写真は、先日書いた、スーパー無駄遣い堤防工事で住民追い出しが進む「18班」地区。
家々がどんどん撤去され更地になっていく。
2011年11月、この住民11名が、江戸川区を被告とし、スーパー堤防事業取消訴訟を提起した。これは、江戸川区の18班の「土地区画整理事業」の事業計画の取り消しを求めた裁判で、第一審では住民が敗けている。
http://www.tobu-law.com/bengosi/archives/35
行政訴訟で、住民運動側が勝つのはけっこう難しい。
その高裁判決が17日に出る。正念場である。
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故郷の山形県南陽市が、台風で大きな被害を被っている。
《台風8号と梅雨前線による大雨が続いた山形県南陽市の家屋の浸水被害が、最大で約1200戸に上る見通しであることが11日、市の調査で分かった。冠水で集落に通じる道が陥没するなどして、10世帯28人が孤立しているという。》
果物栽培がさかんなところなのだが、ブドウやラフランスなどにも被害が出ているようだ。農家は大変だろうな。何とか挽回してほしい。
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きのう、神保町で、あるイベントに参加した。
自民党改憲案を逐条読み解いた『前夜』著者の岩上安身・梓澤和幸・澤藤統一郎のトークセッションで、3人の話がとても刺激的だった。
反権力弁護士として知られる梓澤(あずさわ)弁護士は、集団的自衛権を考えるとき、ベトナム戦争時の韓国軍を思えという。
南ベトナム政府に請われたという名目で米軍が参戦し、米軍の同盟軍として韓国軍がベトナムで戦った。
米軍は5万8000人が死亡、韓国軍は32万人が送られて4968人という高い比率の死者を出した。それだけではない、韓国軍は無慈悲な住民虐殺で知られ、「ハミ村の虐殺」をはじめ数々の事件を起こした。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%9F%E3%81%AE%E8%99%90%E6%AE%BA
そして、ベトナム民衆の犠牲者は、今も正確な数字は分からないが、少なくとも200万人とされる。
集団的自衛権行使の目的は、つまるところ、自衛隊が、米軍に要請されて戦場に行けるようにすることである。
そうすれば、自衛隊に犠牲が出る(「アメリカの青年だけが血を流していいのか」という安倍総理にとっては当然だが)だけでなく、現地の兵士と人々を殺し、住民虐殺にまで手を汚すことになる。
安倍総理は集団的自衛権について、抑止力が高まって、切れ目のない防衛体制ができて・・・といいことばかり挙げるが、大きな負担と責任を負わされることを語らない。ベトナム戦争における韓国軍になることを語らない。
集団的自衛権行使が可能だとなれば、いくら大変だと思っても、アメリカからの依頼を断れない。
私をふくめ、日本国民はどこまでこれを認識しているのか。
梓澤和幸弁護士の言葉に、目を覚まされた思いがした。