600兆円と16.3%

 節気は春分が終わってきょうから清明。候は玄鳥至(つばめきたる)
 春たけなわだ。沖縄では「清明祭」(シーミー)の季節で、墓の前で食べて飲んで歌い踊るとか。
 ちなみに、9日からは鴻雁北(こうがんかえる)
 雁が北へ帰っていく頃。
 14日からは虹始見(にじはじめてあらわる)
 雨上がりに虹が見え始める頃。


 きのう、桜を観ようとかみさんと千鳥ヶ淵に行くが、ものすごい人出で、お堀のそばの歩道はつかえて進めない。
 周りは外国語が飛び交う。
 写真を撮ったあと、数十メートル歩いて、これはたまらんと逃げ帰ってきた。
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気になるニュース。
先日、安倍内閣の3年間で実質賃金が5%も減少し、個人消費も落ち込み続けていることが明らかに
アベノミスクなどというものが経済をダメにしていることはとりつくろいようがない。
まずいと思うと、非現実的な目標をかかげて話をそらすのが安倍首相のいつものやり方。
安倍総理大臣は経済財政諮問会議で、6月にも策定する経済財政運営と改革の基本方針、いわゆる「骨太の方針」で、GDP=国内総生産600兆円の実現へ、説得力ある施策を打ち出す必要があるとして、重点的に取り組む施策を絞り込み、その経済効果を示すよう石原経済再生担当大臣に指示しました。》(NHK)

株価を上げようと年金を株式市場につぎ込んだら大損。こんなギャンブルをいつまでやるのか。
しかも、この損額を参院選前には発表しないという
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による2015年度の運用成績の発表日が波紋を広げている。7月29日と例年より約半月遅くし、7月の参院選後になる可能性が高いためだ。15年度は世界的な景気減速の影響を受け、数兆円規模の損失が出る見通し。野党からは選挙に配慮して発表日を決めたとの声が出ている。》(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS31H3F_R30C16A3EE8000/

経済が全体として落ち込んでいるうえに、格差がどんどん開いている。
許せないのは子どもの貧困の蔓延だ。
厚生労働省調査によると、子どもの貧困率は1985年は10・9%だったが、12年は過去最悪の16・3%となり、およそ6人に1人が貧困という結果となった。》

豊かさや過剰なモノとサービスがある一方で、ご飯がまともに食べられない子どもがいるという現状は、自然にそうなったというものではない。
そういう政策をとっているからだ。つまり政治が作った現実。
安倍首相よ、600兆円がどうのこうのというアホな目標などどうでもいいから、16.3%を何とかしなさい。