2010-01-01から1年間の記事一覧

無償化に発言しない在日

きょうの朝日新聞夕刊に朝鮮学校無償化の記事が載った。 《高校無償化制度をめぐり、朝鮮学校への適用の可否を検討してきた文部科学省の専門家会議の報告書の全容がわかった。判断基準として、日本の高校に類する授業科目を教えているか、専門教育を受けた教…

蝉鳴くや

蝉鳴くや 地球の病んでゐやうとも 今週の朝日俳壇に選ばれた句(稲畑汀子選)だ。 これだけ気候変動が露骨になると、季節の移り変わりをどう感じ、納得すればいいのか、迷ってしまうが、そのへんのところを詠んでいて「なるほど!」と思った。 セミはとくに…

テレビに流れた常岡浩介さんの近影

ちょっと調子が悪く午前中、医者に行って、昼過ぎオフィスに着くと、あるテレビ局から、「テレ朝が昼ニュースで、常岡さんの映像を流したが、事情を知っているか」と電話があった。 驚いてネットで検索するとたしかに常岡さんだ。(写真は今回の映像ではない…

キルギスにもいた抑留者

13日の日経朝刊社会面に「キルギス抑留埋没させない」という写真入の大きな記事が載っている。 終戦後の元日本兵の抑留については、まだまだ知られていない事実が埋もれていることをあらためて感じた。 中央アジア、キルギスの小さな村タムガの、今も療養所…

めぐみさんの不思議な噂

きのう紹介したトークライブは、期待以上に素晴らしい内容だった。 ふつう、夫妻の講演会だと、お話は20分づつくらい。拉致問題のアピールが中心で話は限定される。これに対して、トークライブでは、めぐみさん事件をはじめ拉致問題をよくフォローしている笛…

横田夫妻のトークライブ

今週、日本テレビで参加無料のACTION!トークライブのシリーズがあった。 第二回目の10日(火)のテーマが「拉致を忘れない」で横田夫妻が登場した。 http://www.ntv.co.jp/action/talklive2010/#theme 当日は聴衆が150人くらいで、司会は日テレの…

再び樺太残留朝鮮人について

このブログを読んだ中学時代の同級生(ずっと会っていない、懐かしいK君)からお便りをもらった。 《今回、目を引いたタイトルがありまして。「氷雪の門」です。いやああ、なつかしい!!!でした。 あの映画が作られたのは、たぶん1973年頃で我々が学生時…

脱北者への中国の卑劣な仕打ち

人の命にかかわる、とんでもないことが中国で起きている。 日本に帰りたいと、北朝鮮を命がけで脱出した人々が、中国政府の妨害で日本に帰れないでいる。 一昨年の秋、中国の日本領事館に、すでに1年も留め置かれている脱北者がいると聞き、このブログに書い…

樺太の悲劇「氷雪の門」

:medium;">外で右翼の街宣車が何かどなっていて耳障りだ。ソ連の侵攻への非難だった。 おとといの朝、映画『樺太1945年夏 氷雪の門』を観た。「真岡の9人の乙女」、別名、「北のひめゆり事件」として知られるエピソードを描いたものだ。 この映画、1974年に…

朝鮮学校無償化反対声明

「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」が、3日に流れたニュースにすばやく対応し、きょう会見を開いて、抗議声明を出した。バランスの取れた良識的な内容の声明である。これは、本来的な意味での「リベラル」な立場だと思う。全面的に支持する。 無償化の前…

朝鮮学校の無償化論議に思う5

きのう、政府が朝鮮学校無償化への方針を固めたとのニュースが流れた。 これまでブログで書いてきたように、私は無償化に反対だ。 日本の政治家の発言でもっとも分かりやすいのは、大阪府知事のものだった。3月、橋下知事は大阪朝高を訪問し、こう語ってい…

ほろ苦い幸せ

6月も後半にはいったある朝、朝日新聞の読者の投稿欄に、「私を介護する91歳母に感謝」という手紙が載った。 最近、介護に関する番組を多く手がけていることもあり、タイトルに目がとまった。書いたのは栃木県在住の69歳の女性である。 5歳で脊椎カリエスを…

花束少女の謎5

金賢姫は、日本テレビの23日のインタビューで、少女時代の自分の写真を見せられた。 彼女はそれを見て、パっと明るい表情になった。だが、驚いた様子はなかった。実は、彼女はすでに私たちが制作した番組を観ていたのである。 http://d.hatena.ne.jp/takase2…

花束少女の謎4

23日、帝国ホテルでNHKと日本テレビがそれぞれ金賢姫の単独インタビューを行った。 日本テレビはインタビューで金賢姫に一枚の写真を示した。それは、きのうのブログで紹介した、1972年に読売新聞が撮った花束少女の写真で、韓国の代表団に歓迎の花束を渡…

花束少女の謎3

金賢姫が韓国代表団に花束を贈呈したという72年の南北会談の取材には、「赤旗」の他に日本から読売新聞取材班(3人)も来ていた。花束の少女たちを、別角度から撮ったのは、読売写真部の故三石英昭氏だった。 その写真を早くに表に出せば、謀略論争など一年…

花束少女の謎2

後に「赤旗」を離れ、フリーのジャーナリストになった萩原遼さんが、平壌特派員時代に撮った「金賢姫らしい少女」(『グラフこんにちは』88年3月6日号)。 花を持ち、うつむいた少女の写真は大反響を巻き起こした。場所は、平壌郊外のヘリポートで、到着した…

花束少女の謎

今から思えば、不思議な感じさえするのだが、大韓航空機爆破事件(87年11月)の直後には、この事件自体が、韓国の情報機関の仕組んだものではないかという謀略説が影響力を持って広がっていた。私もどちらかといえば、謀略説に傾いていたほどだ。 ちょうど韓…

金賢姫報道によせて

24日のTBS報道特集で特定失踪者を扱っていた。 22日、金賢姫を囲んで中井大臣や国会議員が夕食会をやってるホテルに特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が、行方不明になった人たちの膨大な写真をもって、金賢姫に見てもらいたいと押しかける。 田口八重…

金賢姫来日で割れる評価

金賢姫元工作員が帰国した。 今回の来日については、さまざまな意見があろう。だが、拉致問題の解決をめざして最も献身的に運動している人々の間でも、驚くほどの評価の違いが出た。 まずは、「救う会」の西岡力会長。金賢姫の来日には大きな意味と成果があ…

やっぱり冗談好きだっためぐみさん

金賢姫来日について、どのチャンネルでも、軽井沢のリポーターもスタジオもともに、注目すべきは「金賢姫元工作員が田口八重子さんについて(あるいは、めぐみさんについて)どんな新証言をするのでしょうか」の一点に集中している。 そして決まったように、…

金賢姫の「北朝鮮の意思を尊重」発言2

金賢姫の「北朝鮮の意思を尊重」発言は、実は、拉致問題の解決をめぐる根本問題に関わっている。 これに、三浦小太郎さんがすぐに反応し、21日の朝8時前に「守る会」HPに論評をアップしている。的確なポイントを鋭くつきながら、同時に、運動の最前線にい…

金賢姫の「北朝鮮の意思を尊重」発言1

金賢姫元工作員が、きのう軽井沢の鳩山家別荘に入って以来、大報道が続いている。 この来日については、さまざまな立場からの意見があるだろう。 政府としては、これだけ大きな話題を作って拉致問題に関心を向けることができたと評価するかもしれない。きょ…

覚りへの道19−宇宙の遊び

きょうの暑さは格別だった。 カーッと太陽が照りつける中、タマスダレが咲いていた。しとやかな感じだが、人間にとっては毒草で、ノビルと間違えて食べると大変なことになるそうだ。たしかに葉はノビルそっくり。ノビルで思い出した。 脱北者のIさんの家で、…

風船は希望を乗せて北朝鮮へ

局地豪雨のニュースが流れる一方、梅雨明けだそうである。 よく晴れて暑い一日になった。太陽の下でアサガオが花を大きく開いている。アサガオを見ると、夏休みを思い出す。子どものころアサガオを育てて観察記録を書いたりしたなあ。 さて、「守る会」ホー…

金賢姫招請には「覚悟」を

この間、せわしくてまともに新聞も読んでいなかった。 投票数日前に、オフィスでテレビをつけたら、中東問題の研究家として知られた大野元裕さんが出ていて立候補しているのをはじめて知った。それほど、ニュースについて無知だった。 そんな中でも、ちょっ…

自由、安心に暮らしたい2

このごろ、ツユクサをよく見る。小さいが鮮やかな青である。かつては、賃貸のアパートやマンションは、高齢者を店子にするのを嫌がり、入居が難しかった。 そこに「高円賃」(高齢者円滑入居賃貸住宅)という登録物件ができ、高齢者も賃貸で入れるようになっ…

自由、安心に暮らしたい1

きのう、テレビ東京『ガイアの夜明け』で「自由、安心に暮らしたい〜“シニアの住まい”広がる選択肢〜」が放送された。 この制作に忙殺され、ブログを更新できなかった。オフィスで泊る夜も多かったし、スタジオで完全徹夜もあった。げっそりやせたのが自分で…

ワールドカップの裏で

今朝の毎日新聞「余録」が、中国中央テレビ(CCTV)の中継で、日本人は気がつかない異変が起きていたことを書いた。 《前半34分47秒。本田圭佑選手が初のゴールを決める少し前だった。画面は松井大輔選手とエヨング・エノー選手のつばぜりあいを追っ…

ワールドカップと世界経済

ワールドカップが、巨額な放映権料はじめ、大きなビジネスチャンスに結びついていることは、新聞などで断片的には知っていた。 その実態は、私たちの想像をはるかに超える激しい競い合いが行われているようだ。 きのうの新聞記事によれば、あの本田選手のフ…

日本が勝った!

勝ちましたねえ、デンマーク戦! 私はふだんサッカーなど関心がなく、Jリーグの試合を一度も観たことがない人間だが、サッカー通の友人が「日本サッカー史上、もっとも重要な試合だ」と言うからには、国民として観なくては・・・。しかし・・ 1時に寝床に入…