2021-01-01から1年間の記事一覧

「静岡」で夢見た政権消す「調査」

タイトルは、きのうの「朝日川柳」に載った埼玉県の小島福節氏の作だが、朝日新聞の調査では、今度の総選挙、自公政権が揺るがないとの見立てが出ている。 朝日新聞は先週末の調査から、内閣支持率が発足時より上がって、総選挙では「自民が単独過半数確保の…

熊本の文芸を辿る(坂口恭平×渡辺京二)

地方を元気に、という掛け声は、主に経済を念頭においているイメージだが、ほんとうに地方の独自性をもちながら活性化するには、文化を重視すべきだと思う。 熊本では、石牟礼道子、渡辺京二、坂口恭平、伊藤比呂美ら、ユニークで一目置かれる作家たちが地元…

懸念されるアフガンの人権状況

はじめにお知らせです。 朝日新聞の記事からテーマをひろって書くネットコラム【高世仁のニュース・パンフォーカス】のNo.20「勇敢なジャーナリストにノーベル平和賞」を公開しました。 今年のノーベル平和賞は、報道の自由がきびしく抑圧されているロシアと…

北朝鮮が衆院選公示日にミサイル発射??

先週、山形に帰っていた。母は東京に移り、いまは誰も住まない実家を処分するためだ。 主がいない庭に無花果(イチジク)がたくさん実をつけている。数年前、どうせ管理できないからと、母が根っこから切ったというが、そこからまた枝を延ばして大きくなった…

神社に縁日が戻って芝居見物

岸田文雄内閣はきょう、衆院を解散した。首相が決まったと思ったら、すぐに総選挙。19日公示、31日投票だ。せわしい。 衆院選は、与党が定数の3分の2を超えて大勝した2017年10月以来4年ぶりとなる。 野党は、289小選挙区のうち、およそ220の選挙区で日本維新…

勇気あるジャーナリストがノーベル平和賞に

今年のノーベル平和賞の選考はとても喜ばしい結果になった。 受賞するのは、フィリピンの著名ジャーナリスト、マリア・レッサ氏とロシアの独立系新聞編集長ドミトリー・ムラトフ氏。 TBSより TBSより 《レイスアンデルセン委員長は授賞理由について、両氏が…

「愛国教育」にさらされる香港の若者たち

ムラサキシキブが実をつけている。 ムラサキシキブ 日本以外に朝鮮半島と台湾に分布するそうで、極東の植物だ。 ・・・・・・ 一昨年の10月6日は、フジテレビの「Mr.サンデー」で香港から中継で当局と民主化運動のせめぎあいをリポートした。 takase.hatenab…

閔妃暗殺―日韓近代史の暗部に分け入る

ここ2~3日、真夏のような陽気だが、虫の音や落ち葉にしみじみ秋を感じる。 美しく染まった柿の葉。自然の業は神秘的だ きょうの夕焼(内藤橋から) 日本と大陸との関係史を古代からぼちぼち勉強しなおしている。日本とは何かと問うとき、日本という国家自体…

眞子さんの人間宣言

岸田自民党新総裁の人事、ひどいな。 これじゃ安倍・菅政権の延長にすぎない。 日テレより 運転手は岸田 ♪ 車掌はボクだ ♪ ――安倍前首相 (「かたえくぼ」欄(朝日新聞)より) 自民党は変われない、のか。・・・・・・・・ 秋篠宮家の長女眞子さん(29)と…

自民党新総裁がまずやるべきこと

自民党の新総裁になったのは岸田文雄氏だった。 今後の自民党総裁にまず望むことは、安倍・菅政権の非常識きわまる手法から脱することだ。 政策は二の次でいい!とにかく、まともな対話がなりたち、社会の最低限のルールを守るというイロハに立ち戻るのだ。 …

映画「ミッドナイトトラベラー」に難民のリアルをみた

映画「ミッドナイトトラベラーMidnight Traveler」を観てきた。 アフガニスタンからヨーロッパへと旅する難民家族が「自撮り」映像で制作した映画だ。 unitedpeople.jp 《2015年、映像作家のハッサン・ファジリはタリバンから死刑宣告を受ける。制作したドキ…

刑務所よりひどい入管収容施設

ずいぶん涼しくなってきた。 公園にて。シュウカイドウが咲いていた オオカッコウアザミ。涼しい季節に咲く 東京の今日のコロナ新規感染者は154人。急激に減っているのは喜ばしい。 今こそ、次の波にしっかり備える施策を行うべき時なのだが、閣僚をふくめ自…

野党4党が「市民連合」と政策合意

お知らせです。 私がプロデュースした『心を創る~二神雅一の流儀』が公開されたので、どうぞご覧ください。 www.youtube.com 主人公は、「日本一不親切な親切」を掲げて介護業界に旋風をおこした岡山県の「創心會」の社長、二神雅一さんです。 去年春に企画…

大学の教員・理系学生の女性比率はOECDで最低

はじめにお知らせです。 【高世仁のニュース・パンフォーカス】No.19「日本人ジャーナリストが見たカブール」を公開しました。 www.tsunagi-media.jp 後藤健二さんがISに殺害され、安田純平さんがシリアで拉致されるなど日本人ジャーナリストが重大事故に遭…

ジェンダーギャップを科学的に考える

おととい、自転車で小平霊園に寄った。 小平霊園 いつもより車も人も多い。線香の香りがする。花が供えてあるお墓も見える。ああ、お彼岸なのか・・とやっと気づいた。毎朝、線香を焚いてご先祖におまいりしているのに忘れていた。 実はサイクリングコースに…

私たちは「宇宙の子」であり「星の子」だ

きのうは月が美しかった。 きのうが満月かと思ったが、ほんとは今日で、8年ぶりに中秋の名月と満月が同じ日にあたるという。もっとも、関東はよる雲がかかって月を見るのはむずかしいらしい。月を探してみよう。・・・・・・ ちょうど1カ月前、東京ビエンナ…

「仲良く楽しく生きて、楽に死ぬ」セラピーの案内

「敬老の日」(今日)ということで、きのう母親を訪ねてきた。 親不孝ばかりしてきた身なので、今はなるべくひんぱんに顔を見に行くようにしている。母親はうちから10キロほどのところにいるので、自転車で行くと良い運動だ。 スカイタワー西東京(多目的電…

今よみがえる中村哲医師の言葉

アフガニスタンで命を落とした中村哲医師は、2001年10月13日に衆議院に参考人として招かれ、自衛隊派遣に反対していた。 2001年10月13日、衆議院「国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会」(西日本新聞より) この参考人発言を…

「東京クルド」主人公のいま

街のあちこちに彼岸花を見かける。 もうすぐお彼岸だ。・・・・・・ このブログで7月、映画『東京クルド』(日向史有監督)を紹介した。 「東京クルド」の主人公、ラマザン(左)とオザン 在留許可がないまま日本で成人になり、将来の夢をどう描くのかに苦悩…

ミャンマー統一政府の承認は先送りに

とうとうミャンマーで、民主派勢力が武闘を宣言した。 今月7日、アウンサンスーチー氏を支持する民主派勢力が樹立した「国民統一政府(NUG)」が、人々を防衛するためとして国軍と戦闘に入ることを宣言し、全国での蜂起を呼び掛けた。 NUGのドゥワ・ラシー・…

コロナ禍という「公害」の教訓(色川大吉)

内橋克人さんの訃報の数日後、色川大吉さんが亡くなったと知った。 日本のリベラルを支えてきた巨人が相次いで鬼籍に入られた。 (wikipediaより) 色川さんは「五日市憲法草案」の発見で知られる。 「日本帝国憲法」(五日市憲法草案) 1968年、今の東京・…

理論が正しくて、現実が間違っていることはない

新宿のニコンサロンに「忘れられた香港~The Forgotten State」を観に行った。 あの「不肖・宮嶋」、宮嶋茂樹さんの写真展で、きょうが最終日だったのを思い出して出かけたのだった。 写真展広報より 〈開催内容〉 100万ドルの夜景を誇る香港、グルメにショ…

遠藤正雄さんがカブールに一番乗り

やった!遠藤正雄さんが、日本のジャーナリストとしてアフガニスタンの首都カブールに一番乗りした!文句なしの大スクープ! 知り合いのジャーナリストたちからは「さすが遠藤さん!」と感嘆の声が上がった。 たしかお歳は66歳だったと思うが、よくやるなあ…

香港民主派区議の半数以上が辞職

自民党総裁選にぞくぞく名乗りを上げ始めたが、党内右派とくに安倍前首相への配慮なのだろう、軒並み主張が腰砕けになっている。 安倍氏が、ばりばりのタカ派の高市早苗氏の支持を明らかにするや、新自由主義からの脱却を訴える岸田文雄氏は、憲法改正を進め…

ワクチンで集団免疫は困難

東京や大阪など19都道府県で緊急事態宣言が延長されるのを受けて、夕方、菅首相が記者会見を行った。 総裁選不出馬についても触れたが、我々が知りたい具体的な話はなかった。新型コロナ関連では、「全国各地で、感染者はようやく減少傾向をたどっているが、…

150年ぶりに再会したみほとけ

節季は処暑(しょしょ)を過ぎて白露(はくろ)になる。 昼夜の温度差が大きくなると朝夕に霧が降りるようになり、この霧が白露とされる。 初候は7日からで「草露白(くさのつゆ、しろし)」。 12日からが次候「鶺鴒鳴(せきれい なく)」。 18日からが末候…

あるフリージャーナリストの志

先週木曜の9月2日、東京国立博物館に「聖徳太子1400年遠忌記念 特別展《聖徳太子と法隆寺》」を観に行った。 聖徳太子は622年に亡くなっているので、今年は1399年目なのだが、遠忌(おんき)とは追善の年忌で、その数え方で1400年忌になる。、 6月に奈良国立…

菅義偉氏の乱暴なメディア操作

きょう、国立映画アーカイブの企画「逝ける映画人を偲んで」の映画を観てきた。 京橋の国立映画アーカイブ。こんなに大きな京マチ子の写真が街頭にあるのがうれしい。 これは「日本映画の輝かしい歴史を築き、惜しまれながら逝去された映画人の方々を、それ…

史上もっとも無残な退陣劇

昔の友人が、65歳以上のコロナワクチン接種率で山形県が1位だという。 調べてみると、9月3日時点で2回接種した人が91.96%と、たしかに日本一だ。友人は「まじめな県民性のあらわれだ」というが、どうなんだろう。 自治体も医療機関も精一杯がんばっているの…

セミの生は「かわいそう」なのか

内橋克人さんが亡くなった。 NHKより よくテレビでもコメントしていたから、お顔は知られていると思う。 《日本社会の経済格差を批判し誰もが安心して暮らせる社会の実現を訴え続けた経済評論家の内橋克人さんが1日、急性心筋梗塞のため神奈川県内の病院で亡…