国葬の前に国葬どんと出る(神奈川県 赤木不二男)
英国は先んじて19日に。
比べては困るこちらは国葬儀(東京都 上田耕作)
あくまでも「国葬」ではないと言い訳。
13日の「朝日川柳」より。国葬反対はどんどん増えている。内閣支持率は急落。それでも政党支持率に変化がないのが不思議だ。
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11日、ドンバス地方への玄関口の要衝、ハルキウ州イジューム市からロシア軍が撤退したと報じられた。ウクライナ軍の大きな勝利だが、この町で多くの民間人がロシア軍に殺害された可能性が浮上している。地元市議によれば少なくとも1千人以上が死亡したという。
ウクライナが奪回したとはいっても、町の破壊はすさまじく、インフラも破壊されていて、住民らをこれから来る冬に向けて他の地方に移住させることも考えていると市長は語る。
ウクライナ軍が入ってイジュームでは、拷問されて殺害された人々の遺体も見つかりはじめた。
ロシア軍による虐殺が明らかになったキーウ近郊のブチャが占領されたのは1カ月。イジュームは5カ月も占拠されていて、ブチャよりも多い市民の犠牲が出ているとみられ、今からロシア軍の禅僧犯罪についての調査がはじまる。
ただ、戦争犯罪のなかでも性暴力は調査・解明が難しいという。
キーウの性暴力に関する人権団体「ラ・ストラーダ・ウクライナ」によると、多く報告されるケースは、「集団でレイプ」と「数日から数週間にわたって加害行為」があったというもので、精神的なダメージが大きいという。14歳未満の子どもや男性からの被害相談もあり、中には「自殺したい」と打ち明けてくる人もいるという。
心理学者のコジンチュク氏によると、性暴力は兵士個人の性的衝動とは関係ないという。
「市民を服従させる」のが目的で、だから「戦況が思うように進まなくなると誰かを服従させたくなる」という。
そういえば、生き残ったブチャの住民が、ウクライナ軍の抵抗で苦戦したあとはロシア軍の住民への暴行・狼藉が激しくなったと語ったとの報道があった。
誰に責任があるかといえば、「兵士数人がレイプをしていたとしても、誰も止めなかったのなら、ロシア軍全体の責任です」とコジンチュク氏。当然、上官の罪も問われることになる。
ロシア軍による非人道的な残虐行為はロシア軍が撤退した後ではじめて発覚する。現在占領下にある地域が、現在戦闘がないとしても、どれほど酷い状況にあるかは分からない。
ロシア軍の撤退がさらに進むよう期待する。
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ウクライナで結婚する人が増えているという。
今年上半期で結婚した夫婦は10万組以上で、去年同時期を比べて20%増になった。(ウクライナ法務省)
人口4200万人のウクライナで670万人が難民に、660万人が国内避難民になり、兵士だけで1万人が亡くなっている。この状況で結婚する人が大幅に増えている。なぜ?
ウクライナのある心理学者がこう分析していた。
「遺伝子を残したいという本能的な欲求ですが、もちろん他の要因もあります。多くの人がコントロールの欠如を感じています。自分の人生をコントロールしたいのに、今は戦争にコントロールされている。だから自分の人生をコントロールするために、あらゆることをしようとするのです」。へえ・・・。
この「解釈」を裏付けるように、この日結婚したディアナさんという新婦は、「いま世界で起こっていることが私たちを突き動かしています。重要な伊ベンチは音回しにすべきでないと悟りました。戦争が私たちをひとつにしたのです。」という。
同時に、将来への大きな不安も口にした。
「夫を亡くした女性たちの話をニュースで見ると、胸が絞めつけられます。想像するだけでつらいです」と半泣きに。最後は―
「でも、彼は必要とされれば、軍に行って国を守ってくれるでしょう」と語っていた。
戦争という運命のなか、けなげに精一杯生きようとする二人を心から祝福したくなった。
それにしてもウクライナは美人、美男が多いなあ。