横田夫妻の笑顔をもう一度見たい

takase222016-06-09

 梅雨空にアジサイ
 いいですねえ。
 数少ない日本原産地の花で、ガクアジサイ系の原種が欧州にわたって品種改良され、丸く毬のように盛り上がった品種が日本に入ってきたのだという。ガクアジサイの方が古いものだと知って見ると、何となくそんな雰囲気がある。
 傘を持ち歩く日が続いている。
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 横田めぐみさんの両親、滋さん、早紀江さんがモンゴルで孫のウンギョンさん一家と会ったときの写真が、有田芳生さんにより公開された。
 きょう発売の『週刊文春』に6枚が載っている。

 ウンギョンさんの近影は初公開。ひ孫の顔が出るのももちろん初めてだ。
 なにより滋さん、早紀江さんの笑顔がすばらしい。

 2014年の3月、帰国してからの会見での笑顔で、モンゴルの日々が至福の時であったろうと推測できたが、今回の写真で裏付けられた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20140317
 心ゆくまで、肉親との時間を楽しんでいるお二人のようすがうれしい。

 横田夫妻がウンギョンさん一家とすごしたモンゴルの5日間(実質3日間)については、私もかつて取材している。そのとき、私は、それを「団らんの中の闘い」という言葉で表現した。ウンギョンさん一家とは楽しくなごやかに過ごしつつ、滞在中の言動がすべて撮られていることを前提に北朝鮮当局に届くように言葉を発していたという早紀江さんの証言にいたく感動したのだった。
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20141005
 横田夫妻だけ特別の便宜をはかられると、拉致問題の解決が遠のくと危惧する声があることはわかっている。しかし、モンゴルでも、二人は、肉親との面会という場をも使って、自分たちだけの幸せではなく、拉致問題全体の解決をめざして行動していたのだ。もう一度、孫と会う機会を提供されても、横田夫妻はその姿勢を持ち続けるはずだ。

 いま、拉致問題は全く動いていないように見受けられるが、横田さんのように北朝鮮の肉親の消息が分かっているケースは、北朝鮮に対する制裁とは別の扱いで、再会を実現させてほしい。もうお二人に時間は残っていない。あの笑顔がもう一度みたい。