楽しいクルド人の結婚パーティ

全試合安倍判定の宮仕え (埼玉県 佐伯慎一)
ボクシングならば叩けるマスメディア (北海道 山本省三)(ともに朝日川柳

 報道ステーション」で厳しい政治批判が影をひそめているのは、局上層部の政治的配慮でチーフプロデューサーが交代させられたからだとSNSでもっぱらの話題だ。ニュース、報道系番組は、日本ボクシング連盟の騒動を朝から晩まで伝える。フジTVの「報道プライムサンデー」が山根会長が兄貴と呼んでいたという暴力団(森田組)の元組長のインタビューを流してからは、反社会勢力との関係というより深刻な問題へと力点が移っている。政権中枢に対してもこうしたスクープ合戦を期待したいが・・
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 あすからは立秋だ。秋の語源は「収穫が飽き(あき)満ちる」、「空が清明(あきらか)」、「草木が紅く(あかく)なる」などと言われるそうだ。きょうも暑くて秋の気配は感じないのだが、そろそろ残暑という表現になる。
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 きのう5日(日曜)の夜、都内で開かれたクルド人同士の結婚パーティに出かけた。少し早めに披露宴会場に着くと、音楽が鳴り響いている。もう女性たちの踊りが始まっていた。手に手をとって輪になって踊る。宴もたけなわになって、新郎新婦が踊り出し、周りを二重三重に参加者が取り巻いてステップを踏む。楽しい光景だ。

 会場に200人はいただろう。たくさんの子どもたちが周りではしゃぎまわっている。クルド人コミュニティが日本に根付いているのを感じる。
踊りを見ていると、近くにいた若い男が「飲みますか」と缶ビールをくれた。クルド人はほとんどイスラム教徒だが、戒律はゆるいようだ。ふるまわれたクルド料理の弁当と一緒にビールを飲んだ。

 ここにいるクルド人の多くは「仮放免」という不安定な身分だ。パーティ会場で、50歳の男性に会ったが、彼と家族(子どもが5人いる)はもう十数年「仮放免」中だという。難民申請が認められずに不法滞在とされ、仕事ができない、県外に出られない、健康保険にも入れないし、子どもは高校より上には進めない。こうした非人間的な扱いは早く何とかしなければ。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180801
 しかし、厳しい状況にあっても、人々の表情は明るく、たくましい。