2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ヒマラヤに逝った女性ドキュメンタリスト

きのう29日、また友人の訃報が入った。ドキュメンタリーディレクターの古賀美岐さんが亡くなったという。28日、ネパールのナムチェバザールの上の標高3800メートルの村で高山病になり、救援ヘリが悪天候で間に合わずに亡くなったと聞く。遺体が日本…

「囚人」を生産するオリンピック

いま、中国の人権問題にかんして、商業紙の中では朝日新聞の坂尻記者がもっとも鋭い批判をしていると思う。坂尻記者については以前の日記で触れた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20080210 きのう朝日新聞朝刊一面に「五輪の囚人」と題する坂尻記者の記事…

チベットの動物をなぜ五輪マスコットにしたのか

きのう聖火がソウルを走った。中国人留学生が1万人も集ったそうで、テレビでは沿道に赤い旗があふれていた。しかし、数では圧倒されたものの、脱北者支援団体が集会を開いて抗議した。リレーの列を妨害しに飛び出して逮捕されたのも脱北者だった。韓国人の…

死は帰郷

先日、お寺に卯の花が咲いていた。花を娘に見せながら、♪卯の花のにおう垣根に、と「夏は来ぬ」を歌ったが、反応がない。この歌を全く知らないという。そもそも卯の花とは「おから」だと思っている。この歌のように、卯の花を垣根にしたら、この時期さぞ楽し…

漢族の民主化活動家にエールを

午後、仕事仲間Mさんの訃報が届いた。 まだ49歳で、ほとんど病気らしい病気をしたことがない、とても健康な人だったので信じられない。フリーのカメラマンで、私もよく仕事をご一緒させてもらった。3月2日サンプロで放送した特集「銃犯罪はなぜ続発するか」…

中国の対話再開は目くらまし

きょう聖火が日本に到着し、たくさんのテレビカメラが追いかけている。そこに、「中国政府がダライラマ側との対話に応じる」とのニュースが入ってきた。 《北京五輪開会式ボイコットを呼びかけている「国境なき記者団」(本部・パリ)のロベール・メナール事…

26日長野で脱北者連帯行動

中国の国民は、海外からの批判に激昂して反発を強めている。愛国主義に燃えて盛り上がっているようだ。悪いのは中国以外の国々、つまり残りの世界全部というわけだ。各国の聖火リレーには留学生が集まり熱狂的に応援している。中国の権力者たちはこの事態を…

Sickoをめざす長寿医療制度

近くの寺に蓼(たで)の花が咲いていた。薄紙のような花弁が風にヒラヒラとはためく。《蓼食う虫も好き好き》のことわざから、憎まれ役のイメージがあるが、白い花は頼りなげで可憐である。小さな黒い実をつけ、それが苦いらしい。どれだけ不味いのか、こん…

李明博の親日派疑惑

「李明博の母親が日本人かどうか、調べる方法はありますか」 東京在住の韓国人の知り合いが、声をひそめて私に聞いた。去年春のことである。 李明博が有力な大統領候補として名が挙がると、彼の母親は日本人ではないかという噂が政界に出回った。両親は韓国…

大阪で生まれた李明博

きょう、一ヶ月ぶりくらいで休みを取った。 地図で数キロ先の公園を探し、そこを目指して自転車をこいでいく。知らない道に出ると、異国の旅人のような気分でペダルをこぐ。近所のサイクリングでも気持ちの持ちようでとても新鮮になる。公園のベンチでしばら…

李明博とチョンゲチョン 

きょう李明博(イミョンバク)大統領がアメリカから来日する。サンプロでジンネット取材制作の特集「経済大統領の素顔−きょう来日!「対日重視」の真相−」が放送されスタジオに出た。取材は総がかりで、VTRには、取材者として私を入れて4人が登場してい…

産婆さんの復権を−その2

今週あたま、深刻なトラブルがあった。人の生き死にに関ることなので、もちろん最優先事項だ。久し振りに弁護士にも相談した。こうなると注意が他のことに回らなくなって、次のトラブルを誘発する。大小さまざまな問題を抱えて、へとへとになった。 こんなな…

文化人声明に見る法王の力

「ダライ・ラマ法王と中国政府首脳との直接対話を求める」声明文を有志文化人が出した。 4月9日の日記(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20080409)に紹介した声明の呼びかけ人が、チベット専門家だったのに対して、この声明の賛同者には、イルカや日野原重明…

チベットとの遭遇3 法王との会見

1992年、私はチベット亡命政府のある北インド、ダラムサラを訪れ、ダライ・ラマ法王に単独会見した。 会見場は彼の質素な執務室だった。待っていると、法王が胸の前で合掌しながら「ハローハロー」と現れた。向こうから手を差し伸べてきて握手。こちらの緊張…

ダライ・ラマ法王にびっくり

サンフランシスコでの聖火リレーは、もう「醜態」としか形容できない。 予定ルートを突如変更し、さらにバスに乗せて聖火を運んだ。「裏道を隠れて聖火リレーして、何の意味があるの?」市民のこの一言につきる。いまや聖火が象徴するのはメンツだけだ。 聖…

チベットとの遭遇2 ギュメ寺にて

きのうの日記に紹介した「日本政府に対する公開書簡」の呼びかけ人に平岡宏一さん(清風学園 副理事長)の名前を見つけて懐かしかった。http://www.tibetsupport.net/?page_id=10 平岡さんは日本におけるチベット密教研究の権威の一人だ。私は16年前の92…

中国政府に圧力を―日本政府への公開書簡

聖火リレーが大荒れだ。 ロンドン、パリに続き、サンフランシスコでも市民の抗議行動が起きている。中国の特殊部隊10人が護衛しながら走るという醜態をさらしながら、聖火は行く。 もっとも各国の政府レベルでは、逆に、中国への過剰な気遣いも見られた。 …

安明進事件は「謀略」だった!

昨夜、安明進とソウル市内で会った。 ほぼ1年半ぶりだった。逮捕事件後は電話で話しただけで、会うのはもちろん初めてだ。 彼は、覚醒剤事件で一緒に捕まった恋人を連れて現れた。本当のことを説明したいという。手にファイルを持っている。近くの食堂に入…

韓国のサクラ

きのうから韓国に来ている。 《ずいぶん桜が多いなあ》と思った。韓国には何度も来ているが、桜の季節に当たっていなかったせいか、こんなふうに感じたのは初めてだ。 金浦空港からソウル中心部に向かう途中、道路わきの並木にも、山の麓の公園にも桜が目立…

バイオ燃料がパニックを起こす

おととい4月2日、TBSが報道大河スペシャル《いのちの地球―いまそこにある50の危機》を放送した。 ジン・ネットはこの中で「エネルギー政策の矛盾・アマゾンの奥地で知った真実」部分を担当した。 アメリカのブッシュ政権がバイオエタノール促進策を進…

朝大OBとの連帯

一昨日から昨日にかけて大阪に出張に行っていた。 淀川にかかる橋の上を車で走ると、両岸の桜が盛りを過ぎて散っているようすが見えた。今年もせわしくて、静かに桜を楽しむこともなく過ぎたかと思っていたら、きょう桜の名所に行く機会があった。 けさ、急…