久しぶりに母親と昼食を一緒にしたあと、天気がいいので公園を散歩した。
この公園はたくさんの種類の桜があって、この季節に花をつけている木もある。十月桜と冬桜だった。風は冷たいが、ちょっとした花見気分を味わった。
・・・・・・
ドイツはじめ各地でテロが続いて、落ち着かない年末だ。ここ数日の朝日川柳から。
その中にサンタもきっといたはずで 千葉県 姫野泰之
白抜きの見出しに不安つのる暮れ 埼玉県 荒木 繁
良いことで世界の地名覚えたい 福島県 山口ちい子(以上、22日)
癒される記事求め持つ虫眼鏡 東京都 藤井 明 (23日)
来年はすべての人にとって安寧な年になるよう祈りたい。
・・・・・・・
来年といえば、横田めぐみさんの拉致から40年、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の結成から20年の節目になる。けれども5人の拉致被害者とその家族が返ってきて後は、拉致問題に進展はまったくない。
朝日新聞編集委員の北野隆一さんが、《拉致被害、めぐみさん待ち40年 横田夫妻「人間の尊厳、踏みにじられた」》という記事を書いている。(24日)
記事では、横田夫妻のほか、一緒に拉致されたお母さんの消息が分からない曽我ひとみさん、鹿児島から拉致された市川修一さん(当時23)の兄、健一さん、修一さんと一緒に拉致された増元るみ子さん(当時24)の姉の平野フミ子さん、鳥取県から拉致された松本京子さん(当時29)の兄、孟(はじめ)さん、田口八重子さん(当時22)の兄飯塚繁雄さんら、待ち続ける家族の声をひろっている。
「何かの物語か映画を見ているような、不思議なことばかり。ある日家族がいなくなったまま、返してもらえない。人間の尊厳を踏みにじられたままの40年。こんな人生になるなんて」と嘆く早紀江さんの言葉が悲痛である。
記事の最後に写真展の案内がある。
《滋さんがめぐみさん拉致の直前まで撮り続けた家族写真を展示する「めぐみちゃんと家族のメッセージ〜横田滋写真展」は、家族の姿を通して拉致問題への理解を広げようと05年に始まった。36回目の写真展が来年1月5〜10日、新宿高島屋(東京都渋谷区)11階特設会場で開かれる。支援団体「あさがおの会」主催、朝日新聞社共催。5日午後2時からは、ジャーナリスト池上彰さんと早紀江さんが新宿高島屋2階で対談する。写真展会場では7日、バイオリン奏者吉田直矢さんの演奏会もある。いずれも入場無料。》
「あさがおの会」のメンバーから、大規模な写真展ができるのは、これが最後かもしれないと聞いた。関心のある方、まだ写真展に行ったことがない方はぜひどうぞ。