争点隠しばかりの安倍政権

どこを歩いても花が咲いている。

うちの近くの畑にラッパ水仙が咲いて、そこがぱあっと明るくなっている。
そばを通るのが楽しい。
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さっき夜のニュースで、
東京新聞夕刊のコラム『紙つぶて』に中野晃一氏(上智大教授・政治学)が「争点隠し」と題して寄稿している。
まったくそのとおりで、頷きながら読んだ。安倍政権は歴代政権のなかでも不誠実という点でたちが悪い。



 この政権は選挙で勝ちさえすれば、何をやってもいいと考えているので、やる気もないことを約束したり、逆に、やらないとうそをついたりすることも平気なようです。争点隠しに熱心で、正面から民意を問う謙虚さはみじんもありません。
 特権階級と化した世襲政治家たちと、彼らにこびへつらう取り巻きが、今の自民党の主流です。広範な国民の支持を得ようなどとは考えず、野党を分断し、有権者に嫌気や無力感を与え、低投票率となれば、一人区(小選挙区)の魔法で圧勝できるとタカをくくっています。そのためには野党の政策の上っ面を盗むゴマカシが有効です。
 2012年12月に政権復帰した選挙の際は、環太平洋連携協定(IPP)交渉参加反対、脱原発依存などをいけしゃあしゃあと掲げる一方、特定秘密保護法を制定するとはひと言も公約に書かなかった自民党です。2年程度で2%と言っていた物価目標の達成もいまだにめどが立ちません。
 野党共闘が整ってくる中、アベノミクスの失敗、格差の広がり、スキャンダルが次々と明るみに出始めると、その場しのぎの争点隠しが始まりました。辺野古の工事中断、同一労働同一賃金保育所の待機児童対策、給付型奨学金、消費税増税の先送りなど、まじめに政策を作る気はありません。報道は、単に大本営発表をなぞるのではなく有権者のための調査や検証を。
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河野太郎国家公安委員長は5日の参院法務委員会で、3月20日に川崎市ヘイトスピーチをしていたデモ参加者が、抗議していた市民を殴り、4人が傷害容疑で逮捕された事件について、「警察の対応が十分でなかった。おわび申し上げなければならない」と謝罪した。27日に東京・新宿でヘイトスピーチのデモに抗議していた市民が、警備していた警察官に首を絞められてけがをしたと訴えている件についても、河野氏は「警備に行き過ぎた点があったとしたら誠に申し訳ない」と陳謝した。
 西田昌司(自民)、有田芳生民進)の両参院議員の質問に答えた》(朝日)
夜のニュースで有田議員が追及している様子を報じていた。
警察はいったい誰を守っているのか。