アウンサンスーチーにささげる歌

10月28日の「ビルマ軍政と日本」集会で配られたビラに「会場で流れていたのは、U2アウンサンスーチーに捧げたWALK ONという曲です。U2のCDを購入するとその売り上げがビルマ民主化の支援活動になります」と書いてあった。
U2とは、9月16日の日記に書いたボノのグループではないか。
WALK ON(ウォーク・オン)は、「歩き続けて!」とでも訳すのだろうか。2000年12月にニューヨークのライブが最初で、日本でも去年の11月に埼玉スーパーアリーナでのライブで歌われているという。
「あなたが得たものを
彼らは盗むことができない
感じることさえできない
歩き続けて、歩き続けて
今夜は無事でいるように」
ユーチューブで聞いてみると、ボーカルのボノはアウンサンスーチーのTシャツを着て歌っている。http://www.youtube.com/watch?v=UJ6IerTeD7M
「愛は簡単なことじゃない
あなたが持って来れたたった一つの荷物
それは、あなたが置き去りにできなかったものすべて」
歌詞の「あなた」はアウンサンスーチーのことなのだろう。
そして、最後にアウンサンスーチー自身が登場し、こう語る。
「これで終わりではありません。道はとても長く、大変な困難があるでしょう。だから、支援してください」。
アメリカのミュージシャンや映画スターは、ミャンマー民主化支援に熱心だ。
US Campaign for Burmaビルマのための米国キャンペーン)のサイトには、ボノはじめロビン・ウィリアムズダスティン・ホフマンなどたくさんのスターの連名で、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長あてに出した、アウンサンスーチービルマ国民を救えというメッセージが載っている。
http://www.uscampaignforburma.org/
その他、ジム・キャリーのビデオメッセージ、最新ニュース、アウンサンスーチーの演説集、Tシャツなどの支援グッズ、寄付の仕方や抗議メールのあて先など盛りだくさんの内容だ。いろいろ見ていくうちに、「北京オリンピックボイコット」の訴えが自然に納得できる。
このサイトでの私のお薦めは、ヤンゴンの弾圧を取材したビデオニュースだ。取材記者はトニー・バートレイという白人だが、所属はCNNでもABCでもない、驚いたことにアルジャジーラである。この記者が、一人で自分の顔を映してレポートし、市民とともに逃げまわり、外国人ジャーナリストとして可能なぎりぎりの取材を見せてくれる。運動に参加していた市民の生の顔と声が映っており、これまで見たなかで、最もリアルに現場の雰囲気を伝える映像だった。ぜひご覧ください。