潮目は変わったか


(麻生氏の神経もかなりおかしくなっているのでは)
ここにきて、潮目が変わったのでは、と感じる。
 NHKのニュースが、政権に対して(以前に比べて)かなり批判的なトーンになっていることにその「潮目」の変化が見える。政府、自民党は不満タラタラのようだ。和田政宗参院議員(自民党)が「NHKは終った」とブログで不満をぶちまけているが、この人、元NHKアナウンサー。NHKをもっとちゃんと指導しろ、と政府の尻を叩くかも。http://blogos.com/article/283885/

 安倍政権にとってヤバイ材料が次々に出てきている。

1)毎日新聞が、森友学園への国有地売却問題で、業者がウソの「ごみ報告書」を書かされたと証言していることをスクープ。
《学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却問題で、約8億円の値引きにつながった地中ごみを試掘した業者が、ごみは実際より深くにあると見せかけた虚偽の報告書を作成した、と大阪地検特捜部の調べに証言していることがわかった。学園や財務省近畿財務局側から促された、という趣旨の説明もしているという。》
 ドラマみたいだけど、これ、はじめからそうじゃないかなと疑われていた通りの筋書きだ。となると、首相夫妻がドラマの重要な役を演じていたはずだ。

2)自殺した財務省近畿財務局の男性職員〈神戸市灘区、50歳代〉が、上からの指示で「書き換えをさせられた」との内容のメモを残していたとNHKが15日のニュース7で報じた。
《「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた問題で、今月7日に自殺した近畿財務局の男性職員が、上からの指示で文書を書き直させられた、とかこのままでは自分1人の責任にされてしまう、などといった内容が書かれたメモを残していたことが関係者への取材で分かりました。
 検察当局は財務局の職員が本省から書き換えを指示されていたとみて詳しい経緯を調べているものとみられます。》http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180315/0009268.html

3)いま発売中の『週刊文春』は、加計学園問題でも公文書書き換え疑惑があると報じている。記事に出て来る情報からすると、かなり臭い。おそらく改竄の事実はあったと思われる。安倍首相の腹心の友が主役のこっちの問題がはじければ、森友よりも深刻な話になるかも。 http://bunshun.jp/articles/-/6556

(加計氏=左、安倍氏は腹心の友)
4)別件だが、きょう、「前川氏授業に文科省が異例の要請、内容報告と録音提出」というニュースも大きく扱われた。
 《加計問題で「行政がゆがめられた」と訴えた文部科学省前川喜平事務次官。先月、前川氏が公立中学校で行った授業について、文部科学省教育委員会に対し、授業の内容の報告や録音の提出などを求めるという異例の要請をしていたことが分かった》
 今の政府は、強権的で極右的であると印象付ける事件だ。森友・加計問題で安倍政権を批判する前川氏の方に世論の支持は大きく傾きつつある。

 いま、政局がどうころぶか、微妙なところに来ていると思う。あと一つ二つ、大きめのスクープかリークがあって内閣支持率を20%台まで落として総辞職、といった筋書きも可能性があるし、安倍首相側が大きなエラーをしてオウンゴールのような形で政権が潰れるという展開もありそうだ。いつ自民党の中から火の手が上がるか、注目している。