昨夜は中秋の名月を堪能した。
「お月見ヨガ」の会が東京・小金井公園であり、私は「心のストレッチ」を依頼された。
お題は「お月さまはなぜ空で輝くの?」。
月がなかったら地球上のあらゆる生きものが絶滅することを解説。私たちが生きていられるのは月のおかげ、「月は私のために空に輝いている!」と心で唱えながら月を仰ぎ見るワークをやった。
そのあとは一杯やりながらほろ酔いで見事な満月を眺めた。3時間も月を見ていたのは生まれて初めて。いい夜だった。
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敗戦日六才からの民主主義 (新潟市 嘉代祐一)
きょうの朝日俳壇の入選句。
日本は降伏して良かった、戦争を続けていたら、さらに無駄な犠牲者が積み上がったはず、と考える日本人は多かっただろう。そして、敗戦によって民主主義の「良い世の中」の幕が開いた、と。つまり、戦争に負ける、降伏するということに悪いイメージを持っていない。
ウクライナでの戦争を、こういう日本人の特殊な体験と心情をベースに論じないよう注意したい。
現地で起きていることを知り、現地の人たちの気持ちに寄り添うことにつとめたい。
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沖縄県知事選は玉城デニー候補が再選を決めたとのニュース。開票が始まってすぐに当確が出るほど差がついたようだ。
玉城デニー知事の1期目は苦難の連続だった。
普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画に反対しの県民の意思を安倍政権は完全に無視、知事選の約2カ月半後に辺野古沿岸部の埋め立てを開始した。玉城氏は「対話による解決」を求めたが、政権側は応じずに工事を着々と進めている。
19年10月には琉球王国の歴史、文化の象徴だった首里城正殿などが焼失。
20年以降は全国最悪の新型コロナウイルスの感染拡大に見舞われた。入国チェックを受けない米軍が初期の感染源になったとみられる。観光客は激減し、経済が冷え込んだ。
今回、あらためて辺野古移設反対の民意が示されたわけで、ここから政府に移設をやめるよう迫っていきたい。
辺野古への基地移設を容認する佐喜真淳候補は、統一教会との関係が露呈して保守系の一部からの離反もあったとみられる。今後の各地での選挙でも統一教会ファクターが影響しそうだ。
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スウェーデンの総選挙も今日が投開票日。
この国の政治・経済には特別な関心をもっている。今回は、ロシアによるウクライナ侵攻で大きな転換点に差し掛かっているスウェーデンにとって非常に重要な選挙だ。注目!
ロシアの侵攻はスウェーデンをNATO加盟へと向かわせた。また政府は国防費を現在の約2倍に引き上げると表明、国防費の財源をどこに求めるかが最も大きな争点になっている。
与党の「社会民主労働党」は、増税でまかなうとの主張。富裕層への課税強化などで手厚い社会保障を維持しつつ国防を強化する方針を打ち出している。
これに対して最大野党の「穏健党」は、増税はせずに社会保障費などを抑えることで国防費を捻出すべきだとする。
ウクライナ侵攻でかすんできたのが環境問題。電力価格の高騰で、国民の関心が環境より生活の安定へと向けられているという。かつて10%以上の支持率をもち政権にも加わったことがある「緑の党」は訴えが浸透しない苦しい展開になっているそうだ。
また、移民受け入れに批判的な「スウェーデン民主党」が支持を伸ばし、支持率では「穏健党」を抜いて「社会民主労働党」に次いで2位になっているという。
高福祉の環境先進国、移民を受け入れる国というこれまでのスウェーデンの国のあり方が大きく揺さぶられている。
さて、結果は。