きのうときょう、山口県に出張してきた。
宇部に一泊した。ここは、イラクで殺された私の先輩、橋田信介さんの故郷。
朝、感慨深く街を散歩した。
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きのう朝、あるテレビ番組からの電話で起こされた。
読売朝刊が、横田さん夫妻が孫のウンギョンさんとモンゴルで会ったというニュースを載せたという。
私は事前に情報を知らなかったが、「ああ、よかったな」と思った。
数年前から、ウンギョンさんと早く会えるといいですねと横田さんたちとは話をしていたし、もし役に立つことがあればするつもりでいた。第三国で会うのが現実的だろうなどという話もしていた。
きょうの会見の様子をテレビで見たら、二人ともいい笑顔で、最近見たことがないほどおだやかな表情をしていた。
「肉親として祖父母と孫として会いたいと思っていたことが静かに実現されたことが、私たちには非常に喜ばしいことで、不思議な瞬間で、ひとつひとつ感動しながら過ごしました」と早紀江さん。
ゆっくり一緒に過ごせた4日間は至福の時だったろう。
ただ、このあと、拉致問題の解決に一直線に向かうことにはなるまい。
《17日、スイス・ジュネーブの国連人権理事会で、北朝鮮の拉致などが取り上げられ、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表が初めて証言した。
理事会に同席していた北朝鮮の代表は、飯塚さんが証言を始めると、机をバンバンとたたいて抗議し、途中で退席した。飯塚さんは動じることなく各国へ支援を訴えた。
飯塚さん「被害者が家族の元に戻り、北朝鮮住民が尊厳を回復できるよう、一層の努力をお願いいたします」
理事会では、北朝鮮による拉致が「国家の政策として行われた」と断定した調査報告書が提出された。》(読売テレビ)
今後、拉致問題での交渉を進めていくうえでも、人権に関する圧力は強めていかねばならない。