深夜の仕事が東京の夜景をつくっている

 プランターに赤いものがぶら下がっているなと見ると、もがずにほっておいたシシトウだった。さすが獅子唐辛子だけのことはある。真っ赤に色づいて実にきれいだ。

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 電通の新入社員、高橋まつりさん(当時24)の過労自殺から25日で1年がたつのに合わせ、母親の幸美(ゆきみ)さん(53)が手記を寄せ、「日本の働く人全ての人の意識が変わってほしい」と訴えた。
《まつりの命日を迎えました。去年の12月25日クリスマス・イルミネーションできらきらしている東京の街を走って、警察署へ向かいました。嘘であってほしいと思いながら・・・。前日までは大好きな娘が暮らしている、大好きな東京でした。あの日から私の時は止まり、未来も希望も失われてしまいました。息をするのも苦しい毎日でした。朝目覚めたら全て夢であってほしいと、いまも思い続けています。》
ではじまる手記には、愛しい娘を失った母親の悲しみが詰まっている。

《まつりは、毎晩遅くまで皆が働いている職場の異常さを指して、「会社の深夜の仕事が、東京の夜景をつくっている」と話していました。》
 現代の都市文明を支えているのが異様なものであることに気づかされた。

 いくつものメディアが全文を載せている。
http://mainichi.jp/articles/20161225/k00/00m/040/113000c
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161225/k10010819041000.html

 まだの人は、ぜひ目を通していただきたい。この世の中をなんとかまともにしたいと思わされるだろう。