顔認証も通ってしまう双子の友私はいつもちゃんと見分ける
日曜の「朝日歌壇」、永田和宏選の上田結香さんの一首。いつもながら、ちょっと笑えて、AIとは何だ?などと考えさせられる。
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週末、「ドラマー生活20周年記念 千里ちゃん祭りスペシャル」というライブ(目黒ブルースアレイ)に行った。
川口千里とカシオペア3rdのセッションで、バースデーケーキも出て25歳の誕生日を祝った。彼女、5歳からドラムを叩いてきた天才少女で、大御所の3人を相手に迫力満点のドラムを聞かせてくれた。
オミクロン株の感染急増でギリギリのタイミングだった。今週以降は行動制限が不可避になりそうだ。
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去年3月のスリランカ人女性ウィシュマさん死亡から大きな関心を集めるようになってきた日本の入管の長期収容だが、近く国を提訴する人たちがいる。
《裁判などによる審査がないまま出入国在留管理庁の施設に収容されたのは国際人権規約に違反するなどとして、難民申請中の外国人の男性2人が計約3千万円の損害賠償を国に求める訴訟を東京地裁に近く起こす。2人の収容については、国連の作業部会が同規約に反すると指摘したのに対し、政府は「事実誤認」と反論している。違法性の判断は、日本の司法の場に持ち込まれる形となった。》(朝日新聞10日朝刊)
https://www.asahi.com/articles/DA3S15166567.html
原告は、クルド人でトルコ国籍のデニズさん(42)とイラン国籍のサファリ・ディマン・ヘイダーさん(53)。
デニズさんは2007年、サファリさんは1991年に母国での迫害を逃れて来日。難民申請は認められず、強制退去処分となり、10年以上、仮放免と再収用を繰り返された。収容期間は計4~5年で、ストレスから自傷行為もしている。収容期間を告げられないまま収容されて精神的苦痛を負ったとし「収容の合理性、必要性を満たさないことは明らかだ」と訴えている。
デニズさんについては、本ブログで書いたが、彼ら二人から通報を受けた国連人権理事会「恣意的拘禁作業部会」(WG)は20年に日本政府に2人への賠償や出入国管理法の見直しを訴える意見書を送っている。収容の期限の定めや収容判断に司法審査がないことが問題とされた。
デニズさんは「生きるために日本に逃げてきたが、収容され死にたい気持ちになった。日本が国連のルールを守らないのはおかしい」と話す。
ウイグルや香港で、またミャンマーやベラルーシで進行しているひどい人権侵害に日本は厳しく批判、抗議すべきだが、そのためにも、自国でしっかり人権を尊重しなければならない。
私たち国民も、政府に人権に関する国際的なルールを守らせることは、世界の人権侵害の被害者を支援することになることを自覚して声を上げたい。
迫害を逃れてくる人たちを温かく受け入れることは、いま私たちができる支援の一つの形だ。