2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サンプロ「派遣法誕生」で受賞!

うれしいニュース。「ジン・ネット」が受賞しました! その賞とは「貧困ジャーナリズム調査報道賞」。 3月28日、「反貧困フェスタ」という催しで14の個人と団体に「貧困ジャーナリズム大賞2009」がおくられた。写真は授賞式でジン・ネットの石田久人(左)…

ワシントンと鎮海の桜

先週は取材でワシントンDCに行っていた。 ホワイトハウスの回りに白い花がたくさん咲いていた。木蓮だった。町中で満開だ。 でもワシントンといえば桜。「ポトマック川の桜が咲きました」という特派員リポートは昔からおなじみだが、ちらほら咲き始めていた…

戦犯タクマを追って11最終回

椿タツ子さんがタクマの死を知ったのは、処刑から1ヶ月くらい経ってからでした。 「とてもショックを受けて、悲しみに沈む日々を過ごしました。その頃、中国人のお金持ちから求婚されていましたが、そのショックから立ち直れず、今の夫と結婚するまで6年かか…

戦犯タクマを追って10

東地琢磨が本当は何を行い、何を考えていたのか、今となっては知りようがありません。 ただ、私なりに調べてきて、タクマは、必ずしも、言われてきたような「軍国青年」ではなかったという印象を持ちました。あの戦争は、タクマのように、日本人を父に、フィ…

戦犯タクマを追って9

軍関係者の話で浮かび上がってくるタクマは「模範的な軍属」で、最後は他の兵士たちの罪まで被って、日本的な美徳のなかに死んでいったというふうになるのですが、私はそれとはちょっと違った印象も持っているんです。それは、彼の裁判に関する新聞記事など…

戦犯タクマを追って8

《日本兵が赤ん坊を放り投げて銃剣で刺した》という話がありますね。私は、それを見たというフィリピン人三人に会ったことがあるんです。 うち一人はミンダナオ島、つまり北から南の島までそんなことがあったということになる。考えられないことです。結局、…

有田芳生さんと玉こんにゃくで一杯

19日の記者会見は、テレビではTBS、新聞は読売、毎日、日経が報じてくれた。 読売の記事には私の名前も出ていた。 《ジャーナリストの高世仁さん、有田芳生さんらで作る「意見広告7人の会」は19日、米紙・ニューヨーク・タイムズに来月下旬、拉致問題解決…

ミサイル発射を間近に混迷する報道

「人工衛星」発射がほぼ確実になってきたが、このところまた、北朝鮮に関する報道が混迷している。 「人工衛星」発射予告はじめ、開城(ケソン)工業団地への交通の遮断、アメリカの食糧支援拒否、NGOの国外追放と北朝鮮が次々に打ち出す措置の「意味」を…

募金1000万円突破で記者会見

きょう午後3時から外国特派員協会(外国人記者クラブ)で「意見広告7人の会」の記者会見を開いた。7人のうちから有田さんと私、それに実務を支えてもらっている浅見さん(経理)、浅原さん(ウェブサイト)、田辺さん(デザイン)が出た。 まず、ニューヨー…

「バンキシャ!」誤報事件雑感

「真相報道バンキシャ!」の不祥事で日テレの社長が辞任した。処分されたなかに複数の親しい人がいた。 足立久男報道局長が更迭された。足立さんとの付き合いは長い。 初めて一緒に仕事をしたのは、「東南アジアの国境紀行」という企画だった。もう20年以上…

介護保険の剰余金は5千億円

近所の家のミモザが満開だ。 駅に行く途中、ちょっと遠回りしてこれを見る。それから、陸橋の上から遠く富士山を眺めるのが最近の楽しみだ。富士はまだ真っ白で、すっくと立つ姿は荘厳である。やはり特別な山だなあとつくづく思う。 きのうのサンプロの特集…

覚りへの道11-覚り体験2

前回、覚り体験は瞑想中には起きないらしいと書いた。 しかし、有名な覚者はみな、瞑想、坐禅のただなかで覚ったことになっているのではないのかとの疑問もあるだろう。たとえば、お釈迦様は菩提樹の下での瞑想によって、道元禅師は宋の寺で熱心に坐禅してい…

戦犯タクマを追って7

タクマの足跡を調べていくうちに、彼には淡い恋があったことを知りました。 その「恋人」も日系人だとのこと。是非お会いしたいと思い、バギオのシスター海野がご存知ではないかと、お電話しました。すると偶然、バギオの日系人会のオフィス兼クラブになって…

戦犯タクマを追って6

タクマは、バヨンボンの憲兵分隊所属でしたが、ソラノ分遣隊で通訳として働いていました。 そこの元憲兵だった人たちが何人か見つかっていて、河崎さんが話を聞いています。彼らは口をそろえて、タクマは「きわめて優秀な通訳だった」と言っていたそうです。…

コメント力に反省

韓国では、大韓航空機爆破事件が韓国情報機関の自作自演だと言われた時代が続いた。金賢姫はニセモノだとうそつき呼ばわりされてきた。李明博政権になって、彼女がリベンジにうって出たのが今回の面会だ。彼女の涙には、真実が覆い隠されたくやしい時代をへ…

金賢姫の問題でスタジオ出演

飯塚耕一郎さんと金賢姫との会見で、携帯電話がなりはじめた。まず日テレが会社まで私のインタビューに来た。さらにあすのスーパーモーニング(テレ朝系)のスタジオ出演の依頼が来る。拉致の話だけは断らないことにしている。せっかくの機会なので、意見広…

金賢姫とマカオ女性の接点

KAL機爆破テロの実行犯の元工作員、金賢姫(キムヒョンヒ)に田口八重子さんの親族が明日会う。 金賢姫関連のニュースが流れるなか、きょう、「救う会」のホームページに、興味深い情報が掲載された。http://www.sukuukai.jp/mailnews.php?itemid=1818 曽…

募金が目標額に到達!継続宣言

きょう、ニューヨークタイムズに意見広告を出すための募金額が676万円に達し、当初目標だった1ページを購入できる金額650万円を超えた。 記者会見が先月25日だったから、2週間足らずでの目標達成となった。 はじめ、この金額が集るだろうかと、私…

脱北者の不祥事に思う

私の知っている日本人妻の脱北者が逮捕された。 《北朝鮮から脱出して帰国した「日本人妻」が、自らの親族になりすました中国人の男女4人を日本に入国させたとして、大阪府警などは8日、日本人妻の斉藤博子容疑者(67)(東京都板橋区)ら5人を入管難民…

覚りへの道10-覚り体験1

久しぶりに「覚りへの道」である。これまではイントロダクション=序論だったが、これからどうやったら覚れるかという実践的な課題へと向かっていきたい。 このブログは、私の気の向くまま、時事問題、ジャーナリズム、北朝鮮、身辺雑記など雑多な話題で書い…

さあ、金正日にも逮捕状を!

募金は440万円を突破した。きのう、定額給付金の財源特例法が衆議院で再可決されたことが影響したのか、募金のペースが上がっている。もし募金が目標額を超過したら、ニューヨークタイムズへの意見広告以外に何ができるか考えなくては。 友人で環境ジャー…

戦犯タクマを追って5

東地琢磨の罪状は何だったのか。 起訴状によると、おびただしい数のフィリピン人の殺害、虐待、拷問を行なったことになっています。これに対して、被告側弁論では、東地はそのほとんどを「知らない」あるいは「関知していない」と主張しています。一つの事件…

戦犯タクマを追って4

日本のGHQ最高司令官だったダグラス・マッカーサーは、戦前はフィリピンの陸軍元帥の称号まで与えられており、彼自身、フィリピンの庇護者を自認していました。「私はあなた方と最後まで戦う、決して逃げない」と言っていたのに、日本軍が攻めてきて「ア…

意見広告ふたたび!4

夕方、意見広告募金の経理と実務を担当する税理士の浅見哲さんから速報値の報告が入った。283万円を突破したという。きょうは月曜。金曜午後2時で120万円だったから、週末をはさんですごいペースで増えたことになる。 我々の25日の記者会見は、テレ…

戦犯タクマを追って3

次に、戦犯裁判について考えてみたいと思います。日本軍関係でA、B、C級あわせて延べ被告人数5677人、死刑が990人という記録があります。 フィリピンの戦犯裁判はアメリカの統治下にあったので、米軍の管轄で始まり、1947年のフィリピンの独立…