堪能した山形の秋の食

【正面は朝日連峰

 私用で山形に行ってきた。稲刈りが始まっていて、車窓に黄金色の田んぼが広がる。白鷹町の知り合いの佐藤さん夫妻がやっている「山野草」という農家民宿に一泊して秋の食を満喫した
 何年振りかで食べたのがアケビ。山形の秋の味覚の代表格だ。佐藤さんが山で採ってきた白モダシ(ナラタケ)の味噌炒めがはさんである。山形の秋といえば、もちろん芋煮も。これには赤モダシ(クリタケ)とマイタケが入っていた。いろんなキノコが食べられるのがうれしい。それに食用菊「もってのほか」。ちょうど盛りで、畑を見せてもらった。畑を見たのははじめてだ。東京でも山形の食用菊が「もってのほか」として売っているが、ほとんどが「べにもって」で「もってのほか」(ほんもって)のようなしゃきしゃきした歯ごたえがない。



帰り、農家が産品を持ち寄って販売する施設「どりいむ館」に立ち寄ると、野菜や果物が東京に比べてほぼ半額に近いので、たくさん買い込んで荷物が重くなった。東京にあまり出回っていない好物のツルムラサキも。
 食材の豊富さにあらためて山形の良さを見直した。
 こんどは山菜の季節に行きたい。
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 希望の党」が失速してきた。
 まず、いわゆる「踏み絵」の「政策協定書」。例えば、《6、外国人に対する地方参政権の付与に反対すること》があるが、なぜ目玉として挙げた「原発ゼロ」はなくて、こんな政策をわざわざ踏み絵にするのか。小池氏のヘイト的体質を感じさせるとともに、「うちは『右』ですから」と印象付けている。結局、希望の党の一番の選別の基準は、いかに安倍政権と闘えるかではなく、リベラルを切ることだったことがはっきりした。結果、これまでの民進党支持層の相当部分が離れるだろう。実際、候補者リストに挙がった民進党のメンバーが次々に辞退。それだけでなく、都民ファーストの会の都議2人が離党を表明して、お膝下までがたついてきた。
 リストに挙がった候補者もひどい。東京7区の荒木章博氏は性的関係の強要で300万円の賠償を命じられた人物。前熊本県議の荒木氏が選ばれたのは、荒木千陽(ちはる)都民ファーストの会代表の父親だから、と言われている。
http://toyokeizai.net/articles/-/191632
 また、小池氏は自ら立候補しないと表明、誰を首班指名するかと問われて、過去の自民党社会党による村山富市連立内閣について触れ、「水と油で手が結ばれたことを、首班指名という言葉で思い出した」と述べた。意外な誰かさんを指名するかも、と言う一方、自民党石破茂元幹事長と石破派の選挙区には対立候補を立てないもようで、石破派との連携も匂わせている。東京では公明党が立つ選挙区には対立候補を立てない、とこちらにも秋波を送る。小池氏の策士ぶりが際立ち、状況の変化が激しい。

週刊誌めまぐるしさに追いつけず  (神奈川県 大坪 智)朝日川柳より