ロシアの言論弾圧がまた一段強まった。
《モスクワの裁判所は5日、ロシアに残る数少ない独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」の発行免許を剥奪する判決を下し、同紙は事実上、活動を禁止された。(略)
ノーバヤ・ガゼータは声明で、今回の判決は「この新聞を殺し、発行のために働く人々から30年の人生を奪い、読者から知る権利を奪った」と批判した。
国連人権高等弁務官事務所は、判決で「ロシアのメディアの独立性が再び損なわれた」とし、ロシア政府に報道の自由を守るよう求めた。
ノーバヤ・ガゼータは今年3月、通信規制当局から報道内容に関する2回目の警告を受けたため、ウクライナにおけるロシアの「特別作戦」終了まで活動を一時的に停止すると発表。メディアに関する新法に従い、ウクライナにおけるロシアの軍事作戦に関連する記事をウェブサイトから削除していた。》(ロイター)
さらに同じ5日、モスクワの裁判所は、元軍事記者のイワン・サフロノフ被告に対し、国家機密を漏らしたとして、反逆罪で懲役22年の刑を言い渡した。
《サフロノフ被告は大手経済紙のコメルサントとベドモスチで、国防や政治、宇宙開発などを担当。ロシアで最も尊敬される記者の一人だった。記者を辞めた後、国営宇宙開発企業ロスコスモスの顧問に転身。2020年7月、国家の軍事、防衛、安全保障に関する機密情報を収集し、外国の情報機関に渡した疑いで逮捕された。》(AFP)
サフサロフ氏は、ジャーナリストへの言論圧殺だとして上訴するという。
ノーバヤ・ガゼータのムラトフ編集長は、ロシアで言論の自由を守り続けたことが評価され、去年ノーベル平和賞を受賞している。
7月には、ムラトフ氏と一緒にノーベル平和賞を受賞したフィリピンのマリア・レッサ氏が運営するニュースサイト『ラップラー』が閉鎖命令を受けている。
平和賞受賞がロシア、フィリピン両国での言論の自由のための闘いに少しでもプラスに働けばと期待していたが、弾圧はさらにひどくなっている。
注視し続けよう。
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知り合いの元衆議院議員、井戸まさえさんが「国葬儀」の案内が土曜に速達で届いたとSNSに投稿。(井戸まさえさんとは数年前、ある飲み会で席が隣になったというご縁で知り合った)
《注目したのは出欠の返信期日で、修正ペンで消した上で手書きで書き直し!(出席での返信が少なかったから、元職にも急遽発送?)
「国葬儀」という国にとっては大きな儀典で、準備にそこそこ時間もあったにもかかわらずこんな行き当たりばったり、そのドタバタぶりが》とツイート
たしかにこりゃひどいな。
岸田首相、「国葬」に対する国民の反発の強さに押されて、国民に弔意を強制しないと繰り返す。
「国葬」やるって言ってしまったから、とにかくやらせて、国民のみなさんはただ文句つけなきゃいいから、ということなのだろう。
国民が心から哀悼するのが国葬なのだ。初めから国民は哀悼しなくてよい前提ならそもそも国葬にする意味がない。
国葬や統一教会問題への対応では自民党支持層も岸田内閣を批判する。徹底的に追い詰めて、何らかの決着をつけさせなければならない。
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ウクライナが攻勢に出て、ロシア軍がハルキウから撤退するとの観測が報じられた。
《英国防省は12日、ロシアがウクライナ東部ハリコフ州のオスキル川以西の州全域から軍の撤退を命じた可能性が高いと発表した。(略)同省は「ウクライナの急速な成功はロシアの全体的な作戦計画に大きな影響を与える」とツイートした。》(ロイター)
(朝日新聞より)
一日も早く、プーチンに戦争を「やめる」と言わせたいものだ。