拉致工作に関与した総連幹部たち

takase222014-03-13

STAP細胞の論文で国民的スターになったあの小保方晴子さんが、大変なことになっている。
どうやら「うっかりミス」ではなさそうで、論文撤回は免れないだろう。

それにしても、なぜ小保方晴子さんが自ら釈明しないのか。理研はあす会見する予定だが、これにも出てこないようだ。はじめから詐欺だったのでは、との疑惑を起こさせる対応だ。
メディアの影響力はすごい。佐村河内さんの騒動もそうだったが、「天才」から「嘘つき」へ、みんなのイメージが一転する。
話がだんだんスキャンダル的になっていく気配だが、大事なのは、小保方晴子さんが言うような方法で万能細胞ができるかどうかであって、彼女の過去やパーソナリティではない。
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先週タイに行ったさい、17年ぶりくらいで再会した人がいた。
写真の人で、マリコさんという。

 バンコクのトンロー地区にある彼女の飲み屋を訪れ、「うわー、なつかしい」と抱き合った。
彼女と初めて会ったのは、1990年ごろ、マナプローというタイ・ビルマ国境の山の中でだった。軍事政権と戦うカレン民族の軍隊を取材するため、ボートで国境の川をさかのぼってゲリラ部隊の司令部にたどりつくと、日本語を話す女性がいた。それがマリコさんだった。
彼女の波瀾万丈の人生については次回。
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さて、きのうのつづき。
ちょうど、朝鮮総連中央本部の売却のニュースが流れた。
東京地裁は12日、昨年10月の再入札で2番目の価格を提示した企業への売却手続きを進める方針を明らかにした。24日に売却の可否を決定する。企業は、不動産投資を主に行う「マルナカホールディングス」(マルナカHD、本社・高松市)。中山明憲社長が12日、投資目的での入札参加を認めた。朝鮮総連への賃貸や転売は考えておらず、「事実上の北朝鮮大使館」とされた最重要拠点からの撤退を余儀なくされる可能性が強まった。》
そうなれば、凋落のスピードは速まるだろう。
さて、この朝鮮総連と拉致の関わりはどういうものか。
韓光煕(ハングァンヒ)元財務局長という大幹部が、自分で日本全国の海岸を回って、工作員の潜入ポイントを調査する仕事をしていたことを告白したことがある。(『わが朝鮮総連罪と罰』文春文庫)
今ではよく知られているように、多くの日本人が、工作船で日本の海岸に密入国した工作員によって無理やり袋詰めにされ、北朝鮮へと運ばれていった。したがって、潜入ポイントづくりは、拉致作戦のいわば重要な「兵站」といえるのではないか。

さらには、この朝鮮総連の幹部、メンバーのなかに、前回書いたように、拉致作戦に直接に関わった人が何人もいる。
かつて、中央本部で働いていた人からこんな話を聞いたことがある。
「あの人は密かに人を共和国(北朝鮮)に送り込んだらしい」とまわりがうすうす知っている、そういう人がいました・・。

似たような話を別の人からも聞いた。
そういう人(拉致したことがあると思われる人)が、2002年、小泉訪朝で拉致問題が「破裂」すると、ノイローゼのようになった・・。
総連は北朝鮮指導部に全面的に従う組織で、その中核メンバーは朝鮮労働党の下部組織「学習組」に加入している。総連は朝鮮労働党の意のままになる組織といってよい。
こうした組織の幹部を含む構成員が何人も犯罪に関わったばあい、その組織自身が責任を追及されるのは当然だろう。暴力団カルト教団しかり。
総連(とそのメンバー)の関与を追求することは、当事者が日本国内にいるわけで、拉致の実態を明らかにするうえで、とても重要だ。
在日社会の中から、総連の犯罪、なかでも拉致に関する実態を暴露、告白する人が現れてほしい。
(つづく)