英国がシリア空爆に参加の意向

英国キャメロン首相はおととい(17日)「イスラム国」への有志国連合のシリア空爆に参加する意向を表明、今後議会の承認を求めるという。
キャメロン首相は下院で「(シリア爆撃への参加を求める)同盟国の要求はパリのテロ後、強くなっている」と強調。英国は軍事行動をこれまではイラクに限定してきたが、米国、フランスと足並みをそろえて、シリアへと拡大するというのだ。
2013年8月、シリアでの軍事行動の承認を下院に求めたが否決されている。だが、今回は可決されそうだ。
「戦争」に向かってどんどん進んでいくように見える。
・ ・・・・・・・・・

(14日のしのぶ会には50人が参加した)
さっちゃんこと丹治早智子さんが、東京新聞したまち支局に20年も居続けられたのはなぜか。
実は、さっちゃんの社内的な身分は、したまち支局の「記者」ではなく、「庶務」担当の契約社員だったのだ。
したまち支局は20年前に開設。支局長と記者が決まったあと、庶務も必要だということになり、東京新聞のフリーペーパーの部署に契約で勤めていた丹治早智子さんに声がかかったのだという。
さっちゃんはすぐに浅草の川向こうの墨田区に引越してきて支局に勤務することになる。

(高校の同級生=男女をとわず、丹治さんは憧れの的でした)
支局開設後しばらくして、「丹治さんも記事書いてみる」「じゃ書きましょうか」といった軽いノリで記事を書き出したらしい。
好奇心が強く、明るく、世話好き、しかも病気知らずの健康体・・・しのぶ会の参加者が語るさっちゃんの特徴は、下町の街ネタをあさるにはうってつけだったろう。まさに天職に巡りあったといえそうだ。
しばらくすると、丹治早智子さんは、なくてはならない戦力になったという。かつてしたまち支局にいた記者は、「地域の情報は丹治さんに頼りきりで、書く記事の内容でもかいませんでした」と故人を偲んだ。
ある読者は、こんな話を披露した。
東京新聞の地域の記事がおもしろいので、切抜きを始めた。気がつくと「丹治早智子記者」の記事がやたらと多い。数えると、切り抜いた記事の7割が丹治記者のものだった、と。読ませる文章を書く、優れた書き手でもあった。
しのぶ会がお開きになったあと、したまち支局の元支局長で旧友のS君とともに、さっちゃんが働いていたスナックを訪ねた。
ママは、元SKD(松竹歌劇団)にいた人で、もう半世紀近くも浅草でお店をやっているという。
浅草では知られたスナックで、警察と新聞記者のたまり場だったそうだ。細川護煕氏が毎晩のように飲んでいたほか、記者時代の筑紫哲也氏もよく顔を見せたという。
ママによれば、丹治早智子さんはしたまち支局に赴任するよりも前にお店で働きはじめた。「最初、お客さんで飲みに来て、ここで働かせてもらえないかと聞いてきた」そうだ。
日中は支局で庶務と記者活動を掛け持ちでやって、夜9時ごろから12時ごろまでスナックで働き、そのあとさらに飲んでから家に帰り・・という生活だったという。すごい体力である。
「お店を閉めようとしたら、外の路地に黒いものが置いてあるのよ。よく見るとさっちゃんが酔っ払って寝込んじゃってた」。そんなふうに羽目をはずすときもたまにあったそうだ。

型破りの記者だったさっちゃんは、どのように死を迎えたのだろうか。
(つづく)