難を転ずる南天玉

 先週訪れた郡上市では雪が降っていた。

 私にとっては今年の初雪。17日(日)朝、郡上八幡新町通はしんと静まっている。良い町だ。この日、郡上八幡の名産、南天玉(なんてんだま)が旧八幡町役場に飾られ、その前の広場で南天市が開かれた。
 これから町のあちこちに赤い南天が飾られるのだという。南天は「難を転ずる」の縁起物であり、赤い実が次第に黒くなっていく(赤字が黒字になる)のが商売繁盛にもつながるという。うちのオフィスにぜひ飾りたいと思ったが、すぐに売り切れに。ちなみに、旧役場入口の南天玉は40万円だそうだ。

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 もう、節気は冬至
 古来、最も日が短い冬至は一年の終わりだった。この日を境に太陽が復活し始めるので、冬至を「一陽来復」(いちようらいふく)ともいい、幸運に向かうという意味もあるそうだ。
 22日からが初候で「 乃東生」(なつかれくさ、しょうず)。これはウツボグサという植物が芽を出すころという意味。この花は夏に枯れるので「夏枯草」(かごそう)と呼ばれるそうだ。
 26日からが次候で「麋角解」(さわしかのつの、おつる)。ヘラジカの角が生え替わるころ。大きな角が抜け落ち、春に新しい角が生える。
 31日からが末候「雪下出麦」(ゆきわたりて、むぎのびる)。雪の下で麦が芽を出し始める。
 こうしてみると、いずれの候も、冬が次の芽吹きを準備していることを意味している。まさに「一陽来復」である。
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 母が検査入院していたが、手術はやめて薬で様子を見ることになった。とりあえず命に係わる局面なしに年を越せそうで一安心。

 年末になっても相変わらず資金繰りがきびしい。午後からその対策をやることになり、朝空いたので気分転換でサイクリングに。自転車は私にとって、本格的なスポーツというより、活動範囲を広げてくれるのがありがたい。自分の住んでいるところから6〜7キロ離れるともう未知の世界で発見ばかり。小さい道に入っていくのが好きなので、すぐに迷子になる。それも面白い。きょうは、大木を目指して丘を登っていくと、小さな公園にたどり着いた。
 何の変哲もない公園だが、明治天皇行幸記念碑が建っている。解説版を見ると、ここ明治の政治家、三条実美(さねとみ)の別荘だったとある。また、小野小町がこのあたりで読んだ歌の碑もあった。歴史散歩の気分だ。

 その後、多摩川の土手をサイクリング。河川敷では子どもたちが野球をしている。こういう平和が続いてほしいと思う一方、シリアの子どもたちを思う。