きょうは弟が東久留米市に開院する診療所の内覧会に行ってきた。
「なごみ内科診療所」という。もう看板の文字からしてなごんでいるではないか。
長くホスピスで働いてきた弟が開院する診療所では、外来のほか、看取りをふくむ24時間365日の訪問診療、緩和ケアを行う。また、日本ではまだ珍しいスピリッチュアルケアやアニマルセラピーも導入する。きょう、小さな白いセラピー犬がデビューして見学に来た高齢者に可愛がられていた。
http://www.nagomi-naika.com/
診療所のモットーは「地域・生活に密着したかかりつけ医」「その方の人生を尊重した全人的医療・ケア」というもので、いま最も求められている方向性だと思う。
身内の欲目かもしれないが、弟は実に真面目な医師で、患者さんからの付け届けは一切受け取らないし、必要ない薬は出さない。人当たりもいいので、困りごとを抱えた患者さんの相談相手に適任だと思う。「地域の灯の一つになるように」と応援の言葉を送ってきた。
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午後は「世界に学ぶエシカル消費〜スウェーデンの銀行を変えた消費者のチカラ」というシンポジウムへ。
最近、エシカルという言葉を聞くようになったが、「倫理的」「道徳上」という意味で、例えば「エシカル消費」というと、あるモノを買うとき、通常、値段(安いかどうか)や品質(例えば、美味しいかどうか)などで判断するが、そこにエシカルな基準(つまり倫理的に正しく生産されたかどうか)も入れましょうというわけだ。
はじめて知ったのだが、日本の銀行からは、
核兵器などの非人道的兵器をつくる企業に1兆4,000億円
労働問題を起こしてきた「ブラック企業」に3,000億円
環境破壊に加担してきた企業に4兆8,000億円ものお金が流れているそうだ。
《このお金の流れを止めるために、私たちには何が出来るでしょうか?》という問題意識をもった人たちが、Fair Finance Guide Japanという運動を立ち上げ、日本の金融機関を格付けしたり、銀行にメールしたりと働かけをはじめている。ちなみに日本の金融機関は全体に点数が低いのだが、その中でも、日本郵政が10点満点で0.4と最低だった。ゆうちょから口座を引き上げようかな。
http://fairfinance.jp/
この運動が進んでいる欧米では、消費者が声を上げ、大手銀行にエシカルな「ルール」―「非人道的兵器には融資をしない」、「違法伐採には投資しない」、「気候変動への加担を減らす」などを作らせているという。
きょうのシンポは、スウェーデンでの銀行のルール作りを仕掛けてきた活動家ヤコブ・ケーニッヒ氏を招いて、日本における銀行のエシカルなルール作りのために何が出来るか、何が必要か、何から始められるかを考えるというもので、非常に勉強になった。
スウェーデンでは、消費者に、エコロジーやサステナビリティ(持続可能性)、社会的公正などの価値観が共有されていて、銀行に8500通もの手紙(その98%が批判意見)を送ることで、銀行が急速に投資方針を変えたという。
従来の不買運動などのレベルを超えて、消費者運動のターゲットを銀行など金融機関に向けることで、社会に巨大な影響を与えることができるというのは、まさにコロンブスの卵で「ガッテン!」だった。
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「国境なき医師団」の白川優子さんがイエメン仲間からで歓迎されたとFBに投稿。
《イエメン―首都サナアからの地獄のドライブを経て辿り着いた先はタイーズという前線地域から20キロ。現地のみんながお金を出し合ってこんなに大きなケーキで素敵な歓迎会を開いてくれました。これからは一歩も外には出れない監獄状態となりますが、こういう人間同士の胸が熱くなる触れ合いがあるので頑張れます!》
応援します!
https://www.facebook.com/yuko.shirakawa.77?fref=ts