2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

地雷を踏んだらサヨウナラ

御茶ノ水駅のホームに蝉の声が響く。 神田川をはさんだ向こう側の木々かららしい。まだまだ残暑は厳しそうだな。 ・・・・・ 今週の朝日歌壇、松田姉が入選。 ロープウェイ降りればそっとひぐらしが鳴いているここは夏の終点 松田梨子(高野、馬場選) 今週…

何を求めて戦場に行くのか?

うだるような気温のなか、ルリマツリ(瑠璃茉莉)が元気に咲いている。 面白い名前だなと調べてみると、南アフリカ原産だとか。ルリ色で、花の様子がマツリカ(ジャスミン)に似ていると日本で付けた名前らしい。暑さをものともせずに、涼しげに咲くのがいい…

フリーランスが戦場に行くとき

山本美香さんが亡くなってから、雑誌から「戦場ジャーナリスト」とは何かという電話取材を受けている。 いろんなことをしゃべるうち、思い出したことなどを書いてみたい。 まず、フリーのジャーナリストたちが、戦場からテレビでレポートするようになったの…

シリア人ジャーナリストは54人も犠牲に

山本美香さんの死亡時の状況が明らかになってきた。 私は、山本美香さんとパートナーの佐藤さんが、日テレにレポートを送るためにシリアに行くことは事前に知っていたので、「シリアで日本人女性が死亡か」という第一報を聞いたときには、ひょっとして彼女で…

山本美香さんシリアで殉職

ジャーナリストの山本美香さん(45)がシリアで亡くなった。 ご冥福をお祈りします。 山本美香さんは、90年、若いビデオジャーナリスト集団をウリに開局したばかりの「朝日ニュースター」に入社。その後、石丸次郎さんたちの「アジアプレス」、そして佐…

シリア反政府勢力の自治

蝉の声がどこに行ってもついてくる。ねっとり暑い。 きょうも松田姉妹は朝日歌壇に入選。 日焼けする日ざし中二の夏休み黙って雲を見ている自由 松田梨子(馬場選) 太陽がまだ飛び込んで来ないから一番乗りのプールは青い 松田わこ(佐佐木、高野選) 短歌…

いよいよ混迷するシリア

シリア情勢がいよいよ混迷してきた。 まず、シリアの政府と反体制派による武力紛争を監視してきた国連シリア停戦監視団(UNSMIS)が解散したとのニュース。 《最大時に軍事監視員と文民を合わせ約400人を数えた要員の大半は既に出国し、23日には…

李明博の竹島上陸はなぜ? 2

李明博大統領を日本では勝手に「親日」とみなしていたが、実は、彼の思想的な根っこのところには「反日」がある。 竹島上陸に続いて、14日には、天皇が訪韓を希望するならその条件として「(日本の植民地統治期に)亡くなった独立運動家に対し、心から謝罪す…

李明博の竹島上陸はなぜ?

今週の朝日歌壇にはわこさんのこんな歌が入選していた。 太陽に溶かされながら歩く道溶けない声でセミが鳴いている 松田わこ きょうも暑かった。午後、かんかん照りの中、長い距離を歩いて汗まみれになった。実際、溶かされるようだ。そんな中、セミのジーと…

自由シリア軍の武器はどこから

墓参りと実家の片付けをかねて、14日に里帰りし、きょう東京に戻った。 いつもは山形新幹線を使うのだが、今回は鶴岡に立ち寄るところがあって、上越新幹線で新潟に出、そこから羽越線で日本海側を北上するルートをとる。 列車の窓から青い海を眺めながら…

安田純平が見たシリア内戦

きょうのTBS「報道特集」の第二特集「内戦のシリアに潜入した日本人ジャーナリスト」 ごらんになりましたか。 放送後、安田さんと打ち上げをして、たらふく飲んで帰ってきたところです。 見逃した人は、あさって月曜の夜11時にTBSニュースバードで再…

東電映像公開の茶番

6日東電が事故当時のテレビ録画映像を公開した。 ちまたでは、「オリンピックの最中を狙った」といわれているが、たしかにニュースでもあまり大きな扱いを受けていない。実態は「公開」と言ってもきわめて限定的なものである。 《東京電力は6日、福島原発…

めぐみちゃんと家族のメッセージ

写真展「めぐみちゃんと家族のメッセージ」が8月1日から13日まで、東京日本橋高島屋で開かれている。遅ればせながらきょう行ってきた。 http://www.asagaonokai.jp/jp/vrj/index.html?x=99&y=16 会場には、滋さんが撮った家族写真80点が展示されているほか、…

たづきなき避難者われは流れきて

きょうの朝日歌壇は、梨子、わこ姉妹にお母さんも入選。 3人とも京都旅行を詠んでいる。夏休みの家族旅行だろう。 まずお母さんから。 最後まで地図を見る娘とその町の人に聞く子と京を旅する 松田由起子(高野選) たぶん前者が姉の梨子さん、後者がわこさ…

電気は金日成のライトアップだけに

なかなか行けなくて、きょうが最終日になってしまった「世界報道写真展」(於東京写真美術館)を観てきた。 今年は5247人(124の国と地域)の写真家が応募した10万1254点の中から、選ばれた約170点が展示されている。東日本大震災、アラブの春など2011年の大…

小さな巨人中村哲さん

きょうは、福岡県朝倉市で、あこがれの中村哲先生にはじめてお会いした。 これまで何度か中村先生についてはこのブログで触れてきたが、30年近く前に医師としてパキスタンで活動を開始、今はアフガン東部で水路を建設し沙漠を緑に変えるという大事業を一人…

ジャングルの女王の思い出

夏の雲がまぶしい。 見ているとなぜか、切ない思い出に包まれたりする。 かみさん宛てになつかしい人から暑中見舞いが届いた。 娘がお世話になった幼稚園の元園長、長谷川禮子(あやこ)先生。当時はよく私が自転車で娘を送っていったが、毎朝、長谷川園長が…