「TM特別報告」に記された安倍元首相銃撃事件

 きょう、安倍元首相を銃撃し、殺害した罪などに問われている山上徹也被告への第一審判決で、求刑通り「無期懲役」が言い渡された。奈良地裁は「生い立ちを背景にすることは認められない」などと、検察側の主張を全面的に認めた。

(日テレニュースより)

 判決自体にはコメントしないが、山上被告の証言をみると―

 安倍元首相が統一協会関連団体にビデオメッセージを送ったことについて

 「非常に長い期間務めた元総理なので、どんどん(統一協会が)社会的に認められて、問題ない団体として認識されるのではないかと思った」

 「被害を被った側からすると、非常に悔しく受け入れがたい」

 「私の認識では、元総理は、協会と政治の関わりの中心にいる方だと思っていたので、他の政治家(を狙うの)では意味が弱い」

 テレビでは「山上被告の動機がよくわからない」などと解説されているが、私は肉親の自殺にまで追い込まれた家庭の当事者として、ごくまっとうな無理のない考え方だと思った。もちろん殺人を認めるわけではないが、動機はとてもよく理解できる。

銃撃事件報告は、2967ページ以下に記されている

 「TM特別報告」に銃撃事件の報告があるが、これを読むと、統一協会の側でも 彼の家族が悲惨な状況にあることを認識していたことがわかる。また、銃撃されたときに安倍元首相が応援していた佐藤啓候補が、統一協会の全面支援を受け、銃撃事件の瞬間、電話かけ大会で信者が佐藤候補に支持を訴える一方、現場にも信者が大量に動員されていたことなど、当時の事情がよく見えてくる。

韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(NHKより)

 この事件が「真のお母様True Mother」にどう報告されていたかを見ていこう。(以下、適当に段落をくぎった)

 

安倍元総理 銃撃事件報告 奈良教区長 金相休

 本日、勝利に向けた全食口(会員)総動員・天心苑祈祷出発式が終わり、自民党奈良県公認候補の佐藤啓候補者の応援集会を10時から行いました。候補者本人は11時からある大和西大寺駅前での安倍元総理の応援演説があるため来られず、夫人が代わりに来て奈良教会で応援集会を行いました。応援集会が終わり、一部の食口(会員)は安倍前首相の応援演説に参加するために駅へ向かい、残りの食口(会員)たちは勝利のための電話かけ大会を行っていました。(注1)

 電話かけ大会の最中、11時40分頃に食口(会員)たちが全身を震わせ、泣きながら入ってきて、安倍前首相が二発の銃弾を浴び、血を流して倒れるのを見たと言い、天心苑に行って首相の安全のために全員で祈祷をしました。

 マスコミの報道で食口(会員)たちも知ることとなり、犯人である山上徹也を知っている食口(会員)から電話があり、食口(会員)である山上容子氏の息子ではないかと確認する電話で私も知ることとなりました。山上徹也大和郡山教会の所属となっているため、本部の田中会の指示により、会員記録を削除しました。そして地区長と安補佐官に、その時撮った写真と動画を送りしました。李範錫(イ・ボムソク)修錬苑事務局長から、山上容子氏と長男が精神疾患の治療のために清平40日修練に参加したことがあり、次男の徹也氏も1泊2日の清平修練会に一度行ったことがあると聞きました。

 2012年麗水万博の時、母の容子氏が教会の反対にもかかわらず麗水万博へ行き、麗水教会に世話になったのですが、その時、麗水教会も真の父母様の接遇で忙しく、通訳を立てて容子氏の面倒を見る人がいないので一刻も早く日本へ連れて帰ってほしいと奈良教会へ電話があった事実がありました。麗水に行っている間、長男の生活が窮乏し、電気代などを払えないなど生活苦に陥り、教会に来て「俺の母さんはどこにいるんだ、知っているなら教えてくれ」と言いました。容子氏は夫が養子に入り、父の事業を養子に継がせようと一緒に仕事をしていたのですが、父とうまくいかず争いが絶えず、ついに極端な選択(自殺)をするに至りました。

 そんな中、教会の青年食口(会員)に伝道され、旧K教会所属だった時、数億(ウォン)の献金をし、家まで売って献金をしたそうです。その後、献金した事実を知り、長男が教会を激しく反対し、和多(訳注:ワダ)教会長がいた時に家にある天運石を叩き割り、包丁を持って教会に乗り込んできたこともあったそうです!そのように母子関係が最悪の状況で麗水へ行くことになり、麗水から戻って間もなく長男が自殺しました。

 そのような家庭環境ゆえに、犯人も教会に恨みを抱いたようです。妹が母・容子氏の家の近くに住んでいるとのことです。妹は静かな性格で、子供の頃には母について教会に来ていたそうです。田中会献金していた状況を具体的に教えてくださり、生活の困窮を訴えた容子氏に対し、矢野(訳注:ヤノ)教区長の時に5000万(ウォン)を返したと言われました。その後Kが合併され、母は奈良教会の所属として管理され、今は再復帰担当の区域長が月に二回ほど、働いている職場で待ち伏せして会ってケアをしており、霊的な問題が多いと考えた容子氏は、月に二回ほどの霊分立役事に参席しながら信仰生活をしてきました。

 そのような状況なので、急いで容子氏の家に行って対策をしようと総務が行きましたが、すでに警察が家の前を見張っており、何の対策もできませんでした。常に容子氏と連絡をとっている区域長が16時までは働いているので電話に出られないとのことでラインを送りましたが既読にならず、16時以降に何度も電話をしましたが繋がりませんでした。14時半頃にNHKが「犯人は教会と関連があるか?」と聞いてきたので、総務部長が「個人情報は教えられない」と言うと帰りました。16時30分頃に再びNHK記者と共同通信記者が来て同じ質問をし、同じ返答で対応しました。夜7時頃、産経新聞記者が来て同じ質問をし、同じ対応を教会の総務部長がしました。

 本部から沢田局長が来られ対策会議を行い、当面は教会を閉鎖することに決定しました。表面的には、コロナ対策のためオンラインで礼拝を行うとしました。マスコミが行く可能性がある奈良教会、平城教会、大和郡山教会は奈良教会と同じ対策をとることにしました。

 すでにマスコミで、特定の宗教団体に恨みを抱き、その団体と近い安倍前首相をテロ(殺害)したと供述しているとのことです。(注2)

 懸念されるのは、母の容子氏が教会への献金を強要されて行ったと言ったり、徹也氏が「教会のせいで我が家はこんなに悲惨になった」と供述した場合、我々に大きな打撃となることが予想されます。そこで容子氏と徹也氏のために奉献書を書き、全食口(会員)がこの危機を克服するために祈祷精誠を捧げています。

 ご心配をおかけして申し訳ありません。」

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 少しだけ説明すると、食口は「しっく」と読み、信者のことである。

 注1―当日は10時から奈良教会で、佐藤啓候補の応援集会をやっていたが、大和西大寺駅前に安倍元総理が来て佐藤候補自身はそちらの方に行ったので、代理で佐藤夫人が来た。信者の一部は大和西大寺駅前に行き、残りの信者は「電話かけ大会」をやっていたということである。統一協会が組織を挙げて佐藤候補を応援していたことが生々しく記述されている。そこに信者が安倍氏を撃ったとの驚愕の知らせが入ったのである。

 注2―「特定の宗教団体」とあるのは、事件直後、なぜかマスコミは「統一協会」の名を出さなかったことを指す。私もとても不思議だったことを覚えている。

(つづく)