伊藤詩織さんがドキュメンタリー作品で受賞

takase222018-07-20

公園で鴨が半夏生の下でエサをあさっていた。上の方の葉っぱの半分が白くなるこの時期が、夏至の末候(今年は7月2日から)「半夏生」(はんげ、しょうず)だ。72候を学ぶようになって、自然の移り変わりをより楽しめるようになった。
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 禁煙で飲食店から客が逃げるという人がいるが、むしろありがたがる客が多数派ではないか。うちの子どもが小さい頃、一緒に飲食店に入るときには、喫煙している人がいると入るのをためらったものだ。

 アルコールを出す店にも子どもの姿が増えてきた。きょう、中央線のある駅の近くの居酒屋に入ると、子どもの歓声や笑い声がひびいている。全面禁煙にすれば、女性や家族連れの客が増えて、むしろ繁盛するのでは。
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 少し前のニュースだが、伊藤詩織さんがディレクターとして制作したドキュメンタリー作品がニューヨークフェスティバルTV&Film Awardsで銀賞を受賞した。伊藤詩織さんとは、あの安倍首相の「お友達」のジャーナリスト山口敬之氏による準強姦の被害者。作品タイトルは“Lonely Deaths”で、日本の孤独死事情を描いている。とても興味深いので紹介する。http://cinefil.tokyo/_ct/17189901で作品を見られます)
 孤独死した人の住宅を清掃する業者に同行する取材を中心にして、父親の孤独死をきっかけに清掃業についた若い女性コジマ・ミユウさん、孤独死した人の家族、隣人、管理人などが配置されて、広がりのある作品に仕上がっている。しっかりした取材で、撮影、編集も上手だ。Channel News Asiaというシンガポールのニュース会社から英語で配信されたもので、我々も見ているうちに日本を客観化していく感覚がでてくる。
 印象に残ったのは、みなが孤独死を自分のこととしてとらえていないこと。孤独死して腐乱した状態で見つかった人のお兄さんが、家族がばらばらになるのは仕方がないが、近所の人と交流していなかったのが問題だという意味のことを語る。隣に住んでいた人は、私はただの隣人なので何もできない、管理人さんがちゃんと見てあげればいいのに、という。管理人は、みんな平等に扱わなくてはならないので、一人に特別扱いはできないという。こういう社会に私たちは生きているのだなと寒々しい思いをしながら、確認させられた。

(受賞式の伊藤詩織さん)