2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(5)

「どうしたら北朝鮮を解放できるか?」 これは、28日に開かれた「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(守る会)の特別講演会のテーマで、講師はデイリーNKジャパン編集長の高英起(コウヨンギ)さん。 高英起さん。スクリーンで「インサイド・ノースコリア…

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(4)

ひっきりなしに響く砲声と着弾音。 JNN(TBS系)の取材班が、ハルキウの前線近くの町に入った。私の知る限り、大手メディアとしては、戦闘現場にもっとも近づいて取材したリポートだ。 撮影中砲撃があり、走って避難する取材クルー。取材は秌場(あきば)聖…

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(3)

時間が経つごとにウクライナにおけるロシア軍の蛮行が露わになってくる。 戦場取材の経験豊富な「不肖宮嶋」、宮嶋茂樹さんが、プレスツアーでキーウ郊外のブチャやボロディアンカなどで撮影した写真を文春系メディアで発表している― ブチャでは、ロシア兵の…

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?(2)

5月15日は沖縄返還50年だった。 22日の「スーパーモーニング」でコメンテーターの田中優子氏がいいことを言っていた。 TBS「スーパーモーニング」より 「(返還)50年を祝うという気持ちになれなかったですね。 72年の(返還の)とき、沖縄の人々は、日本に…

なぜ政府は2人の拉致被害者を見捨てるのか?

アメリカのバイデン大統領が22日、就任後初めて来日。翌23日には、北朝鮮による拉致被害者の家族11人が、バイデン米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で面会した。 (内閣広報室提供) バイデン氏は、椅子に座った横田早紀江さん(86)の前で膝を突いて早紀江さ…

「将校の会」会長がプーチンに謝罪を求める

これまでプーチン大統領を支持してきた「全ロシア将校の会」の会長、レオニード・イワショフ退役大将(78)がロシアの軍事作戦を痛烈に批判して話題になっているという。 私の友人でもあるテレ朝の元報道局長、ANN元モスクワ支局長の武隈喜一さんが翻訳して…

ウクライナ最大の課題は経済の維持

節季は立夏を過ぎて小満(しょうまん)になっている。太陽を浴びて万物が育ち、あらゆる命が満ちていく時期だという。 21日から初候「蚕起食桑(かいこおきて、くわをはむ)」。 次候が26日からで「紅花栄(べにはな、さく)」。 末候が31日からで「麦秋至(…

ウクライナ支援を他の避難民にも

日テレの「バンキシャ」で、友人のジャーナリスト、横田徹さんがウクライナ最前線をリポートしていた。 横田さんはこの日、東部戦線に近いサポリージャ近郊で、ジョージアの外国人特殊部隊の索敵偵察に同行取材した。ロシア軍陣地に近づいてドローンで偵察す…

ウクライナ侵攻でもっと議論を

お知らせです。 高世仁のニュース・パンフォーカスNo.26「プーチンとはいったい何者なのか?」を公開しました。 今回の侵攻は「プーチンの戦争」と個人名を付して語られます。彼がどのような人物なのかを知ることは、今後のロシアの出方を知るうえで必須です…

樋田毅『彼は早稲田で死んだ』が大宅壮一賞を受賞

樋田毅さんの『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(文藝春秋)が大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。 日本文学振興会HPより 1972年11月、早稲田大学で革マル派が文学部2年生の川口大三郎君を自治会室で殺害した事件とその後の闘いを描…

破壊される日本の対ミャンマー外交

【おことわり】 先日、突然本ブログがアクセスできなくなり、ご不便をおかけしました。みなさまにご心配いただき恐縮です。 私の一部のブログ記事に関してあるところから削除要請があり、私がこれを無視したため、公開停止の措置が採られたという事情でした…

ウクライナまで伸びるプーチンの暗殺の手

一昨日、ブログ読者からの連絡で、このブログにアクセスしようとすると、”404 Blog is not found”が表示されて見られなくなっていることが分かった。いま「はてなブログ」と連絡をとりあっている。 いつ復活するか分からないが、こちらはいつも通り、書いて…

ウクライナの教授は戦場から講義する

9日はロシアの戦勝記念日で、「ウラー!」という叫び声がこだまするモスクワ赤の広場の映像がテレビに流れた。 (NHKニュース) 「広場は異様な熱気に包まれました」との特派員リポート。熱気とは? 第二次大戦のソ連の戦没者は民間人を入れて2700万人といわ…

田口八重子さん拉致事件の謎9(完)

先日、『毎日新聞』「ひと」欄に、友人の満若勇咲(みつわか・ゆうさく)さんが紹介されていた。 私の会社「ジン・ネット」では、カメラマン、ディレクターとして大変お世話になった。紛争地取材を体験したいとのことで、戦闘やまぬイラクのクルド人支配地域…

田口八重子さん拉致事件の謎8

ウクライナでは2月24日の国民総動員令で、18歳から60歳までの男性は原則として国外に出られなくなっている。 誰も死にたくはないから、銃を取って戦うことに拒否感を持つ人がたくさんいるのは当然だ。 NHK国際報道で、ロシアの侵攻時、たまたまギリシャにい…

田口八重子さん拉致事件の謎7

ウクライナの隣のモルドバで不審な爆発事件が続いている。 (1日のTBSサンデーモーニングより) 《モルドバ東部に「沿ドニエストル共和国」を名乗る地域がある。約30年にわたり露軍が駐留しており、事実上のロシア支配地域だ。 この地域では最近、不穏な動…

ウクライナ取材で群を抜くアルジャジーラ

5月1日で、水俣病の公式確認から66年を迎えた。 水俣市では犠牲者を追悼する慰霊式が営まれた。2019年は天皇の即位に伴い10月に延期され、一昨年と去年はコロナの影響で中止、5月1日の開催は4年ぶりとなった。 水俣病の認定患者は熊本・鹿児島両県で計2284…