朴裕河(パクユハ)教授在宅起訴への批判広がる

ここ数日、急に冷え込んで、木々の葉が一気に色づき、また散っていく。

近所の梅の大木もすっかり裸になって冬を待つ。


こちらは、秋、物思いに沈む男かと思いきや、近くの公園のセメントのゴリラ。今の家に引っ越したばかりのころ、夜遅くなって公園にさしかかり、暗がりに誰かいるとぎょっとしたことがあった。

ニュースのフォロー二つ。

ツイッターで暴言を吐いた新潟日報幹部の処分が決まった。
新潟日報社は26日、坂本秀樹元上越支社報道部長(53)を懲戒休職(無給・無期限)処分とした。》
処分自体はいいとして、問題は次だ。
《桑山稔・取締役経営管理本部長の話 極めて不適切な行為であり、不快な思いをされた関係者の皆さまに深くおわび申し上げます新潟日報社ではインターネット上への書き込みに当たっては、個人としての投稿などの場合でも会社への届け出を求め、品位を欠く書き込みを禁止する社内規定を設けて指導してきました。今後は会員制交流サイト(SNS)などの運用基準や指導体制をさらに強化するとともに、全社員を対象とした研修を早急に開催するなどして社員教育を徹底します。》
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20151127219941.html
SNSなどネットへの投稿は届け出制で、今後その「指導」を「さらに強化」するというのだ。記者は個人の意見を発信することもできないのか。
ますますがんじがらめに社員を管理するというのが、暴言問題の処理として出てくるのが、ご時勢なのか・・恐いな。

つぎは、『帝国の慰安婦』(韓国版)をめぐり、韓国の検察庁が著者の朴裕河(パクユハ)・世宗大教授を名誉毀損の罪で在宅起訴した件について、
日米の学者や作家、ジャーナリストら54人が26日、「言論・出版の自由や学問・芸術の自由が侵されつつあるのを憂慮」するとの抗議声明を発表した。
 小森陽一・東京大教授や作家の中沢けい・法政大教授、若宮啓文元朝日新聞主筆らが東京都内で記者会見して発表した。慰安婦問題をめぐる官房長官談話を1993年に発表した河野洋平・元衆院議長や、95年に戦後50年の首相談話を発表した村山富市・元首相も賛同人に名を連ねている。
http://www.asahi.com/articles/ASHCV468SHCVUTIL01H.html

いわゆるリベラル派の人々が批判の声をあげたのは、いろんな意味でよかったと思うし、ふつうの人権感覚をもつ人なら左右をとわず、ごく普通の感覚だと思う。
ところが、韓国の大手紙の特派員はこれに戸惑っていた。
《【記者手帳】朴裕河氏起訴に抗議する「良心的」日本人
(略)この日、日本の知識人らが挙げたのは、朴教授の本が正しいか、間違っているかという問題ではなかった。この人々は、思想信条の自由があるべきだと主張した。「韓国社会にその自由があるのか」と問い掛けた。そんな話をしているのが日本の右翼ではなく、善良な人たちであることに戸惑う記者会見だった
金秀恵(キム・スヘ)東京特派員》
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/11/27/2015112700841.html
韓国最大部数の新聞の記者が、良い日本人と悪い日本人に分ける感覚を持っていることに驚く。慰安婦を含む歴史問題になると、韓国ではジャーナリズムまでが普通ではなくなるようだ。

お知らせ:
12月1日火曜の夜8時から、常岡浩介さんとニコニコ生放送「メディアゴンチャンネル」に出演します。
テーマは「イスラム国」にどう向かい合うのか。
ご関心あれば、どうぞご覧ください。