2月4日の「情熱大陸」は山勢拓弥


 放送のお知らせ。「情熱大陸」で4日です。
 内情は書かないが、それでてんてこ舞いだった。オフィスで仮眠する日が続いたが、今朝方、テロップ入れが終わって8時ごろ帰宅。風呂に入って朝食をとり、ほっと一息入れた。
 新年早々、カンボジアに出かけたのは、情熱大陸の仕事で、弱冠24歳の青年に会ってきた。番組の出来は置いといて、彼には感銘を受けた。「ほんもの」だった。すごいぞ、日本の若者!
 この番組は正味24分と短く、入れ込めない素材も多い。面白かったのが、お母さんが語る、子ども時代の彼。
 「小さい頃は、すっごい引っ込み思案で、(小学校で)先生に発表を促されると、机の下に潜り込むような子だったんです」。
 「中学高校のころは、ひんぱんに学校に呼び出されて、私は仕事(お母もお父さんも看護師)を中断して行きました。ガラスを割ったとか、先生に殴り掛かったとか」
 そういう子がいま、カンボジアですごいことをやっている。
 こうしたエピソードを知っておくと、番組で、山勢君をより興味深く観ることができるのではないか。ご覧ください。
以下、番宣。

《山勢拓弥. バナナペーパーデザイナー. カンボジアのごみ山で働く子供たちに夢を…24歳日本人青年が始めた“バナナペーパー”事業って!? 》
 世界遺産アンコールワットで知られるカンボジアシェムリアップ。 毎年、多くの観光客が訪れる一大都市だが、中心地からほど近い小さな村に巨大なごみ山が存在しているのをご存じだろうか? ごみ焼却施設の無いカンボジアでは、毎日シェムリアップから出るごみがこの村に廃棄される。村人たちの中には集めたビンや缶を売って生計を立てる人も多く、割れたガラスや注射針など危険物が散乱し悪臭漂う劣悪な環境の中、幼い子供たちも親と共にごみを集めているのが現状だ。
 19歳の時、偶然この村を旅行で訪れた山勢は、その光景に強い衝撃を受け「子供たちがごみ山で働かなくて良いシステムを作りたい」と5年前に村人たちの雇用創成と生活水準の向上を目的とした団体を設立。現地に自生するバナナの木の繊維から紙を作る“バナナペーパー”事業と、授業料無料の日本語学校を運営し現地で奮闘を続けている。
 番組では、異国の地で驚くようなスピードと行動力で次々とニッチなアイディアを実現し、理想と現実のギャップにもがきながらも、現地の人たちを巻き込んで貧困という社会問題に真正面から挑む24歳の姿を追った。 ...
http://www.mbs.jp/jounetsu/2018/02_04.shtml

<プロフィル>山勢拓弥(やませ・たくや) 1993年東京都生まれ。19歳でカンボジアを訪れシェムリアップのごみ山問題を目の当たりにする。帰国後両親の反対を押し切って大学を中退、2013年にバナナペーパー作りに軸を置いた雇用事業と教育事業を柱とした一般社団法人Kumae を設立。現地のパニャサストラ大学で経営学を専攻しながら、運営に当たっている。取材ディレクターいわく「思慮深さと行動力を兼ね備えた稀に見る才人。とにかく思い立ったらすぐに行動する。取材中に“1カ月で新店舗を作る”と言いだしました。実際、クオリティも高い商品を作り、かつ新店舗オープンも有言実行しました」。趣味はサッカー。シェムリアップ在住の24歳。