『カメラを止めるな!』の快進撃

 拙稿「なぜ安田純平さんは『韓国人です』と言ったのか?“戦友”が読み解く真の意味」(https://www.fnn.jp/posts/00348000HDK)が8月9日にアップされたが、12日現在、yahooで200万PVを超えたとの連絡があった。100万を超えれば「ヒット作」といわれているそうで、これは「大ヒット」なのだそうだ。
 安田さん拘束事件は、「早くなんとか助かってほしい」という善意で心配する人も多い一方、「勝手に危ないところに行ったのだから助けなくていい」と安田さんを非難する声もある。いろんな意味で関心の高いテーマなので、今後ともチャンスがあれば発言していきたい。
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 映画『カメラを止めるな!』がおもしろいというので、私も先週金曜に観に行った。どこに行っても満席で入れないと聞いていたので、ネット予約で席を確保。館内は若い人でいっぱいだった。
 評判に違わず、とてもおかしくて、私は笑いっぱなしだった。映画でこんなに笑ったのは初めてではないかと思う。終わるとパチパチと拍手がおきた。監督挨拶など特別なとき以外で、映画に拍手が送られるのは経験がない。
 この映画、6月23日に都内2館で公開されると、爆発的に人気が出て、8月9日には監累計上映館数が全国150館にまで拡大することが発表された。これで47都道府県すべてで上映されることになる。TOHOシネマズ新宿は、最大規模のスクリーン9(約500席)で1日あたりなんと9回の上映を行なっている。
 海外での上映も次々に決まっている。米国、英国、スペインの他、韓国では今月23日から50館で上映がはじまる。この快進撃は、日本映画史上の大事件と言われている。
 上田慎一郎監督は、劇場用長編映画を作るのは初めて。専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として製作され、出演者もほとんど映画未経験者。制作費300万円という低予算だった。企画力、構成力が突出しており、出演者がとてもいい味を出している。すばらしい映画である。
 ぜひご覧ください。自信をもってお勧めできます。