処暑(しょしょ)になった。処とは止まるという意味で、そう言われれば、いま秋の虫が鳴いている。
きょう、友人がこの夏最後の東京の盆踊りに浜町公園に行ったそうだ。夏も終わりか。
23日から初候「綿柎開(わたのはなしべ ひらく)」。28日からが次候「天地始粛(てんち はじめてさむし)。9月2日からが末候「禾乃登(こくのもの すなわちみのる)」。
穀物が実るこの時期に、大きな自然災害が起こりませんように。
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統一教会と自民党との関係について、岸田首相が「もう一段踏み込んだ実効的な体制整備をはじめ国民の不安を払拭するための方策」を言い出した。
この人、世論の反発などで追い込まれてちびちび手直しすることしかできないのか。リーダーシップとか信念とかを全く感じさせない。
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24日はロシアのウクライナ侵攻から半年だった。ウクライナでは、UNHCR(国連人権高等弁務官事務所)調べでこれまで(8月14日まで)市民5,514人の死亡が確認され、ウクライナ政府によれば7,000人近くの行方不明者が出ているという。
当日はウクライナの独立記念日でもあった。都内では在日ウクライナ人らが犠牲者を悼み、平和をアピールした。
ウクライナ人の戦争への向き合い方は、日本人にはにわかに理解しがたいが、それだけに私にとって「国」とは、平和とは、と突き付けられるものがある。
先日ニュースで観た11歳のウクライナの少女の活動にも考えさせられた。
ワレリヤ・エジョワさん(11歳)は、ボードゲーム「チェッカー」が特技で、去年、世界チャンピオンになった。
虐殺で知られたキーウ近郊のブチャに暮らしていたワレリヤさんの祖父母が、ウクライナ軍に助けられたことを知り、軍を支援したいと思ったという。
そこで大きなスーパーマーケットの前でチェッカーの対戦をして寄付をつのることにした。挑戦する買い物客は簡単に負かされては微笑みながら寄付をしていく。
ワレリヤさんは、これまで日本円で35万円を集め、軍の関係者に届けた。
「大人も子どももみんな今はウクライナを支えるべきです。だから私は私なりのやり方で支えようと決めました」と言うワレリヤさん。
子どももできることをして、国を、軍を支えようというワレリヤさんたちの行動に、私は、日本にはない「健全な」愛国心を感じる。
読者はどう思うだろうか。