正男くんより「森友学園」事件の追及を

 きょうは私の誕生日。
 今年も、母親に電話で「産んで育ててくれてありがとう」と礼を言った。
 誕生日は、ここまで自分が生きてこれたことへの感謝の日と思っているので、お礼は第一番が母親だろう。大きく俯瞰すれば、宇宙が138億年かけて私を生み出してくれたということになる。すべてに感謝。
 特にケーキもない普通の日だったが、かみさんから(1年ほど前に無くして困っていた)自転車と老眼鏡をプレゼントにもらった。もっとがんばれということかな。
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 連日、テレビでは朝から一日中、金正男とトランプの話題で、いい加減にしてほしいと思っていたら、斎藤美奈子氏が東京新聞できっちり書いてくれた。
 《政権をゆるがすほどの大スキャンダルなのに、なぜ多くのメディアは追及しないのだろう。大阪府の学校法人「森友学園」の件である》ではじまるコラム「モデル校の開設」をお読みください。

 収賄疑惑大臣や下着泥棒大臣を居座らせたのを反省して、メディアは奮起しないと。
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 そのコラムのすぐ下の記事にも目が行った。
 《ノンフィクション作家・奥野さん霊体験集》の見出し。
 奥野さんとは奥野修司さんで、大宅壮一賞も受賞した実力派ライター。
 その彼が「東日本大震災の被災地で亡き人の魂と再会した遺族の霊体験の聞き取りを2012年から進めてきた」という。その取材が月末に『魂でもいいから、そばにいて  3.11後の霊体験を聞く』という本になる。
   「どこにも行かないよ」とほほ笑む39歳の妻と1歳の娘。
   56歳の兄から届いた「ありがとう」のメール。
   仮設住宅の天井に響く8歳の息子の足音。
   ハグしてくれる57歳の夫。
   「イチゴが食べたい」とねだる3歳の孫。
 遺族は深い悲しみの中で、生きる力をもらうのだそうだ。奥野さんは、霊の存在を云々するよりも、その体験を素直に受け止める姿勢を貫いたという。
 奥野さんには何度かお会いして、取材対象への真剣な向き合い方を尊敬している。この本、読んでみたい。