Nスペで「赤報隊事件」

 番組編集で夜が遅い日々がはじまった。今夜は深夜1時に帰宅。帰り道の寒いこと!都心は48年ぶりにマイナス4度を記録したという。韓国ソウルに住む友人に、日本は寒波ですごく寒いよとメールしたら、「こちらは日中でマイナス10度近く、夜はマイナス20度になる」と返信がきた。朝鮮半島の寒さは別格だ。
 もう3時で遅いので、番組のお知らせだけ。
 と言っても、うちが制作した番組ではない。27日(土)の19時半からと28日(日)の21時からの2夜連続でNHKスペシャル未解決事件シリーズで「赤報隊事件」が放送される。27日はドラマで、28日はドキュメンタリー。
 赤報隊事件」とは、30年前の朝日新聞襲撃事件である。兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局に夜、目出し帽をかぶった男が侵入して散弾銃を発砲。当時29歳の小尻知博記者が殺害され、一緒にいた犬飼兵衛(いぬかい・ひょうえ)さんは200個以上の散弾粒を浴び、右手の小指と薬指を失う重傷を負った。今月16日に犬飼さんは73歳で亡くなっている。
 この事件自体、日本の民主主義の歴史における重要事件であることに加え、私の尊敬する樋田毅(ひだつよし)さんが重要な役回りで登場するらしいので、見逃せない。
https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/

《シリーズ未解決事件「赤報隊事件」。1夜目は仲間の記者を殺された朝日新聞“特命取材班”の知られざる内幕を実録ドラマ化。特命班の中心人物で犯人追跡に記者人生をかけた主人公・樋田毅記者を草磲剛が熱演する。赤報隊とは何者なのか?その目的は?謎に包まれた事件に挑む樋田記者だが、脅迫文や襲撃事件は全国に拡大、時の総理大臣までが標的となっていく。やがて警察も聴取できなかった重要人物へと辿り着くが…。》
 樋田毅さんについては去年このブログに書いたが、早稲田大学自治と自由を求めて「革マル派」に敢然と闘いを挑んだ我々の「英雄」である。革マル派が牛耳る文学部学生自治会をリコールし、学生の圧倒的支持で委員長についたが、革マルのテロで負傷して通学できなくなった。その後彼は朝日新聞に入り、定年後の今も「赤報隊事件」の真相を追い求めている。不退転の人である。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170521
 学生時代から彼の「すごさ」を知っている私は、樋田毅さんに注目した番組を早くどこかがやらないかな、と思っていた。草磲剛がどんな樋田毅役を演じるのか、楽しみだ。