2018-01-01から1年間の記事一覧

看護師がジャーナリストになるとき

8月10日、周防大島の沖家室(おきかむろ)島で泊めてもらった泊清寺住職、新山玄雄さんがフェイスブックにこんな写真を載せていた。 「流れ灌頂の精霊船」というものだそうで、「お盆にこの娑婆世界においでになった精霊が、極楽浄土にお還りになるための精…

「さきの大戦」が残したもの

朝、家を出たら蝉がいた。死んでいる。生をまっとうしたのだな。 蟻に運ばれて、命が循環していくだろう。 ・・・・・・・・・・・ きょう帰宅して、録画しておいた番組を二つ観た。 まず、NHKスペシャル『届かなかった手紙 時をこえた郵便配達』(19日OA)…

深化する「おことば」

セミの抜け殻。 暑い終戦記念日だった。 朝日の朝刊にシベリア抑留の特集記事が載っていた。 抑留といえば思い出がある。サハリンや北方領土の取材をしていた1990年前後、経由地のロシア極東部のハバロフスクのホテルで、たまたま松島トモ子さんと会った。彼…

短歌に見るそれぞれの人生

きのうから郡上では徹夜踊りが始まった。 《岐阜県郡上市で13日夜、「郡上おどり」のクライマックスとなる徹夜おどりが始まった。浴衣姿の男女が16日までの4日間、夜明けまで踊り続ける。三味線や笛、太鼓のおはやしとともに、踊り手たちが鳴らすげたの…

『カメラを止めるな!』の快進撃

拙稿「なぜ安田純平さんは『韓国人です』と言ったのか?“戦友”が読み解く真の意味」(https://www.fnn.jp/posts/00348000HDK)が8月9日にアップされたが、12日現在、yahooで200万PVを超えたとの連絡があった。100万を超えれば「ヒット作」といわれているそ…

安倍首相宅放火未遂事件の闇

きのうきょうの土日は急に仕事が入って取材へ。サブカメラを回す。明日からお盆だが、お休みはなし。資金繰りが厳しいなか、もっと稼がなくては。 ・・・・・・・・・ 今朝、駅に向かう途中、中央線のフェンスにヒルガオが咲いていた。となりには深紅のアサ…

不思議な九螺ささらの世界

帰宅時、JR御茶ノ水駅に近づくとジャズの演奏が聞こえてきた。 MASH弦楽団。聖橋口交差点角は路上ライブの場で、若い女性のギターの弾き語りやハードロックグループなどいろいろ登場して楽しいのだが、このMASH弦楽団も常連だ。ジプシージャズバンドと銘打…

なぜ安田純平さんは「韓国人です」と言ったのか?“

今朝、あるネットニュースに安田純平についての記事をアップした。 https://www.fnn.jp/posts/00348000HDK 安田さんが先月末に出た映像で、「私は韓国人です」という奇妙な発言をしたが、その意味を独自解釈したものだ。 安田純平はコリアンだとか(私もコリ…

津川雅彦さんの思い出

翁長雄志沖縄知事が亡くなった。67歳だった。 彼の政治家としての思いや業績はマスコミに譲るとして、信念が顔に現れ出た人だったと思う。国政の中枢にいる人たちとは面構えが違っていた。 また、「拉致問題の解決を最重要課題として全力で取り組んでまいり…

楽しいクルド人の結婚パーティ

全試合安倍判定の宮仕え (埼玉県 佐伯慎一) ボクシングならば叩けるマスメディア (北海道 山本省三)(ともに朝日川柳 「報道ステーション」で厳しい政治批判が影をひそめているのは、局上層部の政治的配慮でチーフプロデューサーが交代させられたからだ…

気になる安田純平さんの動画

官邸を見習いましたと奈良判定 (静岡県 勝田敏勝)朝日川柳より 女子レスリング、アメフトにつづきボクシングと、独裁、特権、えこひいき、忖度、いじめがはびこる「体制」が暴かれている。それもこれも国のトップがそうなっているから、と考えたくなるご時…

牛久の「東日本入国管理センター」で見たこと2

きょうから葉月。節気は、一年で一番暑いとされる大暑も後半だ。 初候「桐始結花」(きり、はじめてはなをむすぶ)が7月23日から。次候「土潤溽暑」(つち、うるおうてむしあつし)が28日から。末候「大雨時行」(たいう、ときどきにふる)はあす8月2日から…

縄文シャワーを浴びた日

おかしな台風だった。父島あたりから左旋回して東海から九州に抜け、さらに左に曲がっていま南の方向、奄美諸島の方に向かっているようだ。大惨事にならずにすんでよかった。 ・・・・・・・・・・ 今月に入って、メダカが11匹も次々に死んだ。多い日は一日…

牛久の「東日本入国管理センター」で見たこと

日本が認定した難民は去年20人(エジプト5人、シリア5人、アフガニスタン2人など)。難民と認定しなかったものの人道的な配慮を理由に在留を認めた者は45人。日本はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などに多額の支援金を出している。でも、「金は出す…

伊藤詩織さんがドキュメンタリー作品で受賞

公園で鴨が半夏生の下でエサをあさっていた。上の方の葉っぱの半分が白くなるこの時期が、夏至の末候(今年は7月2日から)「半夏生」(はんげ、しょうず)だ。72候を学ぶようになって、自然の移り変わりをより楽しめるようになった。 ・・・・・・・・ 禁煙…

後藤健二さんの処刑現場を特定

ここ数日、酷暑がつづく。暑さが被災地を狙い撃ちしたかのようで、きのう岐阜県(多治見と美濃)では40度に達した。日本で40度を記録するのは5年ぶりだそうだ。この暑さのなか、被災した各地でがんばっている方々、ほんとうにごくろうさまです。 みなさんの…

石川文洋さん、宗谷岬をスタート

きのう今日と酷暑がつづく。暑いなか、自転車をこいで10キロ先の西東京市の団地に向かう。無趣味な母親が一日自宅にいて退屈しているだろうから、顔を見に行こうと思ったのだ。毎回、違った道を通るようにしていると、ちょっと心惹かれる風景に出合ったりす…

人権批判を金で黙らせる中国

日曜放送の「情熱大陸」の納品をきのう済ませたので、土曜のきょうは一日自然の中ですごした。 朝10時から「玉川上水で変形菌を探そう!」というイベントに参加して、小平中央公園で地面をはいつくばって葉っぱや枯れ枝をひっくり返して「変形菌」さがし。変…

官邸が絡まなければすぐ捜査

JRお茶の水駅から靖国通りに降りてくる道の一つがこの「池田坂」だ。 「この坂に面して九百石取りの旗本池田家の屋敷があったことから名付けられました。また、池田家に唐犬がいたため、唐犬坂という別名もあります」との案内が書いてある。この先には、太…

独裁者のための選挙を支援する日本

住宅のそばに巨大なヒマワリ 陽光の中のサルスベリ 1300年前に建てられた武蔵国分寺の跡 きょうは東京は真っ青な「夏休みの空」が広がっている。 雨は必要だし、とても重要なのは分かるのだが、やはり晴れた青い空は、見るだけで心が晴れる。晴れた日は遠く…

天災が人災の時代

京都在住の古い友人が「うちの近くで、おもしろいことが起きているんだけど、興味ある?」と連絡してきた。もちろん、あるある。彼は自作の映画を上映するために8日(日)に東京に来るというので、うちのオフィスの近くの明治大学で待ち合わせ。 大学がオシ…

地球も人の心も病気になっている

もう小暑だ。梅雨が終わって夏本番、のはずが各地で豪雨に見舞われている。 きょう7日から初候の「温風至」(あつかぜ、いたる)。12日からが次候「蓮始開」(はす、はじめてひらく)。末候の「鷹乃学習」(たか、すなわちわざをならう)は18日から。 梅雨前…

若者の10人に1人が自傷行為経験者

タイのチェンライで行方不明になっていた地元サッカーチームの少年12人と男性コーチ1人の計13人が10日目にして洞窟内で無事発見されたとのニュース。日本の朝のニュースショーでもトップになるほど注目されている。雨のため、出られなくなり、洞窟入り口か…

「しあわせと持続可能性との接点」

ぱっくりと「パンとサーカス」に口を開け (東京都 鈴木 稔 朝日川柳3日より) 註:「パンとサーカス」とは・・・詩人ユウェナリス(西暦60年 - 130年)が古代ローマ社会の世相を揶揄して詩篇中で使用した表現。権力者から無償で与えられる「パン(=食糧)…

ワールドカップをみながら

安倍政権支持率が上がっているようだが、どうしたことか。安倍首相と昭恵夫人がモリカケに「関係している」証拠は次々に出ているのに。テレビがサッカー一色になっていることは一つ大きな要因だろう。 ワールドカップは形を変えた戦争、とも言われ、「国家」…

石川文洋さんと再会して

ベトナムの戦場を撮ったことで知られるカメラマンの石川文洋さんと、きょう、十数年ぶりにお会いした。 うちの若手ディレクターO君が、文洋さんを主人公に番組を企画したいというので、一緒に自宅のある長野県上諏訪に出かけたのだった。駅の改札に出迎えて…

最後の鷹匠、松原英俊さん

先週19日、武蔵野美術大学で、すばらしい講演を聴いた。 講演したのは、クマタカを使う日本最後の鷹匠の松原英俊さん。いま、山形県天童市の田舎に住んでいる。 彼以外にも鷹匠はいるが、より小型のオオタカやハヤブサを使う、かつての殿様の狩りを受け継ぐ…

国際報道写真展を観にいく

今週あたま、山形の友人から桜桃(さくらんぼ)が届いた。ありがたい。故郷からの初夏の便りである。 暦はもう夏至。陽射しが強い。 21日から初候「乃東枯」(なつかれくさ、かるる)、27日からが次候「菖蒲華」(あやめ、はなさく)。末候の「半夏生」…

生ききりたい

「地平線会議」の仲間、長野淳子さんが危篤だと聞き、きのう夕方、お宅にお見舞いにいった。3月13日には、お宅におじゃまして、5~6人で楽しく飲み会をやり、淳子さんもニコニコしながら一緒に卓を囲んでいた。あれから3カ月でお別れとは予想していなかったの…

恵谷治氏「日本にミサイルは飛んでこない」

土本典昭監督の没後10年特別企画をポレポレ東中野でやっている。きのう17日上映された代表作『水俣 患者さんとその世界』を観に行く。 私はこれを高校3年のときに観てショックを受け、社会悪と闘う弁護士になると決意、大学は法学部に進むことを決めた。結局…