千鳥ヶ淵で花見と墓参り

takase222014-04-13

ここ1週間、編集作業に立ち会っていた。
番組は、あさって日曜夜にフジテレビ「Mrサンデー」で放送予定の「超精巧!最新型偽札を追え!」という特集。
先月、4泊でタイ、ミャンマーを回ってきたのはこのロケハンだった。取材は、途中まで、番組が成立しないのではないかと危ぶまれたが、最後にどんでん返しで、大変なスクープが転がり込んできた。
放送前にあまりネタばらしできないが、今回の取材で、世界規模で深刻な事態が進行中であることがわかった。海外にも発信すべき大きなニュースになるはずだ。この番組をきっかけに新聞や雑誌も取り上げてほしい。
この番組、放送では隠さなければならないものが多く、きょうはフジTV内のスタジオで、モザイク処理で一日過ぎた。あすはテロップ入れだ。

なお、13日のMrサンデーは特番で9時から2時間超の放送で「ニセモノ」がテーマになる。お楽しみに。
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「皇居の中で花見がしたい」
先週末、編集作業中、母から電話があった。
せわしくて4日からの皇居一般公開を知らなかった。
天皇陛下が昨年末に80歳の傘寿を迎えたことを記念する皇居・乾(いぬい)通りの一般公開が4日始まった。前夜まで降り続いた雨も上がり、午後1時までに約3万人が沿道の80本近いサクラを楽しんだ。8日まで。》(毎日新聞
ぜひ行きたいというので、会社を2時間抜け出して、御茶ノ水駅のホームに母を出迎え、皇居へ。
近づくと次々と皇居に向かう観光バスが通っていく。歩道も人であふれ、みな皇居を目指している。坂下門の前は長蛇の列で、一見してまず入るのに3時間はかかりそうだ。
ここはやめて、近くの千鳥ヶ淵に行くと、満開ですばらしかった。
千鳥ヶ淵は、お堀の対岸の桜も見えるし、散った桜が水面に浮かぶのも趣がある。地元の人によると、前日から花が散り始めたそうで、はらはらと落ちてくる花びらの中を散策した。最高のタイミングだった。

花見のついでに、戦没者墓苑へ母を連れて行く。
母は靖国神社にはお参りしたことがあるが、ここは初めて。
ここに私が報じたフィリピンの日本兵墓地の数百柱が納められていることを説明すると、菊の花を供えて熱心に拝んでいた。
花見とお墓参りは良い組み合わせだと思う。

別れ際、「きょうは冥土の土産になった」と母は喜んでいた。
この季節になると、「桜が見られるのは今年が最後かも」と思う高齢者は少なくない。こんなふうに思う花は桜だけだろう。桜はやはり日本人には特別な花なのだなあ。

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今週の朝日歌壇(7日)に、松田梨子さん、わこさんともに入選。

受験終えゆっくりと巡る本屋さんチェーホフ桜の園を買う
                 松田梨子
受験の結果が気になっていたが、きっと合格で、いまは高校に通い始めているのだろう。

一方、わこさんは卒業を詠んだ。
卒業が近づいてきて心にもピンクの花びら二枚三枚
                 松田わこ
新年度がはじまり、経営面では一番せわしい時期だが、気持ちをあらたにがんばろう。