東京都知事選雑感

 東京都知事選挙戦もあと1週間。気がついたことなど。

 まずNHK政見放送。ひどすぎる。
 大量立候補したN党の候補者たちは同じ文面を読み上げるだけ。「カワイイ私の・・」代表はシャツを脱いで「セクシーでしょ」などと政策はそっちのけのナンセンストークに終始。世も末という言葉はこういう時に使うのだろう。ばかばかしいの画像は載せない。

 現職の小池百合子都知事は、急遽公務を選挙期間中の日程に押し込み、「公務優先」だとして、街頭に極力立たない戦術をとっているようだ。

26日は4つも公務を入れ、「現職としての責任」を見せつけていた(日テレのニュース)

一気に公務を選挙期間中の日程に組み込んだという(日テレニュース)

 公務中を取材するテレビへの露出が「しっかり仕事をしているな」と印象付けられ、そのまま支持拡大につながる賢いやり方か。

 八丈島、その後は奥多摩、青梅と「辺境」をめぐるトリッキーな街頭演説。都心の街頭に立って聴衆やメディアに突っ込まれるのをいやがったのか。

 『焦る小池知事は都知事選「公務優先」もマユツバ…連日のしたたか演出で組織固めに没頭中』という日刊ゲンダイの記事によれば―

《「公務優先」とか言いながら、選挙序盤はそっちのけ。本人が支援者にモーニングコールをかけたり、じかに推薦状をもらったり、小池知事は寸暇を惜しんで「組織固め」。公務は隠れ蓑のしたたか演出で業界団体のハートのわしづかみに精を出していたわけだ。

「小池さん自身が熱心に組織固めに動いているのは、裏を返せば焦りの表れ。業界団体の支援を盤石にしなければ今回の選挙は危ないということ。街頭活動を抑えているのも、なるべく都知事選を盛り上げたくないためで、恐らく『学歴詐称疑惑』や『小池都政8年の負のレガシー』にメディアと有権者の関心が高まるのを警戒している。外に出まくって、うっかり失言でもすれば世論の反感を買うだけ。逆風さえ吹かなければ、組織の力で楽に勝てると踏んでいるのです」(都政関係者)》

まさか神宮外苑再開発の業者からパーティ券を?と聞かれて・・

「適切に対応しております」の一点張り。「イエスかノーで」と促されても、また「yesってことですか」とフォローを受けても同じ答え。やっぱりイエスなのだな

 元安芸高田市長の石丸伸二氏が弁舌さわやかだと一部の若い人に受けてるようだ。しかし、注目されると過去の言動も発掘されてSNSにさらされる。

 市長時代に大型台風が接近していたのに地元から離れて千葉にトライアスロンに出掛けていたという。これはアウトだろう。自分が別格に優れていると思い、かっこいいパフォーマンスだけを追い求めるう傲慢さが言動と表情に見える。

gendai.media

議会で追及されると人をバカにした答弁でケムに巻いている

わざとギリギリの線を狙ったというが、台風には余裕をもって備えるのが基本では。ウケようとしてふざけてるのか?

 事前のいくつかの記事では、小池氏が今回も独走かという見立てもあったが、蓮舫が予想以上に健闘しているようだ。

 21日の八王子市での街宣の写真や動画を見て、集まった人の数と熱気に驚いた。八王子は裏金2728万円の萩生田光一自民党東京都連会長のお膝元有田芳生さんも応援にかけつけて、萩生田氏の統一協会とのズブズブぶりを批判。小池候補を見えないようにステルス支持せよと指令を出した萩生田氏にちなんだ「#萩生田百合子」SNSで拡散しているという。

有田さんも聴衆の数に驚いたという

 また、小池都政の問題点をメディアがしっかり報じないことへの批判SNSには多い。

赤旗がスクープを連発しているが、他のメディアの後追いがないという。きわめて重要な問題なのだが。

有田さんのXより

三井不動産は断トツ(Business Insiderより)「三井不動産は、読売新聞グループなどともに11社で総事業費9000億円もかけて、築地市場跡地に5万人も収容できる多目的スタジアムの開発を発表」

 プロジェクションマッピング電通五輪選手村や神宮外苑の再開発などの三井不動産といった大企業と都政が不健全な関係にあることは選挙期間中でも報じられるべきだろう。

 小池都政の総点検を期待する。