民進党を崩壊させる小池爆弾


 帰宅すると、玄関のドアにヤモリがいた。門灯に寄ってくる虫を狙っているのか。爬虫類を見ると縁起がいいと感じる。何かいいことあるのかな。
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 小池百合子氏が政界に大騒動を巻きおこしている。あれよあれよという間に、民進党希望の党へ「合流」するという。何が起きているのか、ついていけない。
 民進党の前原代表は、民進党が届け出政党とはならず公認候補を擁立しない、希望する候補者は全員、希望の党から立候補させ、事実上、合流したいという意向だという。
 これについて小池氏は、「民進党側から、いろいろと呼びかけはあったと聞いているが、そもそも『党としてうんぬん』は、こちらは、全く考えていない。どういうふうな対応をとられるかは、先方が考えることだ」と述べ、党どうしの合流はありえないという考えを示したという。向こうが勝手に来たいというならそうしたら、と余裕である。
 小池氏、もうすっかり次期首相になるつもりの表情だ。今後、様子を見ながら都知事を辞めて国政に打って出るのだろう。
 民進党が頭を下げて希望の党の軍門にくだるの図。民進党から「入れてください」とやってきた候補者を、小池氏側が選べる力関係だ。
 管直人元首相は、「原発ゼロ」を掲げる小池氏に「大いに協力したい」、「小池氏が日本のメルケル(独首相)になってほしい」、などとエールを送っているが、民進党の重鎮たちは小池氏の正体が分からないのか。それでも政治家なのか。
 それにしても、一度は政権交代を成し遂げた民進党がこのていたらくとは・・・。こうなったら、まったく異質な人たちが集まっていた政党の矛盾がいま露わになったと考えて、はっきり分かれて再出発した方がよいと思う。政党政治いまだに道遠し、そんな思いを抱かせる今日の騒動である。
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 政府認定拉致被害者松本京子さんの北朝鮮での写真とされるものが公表された。鳥取県米子市出身の松本京子さんは1977年に29歳で失踪し、後に政府が北朝鮮による拉致被害者と認めた。韓国の拉致被害者家族の会の崔成龍代表は、北朝鮮内で松本さんを「結婚当日」に撮影したものとの説明を受け平壌の消息筋から入手したという。
 松本京子さんについては、2005年に「写真」がTBS「報道特集」により報じられ、その後、別人であったことが判明したことがあった。提供者がお金欲しさにウソをついたのだった。
 兄の孟さんは、今回の写真は「妹ではないと思う」と言っているが、どうか。私は、かつて、北朝鮮製作の映画「帰らざる密使」の日本大使館でのパーティのシーンに出て来る給仕役の和服女性が松本京子さんに非常に似ていると思って、孟さんに見てもらったことがある。孟さんは「京子の面影がある」と言ったが、それ以上、追究できずにいる。
 金正恩とトランプの子供じみた言い合いと政局で、拉致問題がすっかり忘れられているなか、久しぶりの拉致の「証拠物」の登場である。