若者は今の生活に満足している?


 きのうの若者の話だが、テレ朝で出した年代別の投票先はこのとおり。
 自民党にもっとも厳しいのは我々60歳代で、若くなるにしたがって支持が増えている。
 これは、内閣府の生活満足度調査の結果と同じ傾向になっている。若者が自民党に入れるのは、今のままで暮らしは十分だと思っているからなのか。もう少し調べてみなければ。

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 きょう、毎日放送からうれしい連絡があった。
 4月放送の情熱大陸「テキスタイルデザイナー森本喜久男」の国際版(英語版)が製作されることが決まったという。JAMCO(一般財団法人 放送番組国際交流センター Japan Media Communication Center)は毎年、国際版番組を製作し、各国に配給しているが、本年度の19作品の一つに選ばれたという。今年は民放30社から92番組、NHKから24番組、計116番組が応募したというから難関だった。森本さんと「伝統の森」について、いろんな国の人に知ってもらう機会を得たことはとてもありがたい。
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 私の好きな無着(無著とも書く)菩薩像が報道ステーションで取り上げられていた。
 いま国立博物館で開かれている「運慶」で展示されている。番組では、CTスキャンで仏像の製造法などがより詳しく分かるようになったという話をしていた。興福寺の北円堂に無着、世親の像(写真右が無着)があり、私は数年前に国立博物館興福寺展で拝見してすっかり魅せられた。兄の無着の表情を慈悲とすれば、弟の世親は不動心か。とくに無着のお顔が好きである。いつまでも見とれてしまう。


 この兄弟は、大乗仏教唯識思想を集大成した功労者だ。唯識は難解で知られるが、大乗の中核となる思想で、私はまだまだ浅学の身ではあるが十数年前から少しづつ学んできた。無着はもともとの名前はアサンガといい、アは否定詞でサンガは執着、執着の無い心という意味になる。生活綴り方の無着成恭(むちゃくせいきょう)氏はこのアサンガ菩薩から名前をとった。
 無着がまとめた『摂大乗論』(しょうだいじょうろん)をちょうどいま学んでいる。書名はサンスクリット語で「マハーヤナ(大乗)・サングラハ(総合する)」。大乗仏教総論ということで、その名に恥じない見事な内容だ。「迷い」とは何か、「覚り」とは何か、その仕組みを深層心理から解き明かし、どうすれば覚ることができるかという方法論、凡夫から覚りまでの段階論、大乗と小乗の覚りの違いまで全面展開している。すばらしいので、おいおいここでも紹介したい。