19人が殺害され26人が負傷した障害者施設「津久井やまゆり園」の事件。
容疑者は、「障害者なんていなくなればいい」と公言し、障害者を抹殺することが「日本国と世界の為」だと衆院議長への手紙に書いて殺人計画を実行したという。とすると、これはヘイトクライムの大量殺人ということになる。ついに日本でこんな事件が起きることになってしまった。
あるツイートが眼にとまった。
《これは実際にナチスで使われた障害者に対するヘイトを煽るポスター。
「この遺伝的欠陥を持つ人間の一生に6万ライヒマルクもかかる。それは他ならぬ君の金だ。考えろ。」
これを表現の自由ととった先にあったのがT4作戦、そしてアウシュビッツ。》
T4(テーフィア)作戦というのは、ナチス・ドイツが「優生思想」にもとづいた障害者や難病の患者の「安楽死作戦」。20万人以上が犠牲になったとされる。
もちろん、個人による犯行と、体制による政策は違うが、T4作戦も当時のドイツの人々の気分を反映していたはずだ。
ヘイトスピーチ、ヘイトクライムは現れたときに徹底して潰さないと。
それなのに、政治家が、恥ずかしげもなく差別的暴言を吐く。
石原慎太郎元都知事が1999年9月に恐ろしいことを言っている。
《東京都の石原慎太郎知事は十七日の記者会見で、重い障害のある人たちの治療にあたる病院を視察した感想を述べるなかで、「ああいう人ってのは人格あるのかね」と発言した。「ショックを受けた」という知事は「僕は結論を出していない」として、「みなさんどう思うかなと思って」と続けた。
知事はこの日、府中市の府中療育センターを視察。 会見で強い印象を受けたことを明らかにし、「絶対よくならない、自分がだれだか分からない、人間として生まれてきたけれどああいう障害で、ああいう状況になって…。しかし、こういうことやっているのは日本だけでしょうな」と切り出した。
「人から見たらすばらしいという人もいるし、恐らく西洋人なんか切り捨てちゃうんじゃないかと思う。そこは宗教観の違いだと思う」と話し、「ああいう問題って 安楽死なんかにつながるんじゃないかという気がする」とも述べた。(以下略)》
http://www.bakubaku.org/ishihara-jinkaku1.pdf
これからの政治家は、こういう言動は見逃さずに追及していってほしい。
いろんな事件が起きるが、次も大事なニュース。
南スーダンの大統領派と副大統領派の「停戦」は形だけのもので事実上内戦が続いているのだが、その「停戦」も崩れそうな気配だ。
《副大統領を解任=マシャール派が分裂―南スーダン》
時事通信 7月26日(火)15時2分配信
【ロンドン時事】南スーダンからの報道によると、キール同国大統領は25日、マシャール副大統領を解任し、後任にマシャール派のタバン・デン・ガイ前鉱物相を任命した。
しかし、首都ジュバを離れて潜伏中のマシャール氏側はこれを認めておらず、同派は分裂状態に陥っているもようだ。
デン・ガイ氏は、政府軍とマシャール派の内戦終結に向けた昨年の和平合意に至る交渉で、同派の首席交渉担当者だった。マシャール氏が先週、デン・ガイ氏を鉱物相から解任したのに対し、同派の一部がデン・ガイ氏を首都にいないマシャール氏に代わる派閥の指導者とすると決定。キール大統領は、その「推薦」に従い、デン・ガイ氏を副大統領に任命したと主張している。
しかし、マシャール氏の指揮下にある同派の「政治局」はデン・ガイ氏の指導者就任を認めず、「和平合意を破壊するものだ」とデン・ガイ氏らを強く非難した。》
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160726-00000097-jij-m_est
自衛隊は南スーダンから一刻も早く撤収せよ。