ザ・ノンフィクションで「デマと身代金~安田純平・3年4ヶ月の獄中日記~」を放送

 ここ数日で近所のモクレンのつぼみが開きはじめた。青空をバックにした白い花がさわやかだ。

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 放送予告です。
 17日(日)、フジテレビの「ザ・ノンフィクション」は【独占初公開 デマと身代金 ~安田純平・3年4ヶ月の獄中日記~】。シリアで囚われた安田純平さんが主人公です。放送は関東ローカルで、午後2時~2時55分になります。https://www.fujitv.co.jp/thenonfx/index.html

 以下番宣。
 《シリアで、3年4ヶ月にわたって拘束されたフリージャーナリスト、安田純平、44歳。  
 安田の監禁生活は過酷そのものだった。時にナイフを胸につきつけられ、時にかすかな物音も許されずに、身動き1つ、唾も飲み込むこともできない状況だった。だが驚くべきことに、そんな中にあって安田は、5冊もの日記を書き続けていたのだ。
 今、明らかになる恐るべき監禁生活の実態。だが、生きて帰国した安田を待っていたのは、バッシングや身代金に関するデマの数々だった。
 番組では、独占初公開となる日記、知られざる監禁生活と様々なデマやバッシングについて、安田が告白する。》

 安田さんの年齢がここでは44歳になっているが、放送前日の16日が誕生日なので放送時点では45歳になっている。

 安田純平さんについては、帰国前から、根拠のないデマが、とくにネット上で拡散された。
 例えば安田さんが韓国人であるとのデマ。
 その根拠の一つは、拘束中の一つの動画で安田さんが「私の名前はウマル、韓国人です」と語っていること。帰国後、安田さんが説明しているが、動画撮影時は、拘束者グループが命じるままに語るのを強要されたのだった。銃を構えた覆面の男たちの前で、言いたいことが自由に言えるわけがない。


 近年、ネトウヨという人種は、お上に少しでも批判的なことをいうとすぐに「韓国人」「中国人」などとレッテルを貼って罵詈雑言を浴びせる。この風潮に迎合してか、ジャーナリストの肩書の人たちまで同レベルのデマを振りまいている。
 須田慎一郎氏が、安田さんは韓国籍も持っていて、韓国のパスポートでシリアに入ったなどとでたらめなことを言っているニュースサイトがある。
https://www.youtube.com/watch?v=sEiYpgcLeAo
 須田さんとは以前、一緒に番組を作ったこともある。当時は、独自のルートからのディープな情報を発信して注目されたものだが、平気でデマをとばしてきた前科がある。
 「江川紹子氏は〈須田さんって、オウム事件の時に、教祖の麻原彰晃こと松本智津夫がいるはずもない京都のホテルで会ったとかって、ありえないことを平然と言って回ってテレビに露出しまくった、あの須田さんですか?〉とツイート。ヤクザ問題に詳しいジャーナリスト・西岡研介氏もこれに乗っかって、〈須田さんって、山口組分裂の際にもデタラメな情報ばかり流していたあの須田さんですよね?〉と追い討ちをかけた。」
 安倍首相とツーツーなのだそうだが、政権にすり寄るのとデマを振りまくのには正比例の関係でもあるのか。(https://lite-ra.com/2017/06/post-3214.html


 今回の番組では、身代金が払われたとの説を含め、安田さんに浴びせられた誹謗中傷に彼自身が反論していく。また、獄中日記が全面公開されるのはこの番組が初めて。さらに拘束の事情をトルコで独自に検証した結果、意外な事実が判明し安田さんも驚くことに・・。

 この日記で紹介してきた「中東の旅」の写真は、この取材で行ったトルコ。シリア国境に近い町を回り、空き時間に散歩した時に撮った。

    トルコは初めてだったが、どこでも親切な人々に会い、すっかりトルコが好きになった。日本ではめったに食べないピスタチオの美味しさも知った。いつか観光で訪れてみたい。
     ということで、番組をぜひご覧ください。