仰天の繰上げ合格

takase222013-03-29

調べものをしに図書館に行く途中、東京都国立市の桜の名所、大学通り一橋大学の前の通り)を通った。
満開だった。桜の花びらがちらちら落ちる下で幼稚園児が遊んでいる。
桜守(さくらもり)という活動があり、樹齢の高い桜の木の根が踏まれないよう、菜の花やムラサキハナナを植えている。春の彩りに気持ちもうきうきしてくる。

昨日、サプライズで娘の国立大学合格が決まった。
図書館にいた私の携帯にかみさんから電話がはいった。「大学から『追加』で合格したという電話がきた」という。そして、30分以内に意思表示するように、また入学の意思があれば明日まで入学金をもってくるようにといわれたという。
3月も末になって、しかも電話で30分以内に答えろなんて、こんなのアリ?
娘が「ひょっとして詐欺じゃないか」と言う。私も「たしかに新手の詐欺かも知れない。だいたい、合格ですと電話してきた人、ほんとに大学の職員か確かめたか」と完全に疑いのムード。
かみさんが大学に電話して、どうやら本当らしいと判明した。
しかし驚いた。なにせ娘は、前期試験も後期試験も落ちて「補欠合格」にも入っていなかったのだから。
部活を六つも(四つかと思っていたら六つも入っていたそうだ)やっていて―軽音楽、美術、ESS、天文、山岳、体操―学園祭までは赤点ばかり。入試直前の模擬試験も「E判定」で、とても無理だと先生にも言われていた。自分よりはるかに成績のよい同級生が不合格なのに申し訳ないと娘は言う。
「追加合格」というのは「補欠合格」とは別もので、3月末に最終的な人数調整で「繰り上げ」になるごく少数の枠なのだという。
びっくりするやら、うれしいやら、すまないやらで、娘はぼうっとしている。
しかし、なんとも強運な娘である。
ただ、私が「実現瞑想」をしていたのを娘は知らない。お前はオカルトかと言われそうだが、この瞑想は実際「効く」。これについてはいずれ書こう。
きょうは親バカ話になってしまった。
遅れたが、朝日歌壇から、楽しい歌を紹介しよう。
テストの日 覚えたことを一滴もこぼさないよう水平に歩く
             松田梨子
弾こうかなバッハのイタリアコンチェルト春になるのを迷ってる空に
             松田わこ
「あんたまだ冬やってんの?」とマネキンが白い素足を自慢げに出す
             (三豊市)藤川侑子