだが、この冷え込みでも咲いているのには驚く。大きな葉に隠れるように咲く小さな紫の花が可憐に見える。(写真) さて、リビアの転換に続き、きょうはブッシュ政権…

北朝鮮とリビア4

国連安保理が対リビア制裁を決議したのは1992年3月だった。 この制裁は2つの段階を経て解除される。 まず99年4月5日、リビアはテロ容疑者2人を国連代表に引き渡した。テロの実行を認めたのだ。直後、国連は対リビア制裁を停止した。この時点では…

北朝鮮とリビア3

リビアの大転換は、アメリカによるイラク攻撃に震え上がったからだといわれてきた。 たしかに、2003年12月14日に米軍がサダム・フセインを穴倉で拘束すると、1週間もたなない19日にリビアの核放棄宣言が行なわれている。 そこでネオコンは胸をは…

北朝鮮とリビア2

リビアの現代史は波乱万丈だ。 1969年までは親米王政の国で、米英が巨大な軍事基地を持っていた。リビア革命(クーデター)でわずか27歳のカダフィが権力を握ると、米英の基地を撤去させ、74年には石油産業を国有化するという革命を断行した。 なお…

北朝鮮とリビア1

きょうはサンプロで、私が取材を担当した特集「北朝鮮とリビア−《テロ支援国家》解除の決定的違い−」が放送された。 テロ国家として東西の横綱格の二国に対するアメリカの対応を比べると、今のアメリカの外交がいかにおかしなものかが見えてくる。実はこの特…

すごいぞ天空の旅人

朝、NHK総合で「天空の旅人 錦秋の大地を飛ぶ」を観た。尾瀬や上高地、奥日光、箱根の紅葉を空から撮影していく。ヘリでもセスナでもなく、モーターパラグライダーからの映像がすごい。撮影するのは多胡光純(たごてるよし)君で、私の友人である。(写真は…

横田滋代表最後の手紙

いま25日のサンプロ特集を準備しているが、そこでは、北朝鮮のテロ支援国家指定解除がいかに理不尽なことか、その一点を訴える。 横田滋さん、早紀江さんは今月はじめ、アメリカの連邦議会の議員あてに手紙を書いた。 北朝鮮のテロ支援国家指定解除のため…

早紀江さんの「幸せ」

25日放送予定のサンデープロジェクト特集のため、横田さん夫妻をインタビューした。明日からは、めぐみさんの写真展のため宮崎に行かれるとのことで、急遽取材をお願いして、きょう川崎のマンションにうかがった。 横田さんの住むマンションは、拉致問題に…

「三丁目の夕日」の淳之介がいい!

「三丁目の夕日」の2作目を娘と観に行った。前作は多くの賞を受賞したそうだが、たしかに、いろんな年代の人が一緒に楽しむことができる。 時代設定は東京タワーが建った昭和33年から34年ごろ。集団就職の女の子(掘北真希)がやってきた東京は、戦後復…

めぐみさん拉致から30年

きのう11月15日は、横田めぐみさんが拉致された日だ。もう30年になる。 「ピンクレディーが爆発的なブームを巻き起こしていた」。 私は、拉致についての本『娘をかえせ息子をかえせ』(旬報社)を、こういう一節ではじめたが、拉致された1976年は…

拉致被害者キムドンシク牧師

きょうはアメリカ取材最後の日。 日本からの拉致議連・家族会・救う会訪米団の活動を取材した。この訪米団の目的は、北朝鮮のテロ支援国家指定を安易に解除しないよう、アメリカにロビー活動することだ。 家族会の飯塚繁雄さん、増元照明さんたち訪米団は朝…

自分の死を撮影したカメラマン(続き)

ニール・デイビスがレポートをしようとサウンドマンのビル・ラッチと準備に入ったとき、彼らの方を向いていた反乱軍の戦車砲が火を噴いた。 砲弾はニールの立つすぐ後ろの塀に炸裂し、ニールとビルに砲弾の破片が当った。 カメラも地面に倒れたが、直前に録画…

自分の死を撮影したカメラマン

8日、ワシントンDCに着いたら、気温は7度と機内アナウンスがあった。 紅葉がきれいだ。日本でせわしくて周りを見回す余裕がなかったが、さすがに外国に来ると景色に目をやるので、やっとああ秋なんだなと気がつく。在日ビルマ人共同実行委員会(JAC)が…

孤立の時代を迎える日本

こんな話を聞いた。韓国大使館、領事館の情報機関スタッフが、日本のジャーナリストや公務員に「日本人拉致被害者は全員亡くなっています」と言って回っているというのだ。 同じことを、ワシントンDCで、アメリカ国務省の職員に対して行っているという話も複…

アウンサンスーチーにささげる歌

10月28日の「ビルマ軍政と日本」集会で配られたビラに「会場で流れていたのは、U2がアウンサンスーチーに捧げたWALK ONという曲です。U2のCDを購入するとその売り上げがビルマの民主化の支援活動になります」と書いてあった。 U2とは、9月16日…

報道と誤解―「どっこいしょ」4

作曲家の服部公一さんと同級生Mは、高校を卒業した後、長い時間を経て再会する。Mとは誰かがここにきて初めて明かされる。 《二十数年のブランクの後、在京同期会に現れた彼、村川政義は、みちがえる程立派な面がまえの日航の国際線、機長だった。 そして…

「ビルマ軍政と日本」集会―人権の政治利用

10月28日の「ビルマ軍政と日本−日本外交を動かそう!」緊急集会に行った。 そこで日本政府への対ビルマ外交の要求スローガンを見たとき、私はデジャブのような感覚に襲われた。 日本政府は、民衆を弾圧する政権には、援助をやめろ! 代わりに制裁を科し…

北朝鮮のテロ国家指定解除は秒読み

きのう1日、北朝鮮の核施設の無能力化作業チームが北朝鮮に入った。具体的にどんな無能力化をするのか注意して見ていよう。 一方アメリカは、北朝鮮の「テロ支援国家」指定解除をいよいよ年内にやるつもりのようだ。 まず「解除」する手続きはこうだ。「大…

横田さん宅に中傷ファックス

安明進さんのために横田夫妻が嘆願書を書いてくださったことについては前に書いた。(10月19日、29日) これに難癖をつける人がいる。以下は、「万景峰号の入港を阻止する会」掲示板への投稿である。そもそも事実関係に誤りがあるのだが、それはさてお…